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なぜNIKEの"Just do it."は素晴らしいのか。

なぜNIKEの"Just do it."は素晴らしいのか。

ブランドスローガンを決めるとき、必ず良い例として出てくるのがNIKEの「Just do it.」だ。なぜこの三語が素晴らしいのかを表現的な視点から説明するだけでは足りない。むしろ世の中に仕掛けるアクションこそが、この言葉に魂を吹き込んでいると僕は思っている。

今、NIKEが本国アメリカで炎上している。理由は、人種差別への抗議のために国歌斉唱で立たなかったNFL選手コリン・キャパニックをJust

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ブランドは『参加するもの』になっていく

ブランドは『参加するもの』になっていく

今や日本でも広がりつつあるD2Cブランドだが、その要諦は中間マージンがないことでも原価率が安いことでもなく、自分たちの思想に基づいた体験を顧客に提供できる点である。

ブランドとの出会いから検討、購入、そしてサポートまでの体験を一気通貫でデザインし、商品というメディアを通して世界観を伝える。

モノも情報も溢れかえる中で、選ばれるために彼我の違いを生むには『商品の質』ではなく『商品を通した体験の質

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D2Cニューヨーク視察記

D2Cニューヨーク視察記

ニューヨークでリテール新潮流と言われるD2Cブランド(Casper, WARBY PAKER, EVERLANE,, AWAY, allbirds, CUYANA, PELOTON)の実店舗をたくさん見てきました。

「流行」で終わるものと、「文化」として根付くもの

「流行」で終わるものと、「文化」として根付くもの

■「流行」の恐ろしい破壊力。Bean to Barの「流行」のインパクトの大きさとその反動

 2014年12月1日に打ったたった1本のブランドローンチのプレスリリースでMinimal は200媒体以上に取り上げてもらいました。それ以外何もしていないにも関わらず、TV、ラジオ、雑誌、新聞、Web主要な媒体を網羅して取り上げられ、開業したばかりの小さいなお店に連日行列ができるほどお客さんが押し寄せま

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いいぞもっとやれ!小売/卸/ブランドこれからの方向性

いいぞもっとやれ!小売/卸/ブランドこれからの方向性

景気の悪さの影響をもろに受け、さらにはなんでもシェアという価値観の登場、ものの所有に対してのモチベーションが低くなってから久しく明るくない小売業界。

そういった雰囲気が当たり前になったこの数年ですが、最近これまでとは違った空気が流れ込んできているのを感じます。海外のブランドでは数年前から起こってきた流れが、日本のブランドにも確実に来て加速し始め、話題に上がることが急に増えてきました。小売/卸/ブ

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