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VRを使った月面探査実験に参加してみた

昨夕、amulapo という宇宙ベンチャーが企画するVRを使った月面探査実験プロジェクトに参加してきた。

場所は鳥取砂丘。厳寒の夜、小雨も降る中、重装備で出かけた。

今回のプロジェクトでは、砂丘を月面に見立て、2人1組でペアになって5つ程のミッションをこなしていく、というシナリオになっていて、この組み立てからワクワクさせられた。さながら宇宙兄弟のようである。

プロジェクトの中で使用されていたのは、VRやARと呼ばれる技術。ARは聞き慣れない言葉だったが、Augmented Reality(拡張現実)のことらしい。VRではゴーグルを装着し、ARでは眼鏡型のグラスを装着して、それぞれ体験を行った。VRやARを体験すること自体がはじめてだったので、とても興奮した。

用意されていたミッションは、月面でアポロが立てた旗を立て直したり、ソーラーパネルの設置や水の採取などで、将来人類が月面で生活していく際に行うであろう活動が想定されていた。

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上の写真は月面に旗を立て直している様子。夜の砂丘は本当に月面のようだ。

説明では、2040年には月面都市の計画が本格的に行われる予定とのこと。今から20年後だ。私の娘も成人になっている頃だ。

実際にはNASAやJAXAが本格的な実証実験を現在行っている最中なのだろうが、今回、このような形で一般にも疑似体験プログラムが提供されようとしていることは大きいと思う。

宇宙開発の予算は莫大で、物を1kg打ち上げるのにも1億円の予算がかかるのだという。技術面が進化すればこの経費も下がっていくのだろうが、当面はこうした費用は国家予算だろうし、そうするとマーケットも広がっていきづらい。

なので、民間ベースで少しでもそうした裾野を広げられないか、と企画されたのが今回の催しだ。

宇宙と観光を掛け合わせ、さらに地域振興や教育、アートの要素も掛け合わせ、宇宙に関心のある人を多様に育てていこうという今回の試みは、これからの観光や地域振興のあり方を考える上でも大変参考になると思う。



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