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K君に捧げるレクイエム
昨秋,学生時代の友人が天に召されたとの報を受けた。
数ヶ月が経過したが,僕の心はまだ深く,どん底にある。上がってこれない底なし沼にハマってしまったよう。ちゃんと仕事にも行っているし,職場で冗談なんかも言っているんだけど,ふとした瞬間に友人のことが浮かんできて,苦しくなって涙が溢れそうになる。こうして文字にしている今このときさえも。
大学時代は地方出身者が集まった学生寮で暮らしていた。出入りはあっ
流行り病にもらったもの
新型コロナウィルス第7波。皆に注意喚起もしなければならない立場から「いつ、どこで誰が伝染ってもおかしくない」なんて声高に叫びながら、ついに、自分が感染してしまうことになったのは8月の下旬に入った頃のこと。感染源は、おそらく家族。部活で他県にバスで遠征に行った次男坊が「身体の調子が悪い」と言っているという報告を受け、接触を避けて長男と別宅での隔離生活に入った。そのうち長男の食欲がなくなり熱を出したの
もっとみる営利目的非営利活動?
福祉や介護で儲けることは構造上難しいことは前回述べさせていただいた。規制緩和により介護事業が民間に開かれたとはいえ、社会保険制度に則ってその事業運営をする訳だから、純粋な競争とはなりえないし、ソコソコ真面目にやっていれば潰れることもないが、飛びぬけて利益を上げて独り勝ちすることもない。そんな不思議なシステムの中で働いていることを僕たちは知っておかねばならない。
なぜ知っておくべきなのかというと
福祉が儲からない理由
利用者さんやご家族からこんな言葉をかけられることがある。
「あなたたちは、もっと給料をもらうべきよ」
ありがたい言葉である。仕事に対する評価として、実際の報酬以上の価値があると直接ユーザーから言っていただけるなんてことは、世の中にそんなにはないはずである。
そしてそれは、個人間だけではなくて、業界や職能団体からの歎願として社会(国)に訴えられている。選挙があると政治家の公約になる場合もある。