保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 2
校門に入ると検温ブースがある。めちゃくちゃ暑かったし、まさかこんな時に熱で入れないとかないよね?、とかいらんこと考えながら無事突破。
校門から校舎までもやたら遠く、歩きながら、
「そういや校長面談って言ってたな。」
なにを隠そう、私はまだ今年赴任した校長先生の顔はおろか、担任の先生にすら手紙やメールで1度やりとりしたきり、1度も会ったことはない。
3年生の始めの保護者会は、前日コロナワクチン接種し、例にもれず発熱し行けなかったのだ。
はじめましてでこれはキツイ。。
娘に会ったらドラマのように、泣きながら「なにやってるの!」と娘を叱り飛ばすのか?まずは校長先生はじめ先生方に謝らなくてはいけないだろう。
「娘が大変ご迷惑おかけしました」で良いのかな。
停学?退学?今回の定期テストは全て0点か。。評定1か。。推薦入試は厳しくなるのかな。ていうか、皆にバレたとしたら明日から確実に学校行けなくなるだろう。
転校か。
絶望的な気持ちのまま、受付を通り職員室へ。
年配の優しそうなおじさまが声を掛けてくれた。
「◎◎先生ですね、お待ち下さい」
しばらくすると写真だけは見たことのある担任の先生がきた。まずは「ご迷惑おかけし申し訳ありません」と言う。担任の先生は、「お仕事中お呼び立てしてすみません」と言って下さった。
まずは小さな部屋に一人通された。少し気持ちが落ち着き冷静になり、4月からの娘との少し濃厚な数ヶ月を振り返る。
4月に
「大事な話がある、でも今はまだ話せない、今話したいことをまとめている」
と言われた日のことを思い出す。
何?学校やめて何かしたい、とかまさか妊娠(全く予想外すぎるが)?とか、以外と楽器が欲しい、とかかな?だいたい「まとめている」、って何??
大方の予想を裏切り涙ながらに告白されたのは、
「私、強迫性障害かもしれない、徐々に強くなり、日常生活に支障をきたしはじめて苦しい」
というものだった。
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