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ラーニング・ジャーナル(アカデミック編)

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大学、学術に関する学習記録
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【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』5

【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』5

読んだ本読書マインドマップ

読書メモ第1部 原理編 ― 5つの考える技術 第2章 分節する力 ― 情報の質を見極める②

本を分節する目的

情報を一つにまとめる
→同じ性質の情報は一つにまとめる

情報の関係性を整理する
→筆者が重視している立場や、その根拠となっている議論を探る

理解の追いつかない箇所を確定する
→引っかかっている点を具体的に明らかにする

分節する3つの方法

「形」の観

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【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』4

【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』4

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第1部 原理編 ― 5つの考える技術 第2章 分節する力 ― 情報の質を見極める①

分節する力
→要約する力と論証する力とセットで身につけるべきもの

分節する力と要約する力と論証する力
→「出発点から実際に走り出してみる」ために必要なスキル

分節力は、「何が重要なチャンク(情報のまとまり)か?」を見極めるための能力

要約力は、「無駄のない仕方でロジックで実

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【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』1

【読書メモ】山野弘樹『独学の思考法』1

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに 答えなき時代に求められる「独学の力」

「不確実な時代」「確実な答えがない時代」
→「いかにして自ら思考する力を身につけられるのか」が喫緊の課題

どのように独学するか、上手い方法がわからず困っている人も多い
→正解のない時代には、「何を、どのように勉強すればよいのか」という問いに答えるのは容易ではない

独学こそ「自ら思考する力」が本質的に試される

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15分で読書しアウトプットする - 点検読書のすすめ -

15分で読書しアウトプットする - 点検読書のすすめ -

すぐに本の内容を理解してまとめなければならないときには、『本を読む本』で紹介されている点検読書を活用します。

点検読書で本をざっと読んで概要を把握します。表紙のタイトル、帯、袖、目次、序、まえがき、あとがき、奥付などを見て、本にどんなことがかかれているのか、ざっくりつかみます。

このとき私が特に注意してみているのは、以下の箇所です。

帯:出版社や推薦者たちがこの本の特徴は何と捉えているかがわ

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論文・レポート作成のために読むマンガ

論文・レポート作成のために読むマンガ

9月24日(金)に、『論文・レポート作成のために読む本 4選』を書きました。そのうち、『発想法』『大学生のためのレポート・論文術』『理科系の作文技術』には、マンガ版が出ているので、『論文・レポート作成のために読む本 4選』に追加しました。

マンガ版の特徴は、以下のとおりです。

・ストーリー仕立てになっている
・図や図解が多く読みやすい
・オリジナル版より文字の量が少なく要点がまとめられているた

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論文・レポート作成のために読む本 4選

論文・レポート作成のために読む本 4選

本を読む本本を読む目的や段階合わせて、4段階の読み方を設定します。

初級読書:字義などを理解しながら読む
点検読書:タイトルや目次などに目を通し、飛ばし読みでざっと全体を掴む)
分析読書:著者の主張を理解し、正しく批判する
シントピカル読書:テーマに沿って複数の本を読み、自分の意見を形成する

論文やレポートを書くときには、分析読書やシントピカル読書の手法が有効です。

ちなみに、日本語版では、

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【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第3章 コアスキル習得の具体的方法
1 what to do : 何を練習するのか

■「タテの因果・ヨコの因果」の補足
・論理命題構造は「根拠→結論」
→なぜなぜを5回繰り返すことで論理的思考の基本が定着する

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
4 アセットとしての知識と経験

■「適切な言語化」のための知識・経験
▼的確な文章化・命題化・言語化を決定するもの
・意味内容を正確に知っているか
・意味内容の微妙に違う言葉を知っているか

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
3 「定量的な判断」スキル

■確率と統計に基づいた論理的思考
▼伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』の例
・飛行機と自動車どちらが危ないか?
・検証プロセスに「適切な言語化」「分けるスキル」が関わる

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
2 「分ける」スキル・「繋げる」スキル

■「繋げる」スキル
▼繋げ方の違い
・コロケーション:意味的関連性で想起(自由度・多様性大)
・アナロジー:構造的類似性で繋げる(自由度・多様性小)

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
2 「分ける」スキル・「繋げる」スキル

■「繋げる」スキル
▼よりよく考える
・推論/理解を類似要素以外のファクターに広げる
・アナロジーを起点に推論し、推論の領域/射程を広げる

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
2 「分ける」スキル・「繋げる」スキル

■「繋げる」スキル
▼コロケーションのスキル
・知識や経験がベースになる
・意識的に多様なクライテリア(=切り口)を適用する

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
2 「分ける」スキル・「繋げる」スキル

■「繋げる」スキル
▼コロケーションの力
・ある事象/概念から別の事象/概念を想起
→新しいメッセージ/意味合いを得られる

【読書メモ】
波頭亮『論理的思考のコアスキル』
第2章 論理的思考のコアスキル
2 「分ける」スキル・「繋げる」スキル

■「繋げる」スキル
▼コロケーション
・意味の共通項で繋ぐ
・定義①:通常セットで考えられる言葉の関連
・定義②:関連性(事象と事象、概念と概念)