ジョージ・ハーバート・ミード

ベルクソンやホワイトヘッド、社会学者ではチャールズ・クーリーの影響を受けている

「社会的行動」
一人ではできず、数人の協力で成り立つ行動

「社会的対象」
「社会的行動」が働きかける対象
多くの違った個人のそれぞれの異なった行為に対して応える
これと関わる個人の行動が、もう一人別の個人にとってはっきり見えている場合にしか成立しない

「財産」が所持者以外の人間にとってどのような意味を持ち、
どう関わり合うのかを理解したときに初めて、
その「財産」は「社会的対象」となる

「自我」
ある個人が他者の役割を想像できるときに発生

自分以外のメンバーがどのような行動をするかの傾向を知り、
また自分がどのように行動すれば他のメンバーによって「正しい」と見なされるかも知っている
その時「自我」は自分にとって一つの「社会的対象」となる

相手からある種の反応を引き出すために使われた「音声をともなう身振り」が、人間集団に共有されるようになると、それは社会のメンバーにとって共通の意味を持つ「象徴」となる。この「象徴」を産み出すメンバーの協力は、共同の労働を可能とし、さらに複雑な「象徴」の組み合わせが進み、「言語」となる。言語による会話が個人の内面に持ち越されたものが「思想」であり、すべての思想の根底には「身振り」がある。身振りが「自覚された意味を持つ象徴」まで高まると、それは「社会的対象」として一定の広さの社会集団を組織することができる。個人が他人と協力して行うことについて、自分以外の個人の役割をも考慮して、おたがいに行動を統制するようになる。

「自我」とは自覚されたときから社会の場にいる、つまり「孤立した自我」は本来の自我の状況ではないというのが、ミードの立場
「個人」「経験」「精神」はコミュニケーションをとおして出現する。
こうしたミードのコミュニケーション論を、デューイが教育・芸術に応用

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