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日記:カポーティの「最後のドアを閉めろ」
肌がよく荒れる。
肌が弱いのだ。二日連続で寝不足になれば荒れるし、野菜をきちんと200グラム摂らないと荒れる。そして、眼鏡をかけても荒れる。いまもそう。新芽のかたちでして鼻あてが優しくタッチしている、鼻の頭がふっくらとあたたかに腫れ上がっている。
きょう、MONKEY vol.30の「トスカ」と「最後のドアを閉めろ」を読む。
「トスカ」は不思議な短編だった。このように夢幻から夢幻へと泳いでいく
日記:ビリーのボサノヴァ
早春が来て、僕はもう一度ペンを取ることにした。
ただ、怖くて仕方ない。過去作を彼女と読み返すたびに「本当にこのようなものが書けるのだろうか」という思いがこみ上げる。また、同時に、「これ以上のものが書けるのだろうか」とも不安になる。僕は自分に問いかけるのだ。おまえの才能はすでに使い果たしてしまったのではないか? と。
「才能」ではないのかもしれない。「熱量」なのかもしれない。
久しぶりに書い
エッセイ:さて。一輪車などについて
僕は、いま、「私は」という気分だ。
なんと、作文において一人称は書き手の自由だ。ともすれば、この文章を「私は」で書き綴ることもできてしまえる。
しかし、それはしない。なぜなら僕は節度というものをわきまえているからだ。
あるいは、わきまえていたいと考えている。
いまさっきアリス・マンローの短編を二つ読んだ(「日本に届く」、「砂利」)。話を読んで、顔を上げて書き始めた。
読んでいたとき、