見出し画像

Vol.34 カナダ発の行列店 カナダ・トロント「RYUS NOODLE BAR」

RYUS NOODLE BARの「鶏白湯ラーメン」

新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」第28弾は比較的最近まで出店していた「麺や颯 RYUS NOODLE BAR」。
3年弱の出店だったが、その半分近くはコロナ期間だったこともあり、食べ損ねている人も少なくないのでは?今回こそは食べ逃さないようにしましょう。
「麺や颯 RYUS NOODLE BAR」は逆輸入ラーメン第5弾として、カナダ・トロントから初上陸した店舗。店主の髙橋隆一郎さんが目指すラーメンは、「本格的な日本のラーメン」と「カナダ人が好む味覚」の融合。

店主の髙橋隆一郎さん(写真手前)

逆輸入ラーメンも第5弾だし、私もちょっとやそっとのラーメンでは驚かなくなってきた。しかも、見た目はゴマが多いのが印象的で鶏白湯は首都圏でもずいぶん増えてきているし。と行くまではそんなにびっくりしないかも、と思いながら足を運んだ。

そして初めて食べたときの感想が残っていたので引用してみる。
『鶏と野菜を長時間煮込んだトロッとしたスープ。魚介も加えているようで日本でよく食べる鶏白湯系とはやはりちょっと違う。油が多く、ちょっと甘め。途中からメイプルバターを加えるとさらに甘味が増す。麺は全粒粉を使用したもので個性的。』あとで知った情報で「なるほど!」と思うのがあった。

カナダ流の鶏白湯スープ

店主の髙橋さん曰く「甘味は特にカナダ人に愛されている味覚です。しかし単純に砂糖などで甘さを出すのではなく、野菜を中心とした食材が持つ甘味を最大限に生かし、カナダ人の味覚に馴染むように研究を重ね、なおかつ日本人が食べても美味しいと思える味わいを目指しました」とのこと。

地元にも愛されるカナディアン鶏白湯

私の感想では柔らかい表現で“甘い”と書いているが、意外性のある甘さだった。それがこういう情報を知って食べてみると大いに印象も変わってきそう。
作り方も独特だ。『良質な鶏と野菜を長時間弱火で煮込み、一晩熟成。翌日、一気に強火で炊き上げ白湯に仕上げる。長時間かけて抽出した鶏の旨味と野菜ポタージュの甘味、そして凝縮した魚介ダシのコクが調和した鶏白湯は、日本では味わえない独自性に富んだ、まさに"カナディアン鶏白湯"。』

2日間かけて作るスープ

そんな情報を改めて意識して食べてみたい。前回の時とは違った味わいを体験できそう。

「RYUS NOODLE BAR」が味わえるのは2024年2月1日(木)~3月3日(日)の32日間!"カナディアン鶏白湯"をぜひ、あなたも!
文/大崎裕史

📖バックナンバー
Vol.1「2年で味わい尽くす、ラー博30年史」(2022年6月17日)
Vol.2 伝説の銘店 和歌山「井出商店」(2022年6月24日)
Vol.3 創業90余年 福島・会津「牛乳屋食堂」(2022年7月15日)
Vol.4 魚粉のパイオニア 川越「頑者」(2022年7月31日)
Vol.5 敦賀ラーメンの老舗「中華そば一力」(2022年8月29日)
Vol.6 時代の先を行っていた伊豆「あまからや」(2022年9月18日)
Vol.7知る人ぞ知る 岡山・笠岡「中華そば坂本」(2022年10月4日)
Vol.8札幌ブラックの先駆者、札幌「名人の味 爐」(2022年10月31日)
Vol.9 青森・煮干しラーメンを首都圏に広めた目黒「勝丸」(2022年11月5日)
vol.10 『呼び戻し』スープの発祥久留米「大砲ラーメン」(2022年11月23日)
vol.11幻の店が13年ぶりに復活!! 青森「八戸麺道 大陸」(2022年12月14日)
vol.12鍋焼きラーメン発祥のお店。高知・須崎「谷口食堂」(2023年1月3日)
vol.13とんこつを極めて35年。「麺の坊 砦」(2023年1月27日)
vol.14東京では味わえない 飛騨高山「やよいそば」(2023年2月21日)
vol.15新東京ラーメンの一翼を担った「野方ホープ1994」(2023年3月1日)
vol.16九州ラーメン総選挙第1位に輝いた「元祖名島亭」(2023年3月14日)
vol.17伝説のラーメン店復活 函館「マメさん」(2023年3月31日)
vol.18ラーメン業界のステージを上げた 「支那そばや」(2023年4月20日)
vol.19天才 中村氏がプロデュース「IKEMEN HOLLYWOOD」(2023年5月16日)
vol.20パスタの国イタリアからの逆輸入「カーザ・ルカ」(2023年5月31日)
vol.21 佐野実最後のプロデュース 唐津「らぁ麺むらまさ」(2023年6月26日)
vol.22昭和13年創業、京都の最古参ラーメン店「新福菜館」(2023年7月16日)
vol.23時代の先を走っていた銘店「げんこつ屋1994」(2023年7月17日)
vol.24唯一無二のツナコツラーメン「YUJI RAMEN」(2023年8月7日)
vol.25茶系とんこつラーメンの銘店「ふくちゃんラーメン」(2023年8月28日)
vol.26 直球勝負の"どトンコツ" 久留米「魁龍博多本店」(2023年9月17日)
vol.27復興支援により復活した 気仙沼「かもめ食堂」(2023年10月2日)
vol.28鉄人がカムバック 喜多方「大安食堂1994」(2023年10月25日)
vol.29クセがあるけどクセになる 旭川「蜂屋」(2023年10月30日)
vol.30五感に訴える一品料理としてのラーメン(2023年11月19日)
vol.31星付きのお店を上回る人気店 ドイツ「無垢ツヴァイテ」(2023年12月11日)
vol.32 30年前の濃厚味噌ラーメンが復活札幌「すみれ1994」(2023年1月7日)
vol.33春木屋1番・2番・3番弟子が集結「春木屋郡山分店」(2024年1月9日)

あの銘店をもう一度 第28弾 「麺や颯 RYUS NOODLE BAR」
※RYUS NOODLE BARの詳細はコチラ
出店期間:2024年2月1日(木)~2024年3月3日(日)
     ※通常3週間の出店ですが、32日間の出店です。
出店場所:横浜市港北区新横浜2-14-21 
     新横浜ラーメン博物館地下1階
     ※26弾「無垢ツヴァイテ」の場所
営業時間:新横浜ラーメン博物館の営業に準じる。
     詳細はコチラ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?