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小さな県から見た世界

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日本で最も人口の少ない鳥取県に住みながら気づいた地方の暮らしや思い。日々つれづれに綴っています。
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2021年1月の記事一覧

タクシーが移動手段でなくなる日

タクシーが移動手段でなくなる日

昨日は、市内のあるタクシー会社の社長さんとお昼をご一緒した。

まだ30代半ばの若社長さんで、フランスに留学されていたということもあり、オープンで物腰の柔らかい方だった。

雑談も混じり、話はいろいろな方向に飛んでいったのだけれど、中でこんな話になった。

タクシーを単なる移動手段と見なすのか、それとも何か別の価値を提供するものと見れないのか。

例えば、乗る人の趣味趣向だけ聞いて、後は運転手さん

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公共はアートをどこまで支えるべきか

公共はアートをどこまで支えるべきか

昨日は、鳥取市内で開催されていたある室内楽コンサートに参加してきた。市内には室内楽に適したホールが少なく、今回開催されたところも音響環境はあまりよくなかった。

それにも関わらず、会場はかなり埋まっていて、恐らく200名以上の方が来られていたのではないかと思う。

今回のコンサートの趣旨は、鳥取に室内楽ホールを作りたい、という思いを持たれた方々の発意によって開催されたものだ。

私自身、室内楽が好

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VRを使った月面探査実験に参加してみた

VRを使った月面探査実験に参加してみた

昨夕、amulapo という宇宙ベンチャーが企画するVRを使った月面探査実験プロジェクトに参加してきた。

場所は鳥取砂丘。厳寒の夜、小雨も降る中、重装備で出かけた。

今回のプロジェクトでは、砂丘を月面に見立て、2人1組でペアになって5つ程のミッションをこなしていく、というシナリオになっていて、この組み立てからワクワクさせられた。さながら宇宙兄弟のようである。

プロジェクトの中で使用されていた

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ランチの地産地消度を確認してみた

ランチの地産地消度を確認してみた

今年やりたいことのテーマの一つが、地元で出来たものを出来るだけ地元で消費すること。地産地消にこだわりたいと思っている。特に食べ物は関心テーマの一つで、年間600万トンを超える日本のフードロス問題についても考えていきたいと思っている。

まずは身近なところからはじめようと、最近料理も面白くなりはじめたので、自分で先日作ったランチから分析してみることにしたい。

先日作ったメインディッシュは、チキンの

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地域ぐるみでスキー場を回すという方法

地域ぐるみでスキー場を回すという方法

昨日は鳥取市内にある安蔵スキー場という所に家族で行ってきた。自宅から車で約40分の距離にあるため、午前中に出て、2時間ばかり滑ってお昼を食べて帰っても、お昼過ぎには家に帰って来られる。

このスキー場、とっても小規模で、リフトが2台あるのみ。当日は1台しか稼働しておらず、主に子供向けのソリ遊びで賑わっていた。

写真に写っているのは、少しわかりづらいかもしれないが、簡易式のリフトで、スキー板を雪に

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分散した地域に必要な物・サービスを届けるためには何が必要か

分散した地域に必要な物・サービスを届けるためには何が必要か

現在取り組んでいる仕事の一つがこのテーマ。昨日もこのテーマで介護、看護サービスを民間でやられている方と議論をしていたのだが、なかなか難しいテーマだ。

住民にとって必要な物・サービスとは、例えば食料、薬、各種宅配物、医療や福祉、介護サービスなどのことだ。

特に地方では各地に集落が点在し、高齢化も進む中で、自力では移動な困難な高齢者が増える一方、財源の限られた自治体が必要なサービスを届けるべく努力

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