保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 1
私のスマートウォッチに見知らぬ番号が着信のバイブを鳴らす。
職場の保育園は、スマホは持ち込めるがさすがにマナーモードにしてあるため、普段からスマートウォッチを付けている。LINEや電話の着信があると連動してバイブで教えてくれる。とても便利だ。
「どうせ保険屋か車検の営業か何かな?」と無視した。少しの胸騒ぎを抱えつつ、保育室では今食事の介助、そして隙を見て自分もごはんをかきこんでいる真っ最中だ。
すぐ側にあるとはいえスマホで確認している暇などはない。
「休憩の時に見られるし。