ウルリッヒ・ベック

「リスク社会」概念を初めて提唱

「個人化」…
再帰的近代化が進行した「第二の近代」における
社会と個人の関係の構造的な変容(家族など)

「第二の近代」において社会は、
産業化により自ら生み出した社会問題への
再帰的な対処の必要性から、リスク社会へと移行

リスク…
人間の選択に伴い生じると認知される不確実な障害
人間の主体性が根本的な前提となった近代社会になってから生まれる

リスク社会…
大きく破壊的な結果をもたらす(環境問題など)
②生じうる確率が低い、または計算不可能とされる
以上の条件を満たす新しいリスクによって特徴づけられる社会
リスク社会論者「このような新しいリスクは後期近代において現れる」

新しいリスクは、「自由」とセットの「責任」観念を破壊する
保険システムは、個人には担いきれない責任を、ある規模の集団に肩代りさせる
新しいリスクの前にはこれも無力

リスク社会は近代社会の前提を切り崩す
国家や階級、家族、性別役割などの従来の制度は解体
様々なリスク・社会的矛盾への対処法は
個人によって直接選択・決定されねばならなくなる
このような個人化社会において、家族は従来の制度的な拘束力を失い、
「ゾンビカテゴリー」に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?