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「極黒のブリュンヒルデ」構成読み解きメモ《岡本倫》
橘佳奈の「未来の死を予知」の能力は「人間失格」→「豊饒の海」系列の焼き直し
展望台下の家はガスが止まっており、薪(世界樹)を割って使う
焼けるのはヴァルハラ城≒本多の別莊の炎上か
鎮死剤が無くては魔女は亡くなってしまうor魔法を使うと記憶を失う…指輪≒黒子の呪い
「ヘクセンヤクト」なる組織…「ニーベルングの指環」の地底人か
主人公の天体望遠鏡は安永透の名残り
クロネコは黒羽寧子として擬似
「輪るピングドラム」と「カラマーゾフの兄弟」(随時更新?)
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こちらの週休二日さんの記事に追記する形で進めていきます。未読の方はぜひご覧ください。
「輪るピングドラム」といえば、作中冒頭で触れられる通り「銀河鉄道の夜」です。この二つの関係を見ていけば物語の主旨は掴めます。ただしこの作品は、親子関係の問題を取り扱うために、「カラマーゾフの兄弟」をも典拠にしています。下は
カミュとドストエフスキー——「幸福な死」「異邦人」を読んで——
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まず、カミュの「異邦人」を読んだ。よくわからなかった。次いでその前身の作品となる、生前は未発表作であった「幸福な死」を手に取った。作者の考えていることが少しずつ解ってきたので、記事にしておこうと思う。
カミュといえば太陽と海だ。上の二作を読んでいても、他に重要な象徴など無いのではないかと思うほどに、この二つ
「女のいない男たち」構成読み解き【村上春樹】
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「女のいない男たち」は2674年(西暦2014年)に発売された短編小説集です。「まえがき」にあるように、『この本は音楽でいえば「コンセプト・アルバム」に対応するもの』になります。同じテーマが少しずつ形を変えながら、何度も繰り返し反復されるのです。
恋愛の奇跡性と浮気 社会的動物たる人間は、例えどのような状況に
汐見夏衛「明日の世界が君に優しくありますように」を読んで
あらすじ ヒロインの私(白瀬真波)は中学時代、家族とのすれ違いや友人の陰口を聞いたことから、長い間不登校だった。これを見かねた父は彼女に、T市の高校へ通うことをすすめる。家族に何も打ち明けず、主体性を失っていた真波は言われるがままこれを受け入れる。
高校へ通うため、とある田舎町、鳥浦にある母方の祖父母の家へ引越してきた真波。ほとんど覚えていない祖父母と、二人の世話になり同居している美山漣に対し
ポール・ラザースフェルド
「ミドルマン」概念を提唱。
専門家の難解な議論を一般大衆へ向けてわかりやすく説明・イメージ化する人間
ピエール・ブルデュー
プラチック…個人の水準に属するような実践
ハビトゥス(Habitus)…集合的な慣習・秩序
プラチックとハビトゥスには、アンビバレントな二重の意味がある
ハビトゥスは個人の行為の堆積としてできており、
プラチックは集合的な秩序や慣習に媒介されている
マニュエル・カステル
新都市社会学一九六〇年代末~七〇年代以降、都市社会学に対するマルクス主義側からのアンチテーゼとして登場
カステルの都市社会学批判
シカゴ学派における「都市」あるいは「アーバニズム」は、資本主義社会における文化・生活様式
これを「都市」と言い表すのは資本主義社会における文化主義的イデオロギー
都市に固有の問題とは、空間と社会との関係
資本主義社会の都市においては、空間の社会的な生産・消費が必須の