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保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 4


ひととおり話を聞いた後、私はこういった。

「そうなんだ。全然気付かなかったよ。確かに色鉛筆とかDVDのことは知ってたけど、それくらいのこだわりは小さな子供には良くあるし。しかも、それっていけないことなのかな?誰しもラッキーナンバーとか、験担ぎ?みたいなのって少なからずあるんじゃないの?そこまで悩むことなのかな?」

私は、娘はおかしくなんかない、病気なんかじゃない、と思いたくて必死だった。何とか前向きに捉えようとしていた。

娘は、とてつもなく悲しい表情で涙を流していた。

母親に理解してもらえない辛さ、なんだろう。マズイと思い、少し間を開け私はこう話した。本当は私は望んでいないが、

「じゃあ、一回病院言ってみる?でもさ、病院行って、一時間待って診療は5分位で薬もらって、また次来てね~みたいになるよ。ましてや精神の病に薬っていうのも、薬物依存とかなりそうだしママは嫌だな。」

今考えると、もうちょっと言い方あったと思うし、心療内科や精神科への固定観念も酷いものだ。
私は、もう少しで子育ても落ち着く、という今になり、娘がそちら方面の病院にお世話になる未来が待っているとは夢にも思わなかったし認めなくなかった。

「行っても無駄かもしれないけど行ってみたい。診断されたら少し気持ちが楽になるかも」

娘はこう答えた。
そうか。。

私もわりと切り替え早いタイプなので、こうなったらさっさと診断してもらい、今はうつ病とかも良い薬が出ているというし、薬もらって、早く治って受験に備えよう!伝は急げだ!

私はもう、スマホで近所に良いクリニックがないか調べ始めていた。


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