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社会学

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記事一覧

オーギュスト・コント

サン=シモンに影響を受ける

ソシオロジーという言葉を初めて使う

『実証哲学講義』(1830-1842)

諸科学の性格を総括、そのヒエラルキーを体系化、独自の科学哲学を開いていく
「科学分類の方法」を用いて、諸科学の体系化を進める
学問の体系を数学から発展して物理学、化学、生物学を経て、抽象から具体へと発展する、概念から自然を経て人間へと到達するものとして構築
最終的には人間社会を対象とする学

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フェルディナント・テンニース

あらゆる社会的相互作用や集団を人間の思考と意思とがつくったものとして考える
実在的・自然的な本質意思 (Wesenwille)
観念的・作為的な選択意思 (Kürwille)

ゲマインシャフト(Gemeinschaft)
一体性や結合性、共感、親密性によって特徴づけられる伝統的な共同体の関係
ゲゼルシャフト(Gesellschaft)
諸個人が機械的・契約的に取り結ぶ個人本位な関係

近代化

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ゲオルク・ジンメル

形式社会学の創始者
人間と人間の関係には、
「結合の関係」「分離の関係」といった
基本的なタイプがあると主張

この関係が組み合わさって、社会をつくりあげているであろうと予測

「社会秩序はいかにして可能か」という問いを最初に明示的に定式化

エミール・デュルケーム

方法論的集団主義個人の選択や意識などから独立した、
社会的な水準で成り立っている事実を、
それ以上還元できない前提として
措定した上で、社会現象を説明

社会的事実
「社会的事実」という概念
一人一人にその意図がなくても、
大勢が集まって行動していると、
結果的に拘束力が生まれ、
それが社会法則に転化する
(マルクス的に言うと疎外?)

社会的な制度、集合的な意識、社会秩序そのものなど

人間社会

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ロバート・エズラ・パーク

シカゴ学派ゲオルク・ジンメルに師事、シカゴ大学の社会学部へ
当時のシカゴ大学の社会学者たちは、1910~20年代当時のシカゴを一種の実験室として扱い始め
都市社会学(urban sociology)のひとつのアプローチとして発展、シカゴ学派と呼ばれるように

マックス・ウェーバー

理解社会学主観的な判断を排除しながらいかにして客観的な判断を行うことができるか

「ロッシャーとクニース」
経済学者ロッシャー、クニースを批判しながら、人間理解の方法論を提唱
ドイツ歴史学派経済学者…古典経済学批判、資本主義の下で育成される人間の本質を探求
→ウェーバーと同じ問題意識

クニース…既存の経済理論の前提「私有財産の権利」と「利己心」を指摘
ロッシャーは民族のような集合概念を実体化

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ジョージ・ハーバート・ミード

ベルクソンやホワイトヘッド、社会学者ではチャールズ・クーリーの影響を受けている

「社会的行動」
一人ではできず、数人の協力で成り立つ行動

「社会的対象」
「社会的行動」が働きかける対象
多くの違った個人のそれぞれの異なった行為に対して応える
これと関わる個人の行動が、もう一人別の個人にとってはっきり見えている場合にしか成立しない

「財産」が所持者以外の人間にとってどのような意味を持ち、
どう

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ヴィルフレド・パレート

エリートの周流経済学における一般均衡の概念を社会学に応用
政治的人間の型として2つの基本型を設定

①きつね型 政治上の操作の特殊能力となる結合の才の持主
②ライオン型 それほど頭脳はよくなく,信念と腕力にたけた伝統主義のタイプ

両者が交互に支配するようになり,エリートの循環という永久運動が発生
このような循環が停止するときには,政治的不安定は避けられないことに

アーネスト・ワトソン・バージェス

同心円モデル
同心円モデルの中心の中心業務地区(CBD)から外側に向けて、
卸売・軽工業地区、低級住宅地区、中級住宅地区、高級住宅地区の順に、
土地利用が変化していく

カール・マンハイム

ユートピアを喪失した時代としての現代の姿や、そこでの知識人の役割について問題を提起

知識社会学の提唱者

ロバート・レッドフィールド

メキシコでの調査をもとにして、都市文明との接触による民俗社会(フォーク・ソサエティ)の文化変容を探究
文化変容による置ける都市の役割に注目して、都市を同系的文化変容の都市と異系的文化変容の都市とに分類する、独自の比較都市論を展開

比較都市社会学レッドフィールド、ショーバーグなど
非近代都市にまで視野を広げる
産業社会の都市と前産業社会の都市を比較
文化変容における都市の役割に注目、都市の類型を分

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アルフレッド・シュッツ

ウェーバーの理解社会学、フッサールの現象学に影響を受ける
両者を応用した現象学的社会学を提唱、
ピーター・L・バーガーやトーマス・ルックマンに影響を与える

テオドール・アドルノ

ナチスに協力した一般人の心理的傾向を研究、
権威主義的パーソナリティについて解明

近代文明と現代管理社会への根本的批判
マックス・ホルクハイマーとの共著「啓蒙の弁証法」にて
ヒトラーのファシズムのみならず、「リベラル」な大衆社会を達成しつつあったアメリカをも批判

人間を自然の暴力から連れ出す一歩ごとに、人間に対する体制の暴力が増大してくるという状況の不条理さは、理性的社会の理性を、陳腐なものに

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