カウンセラーの共通訓練プログラム『マイクロカウンセリング①』
マイクロカウンセリングとは、アイビイらによって研究され、カウンセラー訓練プログラムとして提唱された4つのカウンセリング方法です。
アイビイは、多くのカウンセリングに一貫して見られる共通のコミュニケーションパターンを分類し、目に見える形で習得できるようにしました。
今回は、カウンセラーの訓練プログラム『マイクロカウンセリング』を2回に分けて紹介していきます。
マイクロカウンセリングとは?
マイクロカウンセリングとは、アイビイらによって研究され、カウンセラー訓練プログラムとして提唱された4つのカウンセリング方法です。
アイビイは、多くのカウンセリングに一貫して見られる共通のコミュニケーションパターンを分類し、目に見える形で習得できるようにしました。
4つのカウンセリング方法を身につけることで、さまざまなタイプの相談者に対応することができるようになります。
①かかわり行動
かかわり行動とは、相談者の話を聴く姿勢のことです。
相手の話をしっかり聴きますよという姿勢で相手にペースを合わせる行動のことです。
具体的には、うなづき、あいづち、体の姿勢、向き、声のトーン、テンポを合わせるなど
②かかわり技法
かかわり技法とは、相談者の心の枠組みに沿った言語レベルの傾聴のことです。
具体的には、オープンクエスチョン(クローズドクエスチョン)・はげます・言い換え・要約する・意味の反映など5つの種類があります。
◆転職者への質問をする場合
(1)オープンクエスチョン(クローズドクエスチョン)
オープン:どういったきっかけで、そうおもわれたのでしょうか?
⇒範囲の広い質問で、相談者に自問自答を促す。
クローズ:もう転職サイトには登録されたのですか?
⇒はい、いいえで答えられる質問になる。
(2)はげまし
相手の「語り」をはげます方法です。
直接がんばって!とはげますのではなく、あいづち・うなづきを活用しながら相手の言葉の一部をつかって反復することで相談相手の「語り」をはげまします。
POINT:「沈黙もはげましになる」
(3)言い換え
言い換えとは、相談者の話をオウム返しをして、言い換えることです。
相談者の大きな悩みは、相談中に何回も同じワードとしてでてきます。
相談中に何回もでてくる同じワードを「ビックワード=主訴」と呼びます。
話を受け止めやすく、相談者が話しやすくなります。
(4)要約
要約は、相談者の話をポイントをまとめて返すことです。
話を時系列で整理し、まとめることで確認や軌道修正することができる。
相談者に話を聴いていることを示せる。
(5)感情の反映
感情の反映とは、「不安とはこういう感情のことですか?」と質問することで相談者の不安を特定することができる方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
カウンセリングを行う際には、多くの技法がつかわれていたのです。
相談者の話を聴くときには、人として当たり前のような方法もあったかもしれませんが、意外とできていないものです。
①かかわり行動:相談者の話を聴く姿勢
②かかわり技法:相談者の心の枠組みに沿った言語レベルの傾聴
カウンセラーは、マイクロカウンセリングを習得することで、さまざまなタイプの相談者に瞬時に対応することができ、効率的な支援が可能になります。
マイクロカウンセリングの技法は、日常会話に取り入れることのできるので、悩み相談をする際にはぜひ活用してみてくださいね。
明日は「積極技法」と「技法の統合」について紹介しますので参考にしてみてくださいね。
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