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ゲーム歴史と随筆と・徒然なる話

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2024年3月の記事一覧

Mimikry ラベンスバーガー社

Mimikry ラベンスバーガー社

私こと「ラジくまる」は、バズル収集家&ボードゲームのルール創作を趣味としております。
今日の記事は「私の趣味はこんな感じです」と、一言で言えるような内容なんで、note春のチャレンジ「仕事や趣味を紹介しよう」に参加してみました。

さて、子供向けのボードゲームを数多く制作しているラベンスバーガー社ですが、製品ラインアップの中で、もしかしたら唯一かもしれない「1人用パズルゲーム」、Mimikry(ミ

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ボドゲ作家としての、自信がゆらぐ時!怖!CLOCKゲームの話(1)

ボドゲ作家としての、自信がゆらぐ時!怖!CLOCKゲームの話(1)

私こと「ラジくまる」は、基本的には「アブストラクト系」のボードゲームが好きですが、ダイス(サイコロ)を使ったゲームにも、好きなものが結構たくさんあります。

だいいち、ラジくまる自作ゲームのなかにもいくつか「がっつりとダイスに依存した競争ゲーム」が、ちらほらあります。

その中で長年「自画自賛」してきたゲームがあるのです。
CLOCKと名付けた作品です。1980年ごろに創作したものです。

当時~

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ボドゲ作家としての、自信がゆらぐ時!怖!CLOCKゲームの話(2)

ボドゲ作家としての、自信がゆらぐ時!怖!CLOCKゲームの話(2)

昨日からのつづき。学習のまとめ編です。

ピコーンっ!と何かがひらめいたような気がしても、それはおそらく、ラジくまるが過去に学習したコトとコトとの、新しい「組み合わせ方発見」でしかないんですね。

きっと。

CLOCKゲームの開発の件では、長年「自分(の発想力)すごい」って信じてきてたんです。
すごいショックで、まだ、抜け切れていません。

まあ、この件でも、またひとつ勉強になったと言えなくもな

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Lotus(1998)は、ボドゲ業界のびっくり箱

Lotus(1998)は、ボドゲ業界のびっくり箱

本日話題にするLotus(1998)という名のゲーム、BGGの投稿に「クソゲー」との評価を2名様から頂いていることに気づきました。
実は、気づいたのはつい先ほどなのです。

いままでのところ、ラジくまるとしては、ボードデザインが中国風(シノワズリー)を意識していて美人さん!と、今まで「一人で勝手に」思い込んでいたのです。

*「美人さん:ビジンサン」のイントネーションは絶対に「関西弁」ふうに読んで

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ブロックス3D(Blokus3D)/「ルミ」だったのに。それはさておき、マストバイです!これ。

ブロックス3D(Blokus3D)/「ルミ」だったのに。それはさておき、マストバイです!これ。

画像はすべてBGGから引用しています。

日本のおもちゃ市場に「ブロックス3D」という商品が発売されたのはずいぶん前の話になります。2008年にビバリーから新発売だったとのことですね。
ずいぶん昔のことなんですね。すでに。

でも私にとっては、

「えー?!もともとの名前はルミ(Rumis)だったじゃんよ。」

としか思えないのです。ずっと長年、BGGで眺めてましたから。
でもBGG(BoardG

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ついつい「今人気の記事は?」って気になって、覗いてしまいます。
「いいなぁー。このアクセス数。うらやましい。」
でも「不得意なことは、いくら訓練しても、得意にはなりません」。
とにかく、人気記事みたいなコンテンツは書けないです。
さあ、今日もまた「ニッチ」な記事を書くぞ!

「盤双六」について想う 巻之壱 (My thoughts on Backgammon 1)

「盤双六」について想う 巻之壱 (My thoughts on Backgammon 1)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

「盤双六」。
この遊びは平安時代に大流行していました。でもどういうわけか、江戸時代には、これで遊ぶ人が1人もいなくなってしまいました。

このことは、古典文学を何本か読んでいるうちに、みなさん嫌でも気が付くはずです。

しかし同時に、たとえ何千本の古典文学を読みあさったとしても、全然、「盤双六」とはどういう遊びだったのか、全体像がは

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「盤双六」について想う 巻之弐 (My thoughts on Backgammon 2)

「盤双六」について想う 巻之弐 (My thoughts on Backgammon 2)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

昨日からの続きです。

いまここに「ラジくまる説」を提唱します。
BC3000製だと称するBackgammon的なゲーム盤(イラン地方からAD2004年に出土したもの)を根拠として「BackgammonはBC3000から」とかいう「ばかばかしい学説」をラジくまるは否定します。

発掘されたゲーム盤は60区画(マス)です。ご存じの通り

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「盤双六」について想う 巻之参 (My thoughts on Backgammon 3)

「盤双六」について想う 巻之参 (My thoughts on Backgammon 3)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

昨日からの続きです。

地中海沿岸や、中国の歴史を知った後、改めて日本の状況をもういちど考えてみましょう。
日本に「盤双六」が伝来したのは、絶対にAD600年代だと判明しています。
実は、遣隋使・遣唐使が中国から日本に持って帰ったのです。

驚くベきことに、AD600年代には早速、盤双六遊戯禁止令が出されたとのことですよ。
娯楽に飢え

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「盤双六」について想う 巻之肆 (My thoughts on Backgammon 4)

「盤双六」について想う 巻之肆 (My thoughts on Backgammon 4)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

昨日からの続きです。

そもそも、ラジくまるには、古文を読み込もうとする意志がないです。
そんなわけで、高橋さんのような研究家がいてくださると本当に助かります。ありがとうございます。

さて、平安時代に遊ばれていた盤双六のルールを、ぜひこの機会に読者のみなさんにご紹介したいと思います。
さりとて、ラジくまるが「私がご紹介します」など

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「盤双六」について想う 巻之伍 (My thoughts on Backgammon 5)

「盤双六」について想う 巻之伍 (My thoughts on Backgammon 5)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

昨日からの続きです。

4つめのゲームは「追い回し」です。
とても変わってるゲームです。サイコロの目数通りには進みません。
「この目が出たら〇」「この目が出たら×」って最初に取り決めしてからサイコロを振ります。〇ならぐんぐん進むけど、×は1回休み。そんなイメージの遊び方&進み方です。
互いに相手を追いかけて盤上をぐるぐる回り、相手を抜き

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「盤双六」について想う 巻之陸 (My thoughts on Backgammon 6)

「盤双六」について想う 巻之陸 (My thoughts on Backgammon 6)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

前回の「伍」で「主要ストーリー」は語りつくしています。
今回は、ついでにお話ししたくなってしまった、「付け足し」です。
「すごろく外伝」に相当します。

人類最古のゲームはどれだ?なんて感じに、古さを競い合っているようなボードゲームは、みんなぜんぶ「サイコロ」を使った運任せのゲームです。
ただいま話題にしているのは、Senetとか、Ro

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「盤双六」について想う 巻之漆 (My thoughts on Backgammon 7)

「盤双六」について想う 巻之漆 (My thoughts on Backgammon 7)

タイトル画像はwikipedia「すごろく」から引用です。

前回からの続きです。すごろく外伝です。

ご注意:
前回の記事は、ローマ帝国で流行していたゲーム「Ludus duodecim scriptorum」に関して、まるでその場を見てきたかのような記述をしました。
しかし、それらは全て、ラジくまるのhallucination(幻想・妄想)です。
たぶん、こうだったんじゃないかな?という仮説で

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二番煎じ(にばん・せんじ)

二番煎じ(にばん・せんじ)

タイトル画は「外部サイトの無料イラスト」を使用しました。

本日は、言うのがつらい話をします。
だったら言うなよ!というお声が聞こえてきそう。
でも、書きます。

過去の記事で、私もやっちゃっている事です。
私だけでなく、note投稿者さんたちも「やってしまっている」ことを論じます。

「それ、ちょっと前に、ほかの人が同じこと書いてたよ。」
っていうやつです。

「実は、先週こんなことがあって・・

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