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#私の作品紹介
オオワシのサチ|童話(#ウミネコ文庫応募)
「おーい!」
呼ばれて目を開けると、顔の上に大きな白い羽がふわりと落ちた。寝てる時に僕の上を飛ばないでって、いつも言ってるのに。羽をつまんで上半身を起こすと、オオワシのサチが本棚の上から僕を見下ろしていた。
「いつまで寝とんねん! もう8時やぞ! ホンマにだらしない奴やなぁ」
こうして猛禽類に起こされる日々を、もう7か月も続けている。
「そりゃ寝るよ。仕事休みなんだから」
僕は再び
ハモニカ学校にゆくことにしました。
息をすってはいてぇ。どれみふぁはそらしど。
もういちど、息をすってすってはいてぇ、はいて。
どどしらそそふぁふぁ、みみれれど。
うたちゃんは、青空の下でハモニカを吹いています。
いつも聞いてくれるのは、おじいちゃんだけ。
ひとりっきりです。
うたちゃんは、ハモニカの学校に通っています。
おじいちゃんは、うたちゃんのハモニカの音色が
すきでした。
あんまり上手じゃないけれど。
とても、一生け
童話丨街クジラのマチクン
街クジラのマチクンのお話をするよ。
お母さんは毎日寝る前に布団の上で絵本を読んでくれるの。
・・・
「街クジラのマチクン」
海にいるクジラの仲間の中に、とてもとても小さいクジラがいました。みんなより泳ぐのが遅かったり、餌を見つけるのも大変で、いつも仲間達に支えられ助けられて生きていました。ある日その小さいクジラは考えました。
「ボクも何かの役に立ちたい。一体何ができるんだろう。」