「輪るピングドラム」と「カラマーゾフの兄弟」(随時更新?)

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 「輪るピングドラム」といえば、作中冒頭で触れられる通り「銀河鉄道の夜」です。この二つの関係を見ていけば物語の主旨は掴めます。ただしこの作品は、親子関係の問題を取り扱うために、「カラマーゾフの兄弟」をも典拠にしています。下はfufufujitaniさんによる読み解き記事です。

 ミーチャ・イワン・アリョーシャの三人は、昌馬・冠葉・陽毬に対応しています。スメルジャコフの役割は三人で分担していると考えられます。

 物語内のキーワードとして「運命の乗り換え」という表現がありますが、これは地下鉄サリン事件、「銀河鉄道の夜」、それに加えてミーチャが女を乗り換えるイメージを重ねてあります。すごい文学力ですね。

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