【書評】『ハムレット』を読む。教養を身につけるなら、シェイクスピアはコスパが良い。
ロッシーです。
『ハムレット』をまた読みました。
以前読んだのは大学生のときでした。
大学の一般教養の授業で、シェイクスピア文学を選択したのがきっかけです。
その授業でシェイクスピアや代表的な作品について学んだことを今でも覚えています。専門課程のことはほとんど忘れていますけど(笑)。
興味本位でシェイクスピア文学について学んだことが、結果としてその後の人生において役に立っているように思います。
欧米人とビジネスをする際に、『ハムレット』に出てくる有名なセリフである "To be, or not to be, that is the question." をちょっと変えて、
"To agree, or not to agree, that is the question."
などと言うと、「お、こいつ分かってるな!」的な対応になったりします。
欧米人で一定以上の教育を受けていれば、シェイクスピア文学における有名なセリフは頭に入っていますし、それを少し変えて使うことは珍しいことではありません。
だから、そういうバックグランドがあるのかないかで、「教養のあるなし」というのが判断されることが多々あるわけです。
これって、単に「知っているか知らないか」だけの問題ですから、本当の意味で教養があるなしを判断する材料になるのかどうかは疑問です。
しかし、そうはいいつつも、「知っているか知らないか」だけのことが結構大事だったりするわけです。
いくらあなたが「ハムレットを読んでいるかと教養のあるなしとは無関係だ」と主張したとしても、おそらく通用しないでしょう。
「なんでハムレットくらい読んでいないの?」
と思われる可能性のほうが高いでしょう。
少なくとも、ビジネスにおいては「教養がある人間だと思われる」ことが有利になることはあっても不利になることはありません。
もちろん、無理にスノッブ気取りをするためにシェイクスピアを読むべし、と言うつもりはありません。
ただ、現実にシェイクスピア文学が教養のあるなしのリトマス紙として使われている面があるのも事実です。
であれば、どうせ古典を読むのであれば、シェイクスピア作品をとりあえず1作品だけでもしっかり読んでおくことは非常にコスパ良く「教養を身につける」ことができると思います(あまりコスパという言い方は好きではありませんけど)。
演劇形式で書かれているので、慣れないととっつきにくいかもしれませんが、どの作品も短い話なので簡単に読めると思います。
トルストイの『戦争と平和』を読むことに比べたら、短編小説を読むようなものです。↓↓↓
もちろん、英語で読むのが一番だとは思いますが、まずは日本語で充分です。日本語訳であっても、シェイクスピア文学がなぜこれほどまでに高く評価されているのかは分かります。
どれから読めばいいか分からないという方は、まず最初は『ハムレット』か『マクベス』をおすすめします。読んで損はありません。断言します。
とにかく最初は、「ちょっと教養を身につけよう」という下心でシェイクスピアを読んだらいいと思うのです。
下心から始まったけれど、普通に面白くなりどんどんシェイクスピアの世界にハマってしまう人もいるかもしれませんしね(笑)。
そう、「終わりよければ全てよし」なのですから。
”All's well that ends well.”
最後までお読みいただきありがとうございます。
Thank you for reading!
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