田丸 有芽

たまるあめ ’02 /詩人 /詩ときどきエッセイ /書くことが好き

田丸 有芽

たまるあめ ’02 /詩人 /詩ときどきエッセイ /書くことが好き

最近の記事

かけられない [エッセイ]

就活 会社の説明会が終わるとわたしの靴がなくなっていた。 そこには自分のものではない靴がひとつ、残されていた。 グループディスカッションの時に同じ班だった男の子がひとり残ってて わたしと同じコピーライター志望と話していた。 わたしは初めて、 同じものに憧れてる人に出会って 嬉しくて話したくて声をかけたかったけど、 靴がないから駆けれなかった。

    • 紆余曲折

      曲を教えてくれた人がいなくなった時 私はこの曲を聴いていていいのか、分からなくなる この曲を聴いてどこに向かっていけばいいのか、分からなくなる。

      • 偏愛日記3/20

        琥珀糖のいろ、思い出しては 冬の無色と混ざらなくて 泣いてる

        • 偏愛日記3/5

          ほんとうの気持ちを隠して 息をするたび1つ1つ 嘘を束ねる あなたの愛は 一輪にも満たなかったけれど 少しの本音、絡んだその花が 何よりも好きでした

        かけられない [エッセイ]

          言葉の端々を掬う

          心のなかの言葉を重ねています あなたの心に留まるような言葉があれば幸いです。 雨が強く鳴って昨日を掻き消す 取り乱すような君の言葉を 慰めるように書き綴る 肌に溶けた甘い匂いを、微かに残した朝がきて 朝も昼も夜も、違うのだから、 せめて今だけ同じがいい いつも二言目でボロがでるから 何も言わなくていいよ 惹かれた指に、言葉を紡ぎそこなう

          言葉の端々を掬う

          偏愛日記2/26

          関係性の名前が変わっても私たち何も変わらないって信じてる。

          偏愛日記2/26

          偏愛日記2/24

          私の傷あとから浮かんだ赤を 君の透き通った指が掬った 君が眉をひそめて舐めた時 私は初めて生きている心地がした。

          偏愛日記2/24