見出し画像

Vol.33 春木屋1番・2番・3番弟子が集結「春木屋郡山分店」

春木屋ラー博店時代の「中華そば」(2005年撮影)

私が高校を卒業して上京し、最初に住んだのは青梅線の中神駅。姉が昭島市に住んでいたので近くのアパートを借りたのだ。
そこから高田馬場にある予備校に1年間通った。定期券を購入していたので食事は高田馬場はもちろん、定期券で降りることが可能な通学途中の中央線沿線が多かった。
子供の頃からラーメン好きだったので、食事はもちろんラーメンである。
会津で生まれ育った私は井の中の蛙でいわゆる喜多方ラーメン風のラーメンこそがラーメンだと思って育ってきた。
ところが東京に出てきたらいろんなラーメンがあることを知り、珍しさもあって手当たり次第に食べて行った。しかし、今のようにスマホやネット情報があるわけではない。ラーメン本すら無かった時代である。毎日違う駅で降りて駅周辺を彷徨う日々。
そんな中で荻窪のラーメン激戦区を発見することになる。中でも代表的なお店が「春木屋」だ。

春木屋本店の外観(昭和40年前後)

それはそれは“衝撃的な出会い”だった。同じ醤油ラーメンでもこんなに違うものなのか?と個性的な麺とうま味たっぷりのスープに感動した。当時からコレクターだったので並びのラーメン店や駅近くのラーメンはほぼ制覇したが「春木屋」には何度も行った。半世紀近く通っているラーメン店である。

それから20年くらい経ったある日、「郡山にある春木屋がウマい!」という情報を得る。その頃はインターネットも普及し始め、情報はネットから得ていた。普段は支店や暖簾分け店にはそんなに興味を示さないのだが近くに行ってみたい店もあったので郡山の話題店をまとめて回ってきた。

春木屋郡山分店の外観

そこで「春木屋の衝撃」の再来であった。本店とはいい意味で「違う味」、しかも「違うのに春木屋感がある」という驚き。実に2回目の“衝撃的な出会い”だった。
あとで知ったのだが、郡山分店には「春木屋」の一番弟子と三番弟子の兄弟がいる、とのこと。(今は二番弟子もいるのだが、2000年当時も居たかどうかは未確認。)

(左)3番弟子:手塚雅典さん、(中)1番弟子:手塚英幸さん、(右)2番弟子:高橋充さん

そりゃ〜うまいに決まっている。そして2004年にその一番弟子の手塚さんを中心にラー博に「春木屋」がオープン。7年ほど出店していた。何度も食べに行った。荻窪の本店は今でも好きで食べに行っているがラー博の「春木屋」はなんだか本店とは違う別の魅力があった。
「春木屋郡山分店」のスタッフが中心になって運営していたことにより、本店よりも郡山分店の「春木屋」に近い味だったといえる。

春木屋ラー博店の外観(2004年撮影)

そして【あの銘店をもう一度"銘店シリーズ"】第27弾の出店は、なんと「春木屋郡山分店」である。郡山で感動し、ラー博出店時に感じたあの魅力をまた新横浜で食べることができるのだ。
出店期間は2024年1月11日(木)~2024年1月31日(水)。今回は、あえてこの期間にラー博と荻窪本店を食べ比べしてみたい。
文/大崎裕史

📖バックナンバー
Vol.1「2年で味わい尽くす、ラー博30年史」(2022年6月17日)
Vol.2 伝説の銘店 和歌山「井出商店」(2022年6月24日)
Vol.3 創業90余年 福島・会津「牛乳屋食堂」(2022年7月15日)
Vol.4 魚粉のパイオニア 川越「頑者」(2022年7月31日)
Vol.5 敦賀ラーメンの老舗「中華そば一力」(2022年8月29日)
Vol.6 時代の先を行っていた伊豆「あまからや」(2022年9月18日)
Vol.7知る人ぞ知る 岡山・笠岡「中華そば坂本」(2022年10月4日)
Vol.8札幌ブラックの先駆者、札幌「名人の味 爐」(2022年10月31日)
Vol.9 青森・煮干しラーメンを首都圏に広めた目黒「勝丸」(2022年11月5日)
vol.10 『呼び戻し』スープの発祥久留米「大砲ラーメン」(2022年11月23日)
vol.11幻の店が13年ぶりに復活!! 青森「八戸麺道 大陸」(2022年12月14日)
vol.12鍋焼きラーメン発祥のお店。高知・須崎「谷口食堂」(2023年1月3日)
vol.13とんこつを極めて35年。「麺の坊 砦」(2023年1月27日)
vol.14東京では味わえない 飛騨高山「やよいそば」(2023年2月21日)
vol.15新東京ラーメンの一翼を担った「野方ホープ1994」(2023年3月1日)
vol.16九州ラーメン総選挙第1位に輝いた「元祖名島亭」(2023年3月14日)
vol.17伝説のラーメン店復活 函館「マメさん」(2023年3月31日)
vol.18ラーメン業界のステージを上げた 「支那そばや」(2023年4月20日)
vol.19天才 中村氏がプロデュース「IKEMEN HOLLYWOOD」(2023年5月16日)
vol.20パスタの国イタリアからの逆輸入「カーザ・ルカ」(2023年5月31日)
vol.21 佐野実最後のプロデュース 唐津「らぁ麺むらまさ」(2023年6月26日)
vol.22昭和13年創業、京都の最古参ラーメン店「新福菜館」(2023年7月16日)
vol.23時代の先を走っていた銘店「げんこつ屋1994」(2023年7月17日)
vol.24唯一無二のツナコツラーメン「YUJI RAMEN」(2023年8月7日)
vol.25茶系とんこつラーメンの銘店「ふくちゃんラーメン」(2023年8月28日)
vol.26 直球勝負の"どトンコツ" 久留米「魁龍博多本店」(2023年9月17日)
vol.27復興支援により復活した 気仙沼「かもめ食堂」(2023年10月2日)
vol.28鉄人がカムバック 喜多方「大安食堂1994」(2023年10月25日)
vol.29クセがあるけどクセになる 旭川「蜂屋」(2023年10月30日)
vol.30五感に訴える一品料理としてのラーメン(2023年11月19日)
vol.31星付きのお店を上回る人気店 ドイツ「無垢ツヴァイテ」(2023年12月11日)
vol.32 30年前の濃厚味噌ラーメンが復活札幌「すみれ1994」(2023年1月7日)

あの銘店をもう一度 第27弾 「春木屋郡山分店」
※春木屋郡山分店の詳細はコチラ
出店期間:2024年1月11日(木)~1月31日(水)
出店場所:横浜市港北区新横浜2-14-21 
     新横浜ラーメン博物館地下1階
     "94年組"第4弾 喜多方「大安食堂1994」の場所
営業時間:新横浜ラーメン博物館の営業に準じる。
     詳細はコチラ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?