「100%相手が悪い」と思っている世界は争いしか生まれません。
子供の頃はよく正義の味方のスーパーヒーローものの番組をよく見ていました。
自分の親の世代は
あたりがでてくるのではないかと思います。
これらは勧善懲悪の世界。
⚫︎「正義」は必ず勝つ?
勧善懲悪とは
物語の類型としては、善玉と悪玉が対立し、最後には悪玉が敗れて善玉が勝利するというパターンです。
「正義」は必ず勝つです。
自分もこの「正義感」が強いほうでした。
そのため、曲がったことは嫌いで相手に攻撃することはありませんでしたが、悪いことをする人を嫌っていました。
それは自分の中で、「倫理観」を育む上でとても大事なことではありますが、いつの間にか自分の目線が偏ってしまっていました。
就職して飲食店の店長をすることになりました。
当然、お店でおこった善悪の出来事ついて判断しなければいけませんでした。
そして自分の倫理観の元に行動していくと理解されない人達がでてきました。
飲食店は人がいないと、運営することができないため、ある時からシフトが組めなくなり、運営に支障がきたすレベルになってしまいました。
その出来事を通して、自分としては善のつもりでしたことが人からすると悪に思われることがあることに気づかされました。
それから善の押し売りをすることを辞めて、まずは相手の気持ちを理解することを優先して、そのうえで善の在り方をどうもっていくかを考えるようになりました。
その結果、善と悪のバランスをとれるようになり、以前のようにシフトが組めなくなるようなことはなくなっていきました。
⚫︎「負けるが勝ち」はうまくいくコツ
ここでバランスをとるために心がけていたのが、
勧善懲悪の世界だと100%正義か悪しかありません。
それだと必ずまた争いが生まれてしまいます。
自分のクライアントの方でもそういう方いました。
そのため問題は一向に解決されていませんでした。
100%の世界は必ず遺恨が残ります。
それより、一部自分に否があること認めさっさと謝ったほうがいいです。
昔でいうところの「負けるが勝ち」です。
このことを学んでから、自分の中でバランスをとれるようになりました。
正義とは、どこか自分のプライドを守るためでもあります。
そのプライドが謝ることを拒否してしまい、どうでもよい争いを生み出してしまうのです。
日本人は昔から引くことを知っていました。
そのため、国として世界で一番長い歴史をもっています。
その誇りを想いだした時、「勧善懲悪」の世界はなくなっていくと思います。
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