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Ms.Curtain's Diary

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黄金町バザール2020後期の制作記録をここにアップします。私の作品タイトルは「Ms.Curtain's Diary」。バザールのテーマである「アーティストとコミュニティ」を私なり…
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“Ms.Curtain's Diary” vol.13「成果展開幕〜あと2日で終了」

“Ms.Curtain's Diary” vol.13「成果展開幕〜あと2日で終了」

かなり空いてしまいましたが、vol.13です。

会期中は、各SNSに一枚ずつ写真を投稿しながら作品紹介をしておりました。

正直この記録を更新しない間には、多方面から様々なことがあり。
ここには書ききれないこと、書けないこと、色々でしたが。

展覧会自体が無事開催できたことは本当に良かったです。
作品を観てくださった多くの方からお褒めの言葉を頂き、恐縮です。

私は予定よりも早く滞在を切り上げて

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“Ms.Curtain's Diary” vol.12「2色のカーテンと謎の招待状」

“Ms.Curtain's Diary” vol.12「2色のカーテンと謎の招待状」

先日、施工のゲンさんが展示会場にカーテンをかけてくださいました。

展示では開ける予定なんですが、この状態も何か奥にありそうで唆られます。個人的に。
実際は奥に何かあるどころか、壁にかなり近い位置にカーテンレールで設置されているだけなのですが。それでも気になってしまう。

届いた実物は質の良いベロアのカーテンという雰囲気の素材でしたが、今までペラペラのクラッシュしか使ったことが無かったので、まずは

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“Ms.Curtain's Diary” vol.11「まっさらな壁と音源と『あるもの』の制作」

“Ms.Curtain's Diary” vol.11「まっさらな壁と音源と『あるもの』の制作」

昨日、施工を担当してくださっているゲンさん(外部の方。この催事の施工にずっと携わっているのだそう)が、会場の進み具合を見せてくださいました。

なんとまっさら。
まるで何も無かったかのようです。
ここに、柱のようなデコボコと窓があったのですよ。

そして、本日私は何をしていたかというと。
施設に引きこもり、ひたすら会場で流す音源と「あるもの」を制作しておりました。

この「あるもの」に関しても外部

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“Ms.Curtain's Diary” vol.10「赤い宴」

“Ms.Curtain's Diary” vol.10「赤い宴」

制作の進捗です。
今回は赤いものばかり。

「制作は順調?」
などと聞かれると、咄嗟に
「はい、楽しんでます」
「頑張っているところです」
みたいな受け答えをしてしまうのですが、
実際は集中して描いている時の記憶は殆どなかったり。

でも気分が良いですよ、自分の描きたい世界を描き、それがだんだん出来上がっていくのは。
他に変えがたいものがそこにあります、確実に。

「楽しい」という感覚とはちょっと

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“Ms.Curtain's Diary” vol.9「消滅する窓と現れるカーテンレール」

“Ms.Curtain's Diary” vol.9「消滅する窓と現れるカーテンレール」

施工の打ち合わせがありました。

展示会場となる少し奥まったところにあるギャラリースペースの壁には、小さな窓と柱のようなデコボコが付いている箇所があります。
そこを、施工業者さんに無くして頂くことに。
といっても、周りの壁同様に見える白い壁を立ててもらって塞ぐのです。

それから、ベルベットのカーテンをレールで取り付けて貰うことに。

今まで個人でのイベント出展の時などは、「カーテンっぽい布」を「

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“Ms.Curtain's Diary” vol.8「青い静けさ」

“Ms.Curtain's Diary” vol.8「青い静けさ」

制作の進捗をまとめています。
青いものばかり。

いつもの如くドレープばかり描いているのですが、またちょっと違った展示を目指して、さまざまなサイズの絵を同時並行しています。

顔面カーテンの人は今回も登場します。

“Ms.Curtain's Diary” vol.7「音、電車、音、」

“Ms.Curtain's Diary” vol.7「音、電車、音、」

事務所や工房、ギャラリーなどは高架下。
レジデンス用の施設もどこもその近辺ですから、部屋の中でも線路の音は基本的に鳴り響いています。

最初は、夜中でも終電が過ぎ去るまでは延々と続くこの音にどう対応していこうか正直迷いました。
眠れない日もあるからです。

しかし、この音をあくまで滞在施設の内側から聴いているという状況は、もしかすると面白いことではないだろうかと考え始めたんですね。

というのも。

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“Ms.Curtain's Diary” vol.6「スーパーアクリル絵の具」

“Ms.Curtain's Diary” vol.6「スーパーアクリル絵の具」

滞在4日目です。

絵の具が届きました。

超の付く色鮮やかなアクリル絵の具、リキテックスプライム(+リキテックスソフト)です。
樹脂の透明度が非常に高く、乾いてからも殆ど色の変化がありません。
すごい。本当に。

ちなみに、この大きいサイズは店頭にはありません。
問い合わせをして作って頂きました。
バニーコルアートさん、トゥールズさん、ありがとうございました。

今日から早速たくさん使っています

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“Ms.Curtain's Diary” vol.5「なんとか到着」

“Ms.Curtain's Diary” vol.5「なんとか到着」

本日より、横浜市中区黄金町での滞在が始まりました。
作家活動を7年近く続けてきてはじめて挑戦するアーティスト・イン・レジデンスです。

予定よりとてもとても時間がかかってしまい、なんとか到着したころには辺りは暗くなっていました。

これから約一ヶ月いろいろなことが待っているのでしょう。
大きな期待と少しの不安で胸がドキドキします。

今日からここが私の部屋。

制作スペースとそれ以外の部屋が別々な

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“Ms.Curtain's Diary” vol.4「全てのものは人の手によって」

“Ms.Curtain's Diary” vol.4「全てのものは人の手によって」

6日から現場に入るので準備中です。

いろいろなものをいろいろなお店(数軒の画材屋さんやインテリアショップ)で注文しました。
自宅で受け取り既に手を入れ始めているものもあれば、特注品で、完成でき次第レジデンスに届くものもあります。

問い合わせをしていて思ったのですが、どこの方も本当に対応が良く、出来る限りこちらの要望を聞いてくださるのです。
出発当日にお願いする運送業者さんも、いつも私に力を貸し

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“Ms.Curtain's Diary” vol.3「ベルベットのカーテン」

“Ms.Curtain's Diary” vol.3「ベルベットのカーテン」

スペースは天井高190cm強。
展示に本物のカーテンを使うので、縦の長さ200cmのものを。

現場宛にオーダーしたので、出来上がって届いたらテンション上がりますね、たぶん。
成果展の時期が11月なので、寒々しく見えるのはちょっと違うかな、と思い起毛素材を。

赤と青。
赤は、ビカビカしない少し控えめというか重ための色(絵が、鮮やかな色になるので)。
青は、冷たい雰囲気の水色っぽいものと濃いブルー

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“Ms.Curtain's Diary” vol.2「絵具の色と音色」

“Ms.Curtain's Diary” vol.2「絵具の色と音色」

作品のネタバレをし過ぎない程度に緩く更新します。

引き続き自宅で作業しています。
大型作品用の絵の具の色選び(番号を間違えると大変なことに)。

私のドレープの影は、紫色(薄紫〜黒っぽい紫まで)で描いています。

それから、画像の下の方にある赤のようなフューシャピンクのような色は蛍光レッド。蛍光色は赤いドレープの一番明るい部分にのせています。

一番下のグレーっぽい色は鈍いメタリックシルバー。人

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“Ms.Curtain's Diary” vol.1「カーテンさんは黄金町に住むことにした」

“Ms.Curtain's Diary” vol.1「カーテンさんは黄金町に住むことにした」

こちらには、黄金町バザール2020第二部の制作の記録をアップしていきます。

私のプロジェクトのタイトルは「Ms.Curtain's Diary」。
何らかのきっかけで黄金町に住居を構えることになった架空の人物「Ms.Curtain」。彼女の生活は果たしてどのようなものとなっていくのか。
彼女の住居そのものをアーティストの活動に擬え、絵画作品の組み合わせに音声をプラスしたインスタレーションの展示を

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