田丸 有芽

たまるあめ ’02 /詩人 /詩ときどきエッセイ /書くことが好き

田丸 有芽

たまるあめ ’02 /詩人 /詩ときどきエッセイ /書くことが好き

記事一覧

かけられない [エッセイ]

就活 会社の説明会が終わるとわたしの靴がなくなっていた。 そこには自分のものではない靴がひとつ、残されていた。 グループディスカッションの時に同じ班だった男の子が…

田丸 有芽
5か月前
4

紆余曲折

曲を教えてくれた人がいなくなった時 私はこの曲を聴いていていいのか、分からなくなる この曲を聴いてどこに向かっていけばいいのか、分からなくなる。

田丸 有芽
5か月前
1

偏愛日記3/20

琥珀糖のいろ、思い出しては 冬の無色と混ざらなくて 泣いてる

田丸 有芽
5か月前

偏愛日記3/5

ほんとうの気持ちを隠して 息をするたび1つ1つ 嘘を束ねる あなたの愛は 一輪にも満たなかったけれど 少しの本音、絡んだその花が 何よりも好きでした

田丸 有芽
6か月前
1

言葉の端々を掬う

心のなかの言葉を重ねています あなたの心に留まるような言葉があれば幸いです。 雨が強く鳴って昨日を掻き消す 取り乱すような君の言葉を 慰めるように書き綴る 肌に溶…

田丸 有芽
6か月前
1

偏愛日記2/26

関係性の名前が変わっても私たち何も変わらないって信じてる。

田丸 有芽
6か月前
2

偏愛日記2/24

私の傷あとから浮かんだ赤を 君の透き通った指が掬った 君が眉をひそめて舐めた時 私は初めて生きている心地がした。

田丸 有芽
6か月前
5
かけられない [エッセイ]

かけられない [エッセイ]

就活
会社の説明会が終わるとわたしの靴がなくなっていた。
そこには自分のものではない靴がひとつ、残されていた。

グループディスカッションの時に同じ班だった男の子がひとり残ってて
わたしと同じコピーライター志望と話していた。

わたしは初めて、
同じものに憧れてる人に出会って
嬉しくて話したくて声をかけたかったけど、

靴がないから駆けれなかった。

紆余曲折

紆余曲折

曲を教えてくれた人がいなくなった時
私はこの曲を聴いていていいのか、分からなくなる
この曲を聴いてどこに向かっていけばいいのか、分からなくなる。

偏愛日記3/5

偏愛日記3/5

ほんとうの気持ちを隠して
息をするたび1つ1つ
嘘を束ねる

あなたの愛は
一輪にも満たなかったけれど
少しの本音、絡んだその花が
何よりも好きでした

言葉の端々を掬う

言葉の端々を掬う

心のなかの言葉を重ねています
あなたの心に留まるような言葉があれば幸いです。

雨が強く鳴って昨日を掻き消す

取り乱すような君の言葉を
慰めるように書き綴る

肌に溶けた甘い匂いを、微かに残した朝がきて

朝も昼も夜も、違うのだから、
せめて今だけ同じがいい

いつも二言目でボロがでるから
何も言わなくていいよ

惹かれた指に、言葉を紡ぎそこなう

偏愛日記2/26

関係性の名前が変わっても私たち何も変わらないって信じてる。

偏愛日記2/24

偏愛日記2/24

私の傷あとから浮かんだ赤を
君の透き通った指が掬った
君が眉をひそめて舐めた時
私は初めて生きている心地がした。