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保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 5
クリニック探しはなかなか難航した。
まず、精神科?心療内科?それすら分からず、とりあえずメンタルクリニック?なら間違いないだろうと考えた。
学校の近くにするか、家の近くにするか。
18歳という、大人とも子供とも言えない年齢。
病院に親が付き添うものかも分からなかった。はたまた同伴が当たり前、になると仕事との調整が厳しいな。。
この期におよび、私はまだ娘の心配より自分のことばかり考えてしまう。
保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 4
ひととおり話を聞いた後、私はこういった。
「そうなんだ。全然気付かなかったよ。確かに色鉛筆とかDVDのことは知ってたけど、それくらいのこだわりは小さな子供には良くあるし。しかも、それっていけないことなのかな?誰しもラッキーナンバーとか、験担ぎ?みたいなのって少なからずあるんじゃないの?そこまで悩むことなのかな?」
私は、娘はおかしくなんかない、病気なんかじゃない、と思いたくて必死だった。何とか
保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 3
「なんかね、昔からこういうのはあったんだけど、だんだん酷くなって、自分でも無意味だしやめたいと思っているけどやめられないの。多分強迫性障害、ってやつみたい。」
私は、「驚いた」、というよりも、妊娠とか学校やめたい、でなくて本当に良かったと心底安心していた。
一応保育士の端くれではあるので、その病気はもちろん多少なりとも知っている。
娘が「まとめている」と言ったのは、その症状を一つ一つ、書き出
保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 2
校門に入ると検温ブースがある。めちゃくちゃ暑かったし、まさかこんな時に熱で入れないとかないよね?、とかいらんこと考えながら無事突破。
校門から校舎までもやたら遠く、歩きながら、
「そういや校長面談って言ってたな。」
なにを隠そう、私はまだ今年赴任した校長先生の顔はおろか、担任の先生にすら手紙やメールで1度やりとりしたきり、1度も会ったことはない。
3年生の始めの保護者会は、前日コロナワクチン接
保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 1
私のスマートウォッチに見知らぬ番号が着信のバイブを鳴らす。
職場の保育園は、スマホは持ち込めるがさすがにマナーモードにしてあるため、普段からスマートウォッチを付けている。LINEや電話の着信があると連動してバイブで教えてくれる。とても便利だ。
「どうせ保険屋か車検の営業か何かな?」と無視した。少しの胸騒ぎを抱えつつ、保育室では今食事の介助、そして隙を見て自分もごはんをかきこんでいる真っ最中だ。