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タクシーが移動手段でなくなる日

昨日は、市内のあるタクシー会社の社長さんとお昼をご一緒した。

まだ30代半ばの若社長さんで、フランスに留学されていたということもあり、オープンで物腰の柔らかい方だった。

雑談も混じり、話はいろいろな方向に飛んでいったのだけれど、中でこんな話になった。

タクシーを単なる移動手段と見なすのか、それとも何か別の価値を提供するものと見れないのか。

例えば、乗る人の趣味趣向だけ聞いて、後は運転手さんのお任せで、その人の好みの合う場所に案内してもらえるツアーとか、地元の農家さんやお店などに協力してもらいながら、行く先々で材料を調達し、最後はハンバーガーを作る体験ができる、とか。

いわゆるコト消費というやつを、タクシー乗車にも入れていこうというものだと思う。

確かにタクシーに乗っている時間は、短いようで意外に長かったりする。本を読んだりするにも酔ったりするから、私は乗車時間中は寝ているか、運転手さんと話すことにしている。

特に旅先や出張先では、運転手さんから積極的に情報を仕入れるようにしている。

中には無愛想な方もいらっしゃるが、時に意外な情報が得られることもあり、やはりしゃべってみるもんだなぁと思う。

昨日お昼を食べた社長さん曰く。このあたり、ドライバーの方も高齢化してきており、なかなか意識を変えていくのも難しいのだそうだ。

いろいろと課題はあるのだろうが、タクシー業界としても、このままでは先細りであり、いろいろな打ち手は考えていく必要がありそうだ。

自動運転などのテクノロジーによって、いずれタクシーも自動化されるかもしれない。

その時代においても価値を出し続けることができるか否かは、ひとえにドラーバーや経営者の方の知恵の出し方次第だと思う。

何より、タクシーが単なる移動手段ではなく、観光やエンタメ、あるいはアート作品のように楽しむことが出来れば、とてもワクワクするではないか。


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