保育士の娘の自己肯定感が底辺だった話 3
「なんかね、昔からこういうのはあったんだけど、だんだん酷くなって、自分でも無意味だしやめたいと思っているけどやめられないの。多分強迫性障害、ってやつみたい。」
私は、「驚いた」、というよりも、妊娠とか学校やめたい、でなくて本当に良かったと心底安心していた。
一応保育士の端くれではあるので、その病気はもちろん多少なりとも知っている。
娘が「まとめている」と言ったのは、その症状を一つ一つ、書き出していたのだった。
・小さい頃塗り絵で、自分の塗りたい色で塗るのではなく、ケースの端から塗っていた。
・着替え、風呂、などに順番があり、まちがうとやり直している。
・特定の数字にこだわりがある。
・筆箱のシャープペンを、買った順に使っている。
・針を見ると、人をそれで刺してしまうのではないかと思う、
・買い物で万引きにまちがわれないかとびくびくしてしまう。
・電車で痴漢にまちがわれないかとびくびくしてしまう。
他にも色々ある。
ただ、いわゆる何回も手を洗う、など「潔癖」に関するこだわりはないようだ。そういう行為も見たことはないし、娘の部屋はお世辞にも綺麗とは言い難い。
まずは口を挟むのはやめ、ゆっくり話を聞いた。
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