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ゆめいるか書房(岡田美幸)
2024年1月10日 12:00
第二歌集『夜を着こなせたなら』(山階基氏)を読んだ。本について文学フリマでの購入品。文学フリマ限定ペーパーが挟まっていた。「各々の本の作者が、文フリの場を活かして色々と販売などの工夫をしているのだな」という面でも勉強になった、思い出がある一冊。装丁も凝っている。ページ数(ノンブル)についてページ数(ノンブル)の表記が独特。一章分/当該ページとなっていると思われ
2023年10月11日 12:00
『義弟全史』は、かばん所属の土井礼一郎氏の歌集である。意味深なタイトルが気になり、惹きつけられた読者も多いのではないかと思う。選(6首)虫や鳥と人の感覚や立場が逆転しているような書き方に工夫を感じた。上句は虫の声や鳥のさえずりだと読んだ。また、虫と鳥を両方哲学や幸福とせずに、それぞれに哲学と幸福とで分けているのも印象深い。人に割り当てられているのが、くるしいであり、一番本
2023年7月7日 12:00
「タツノオトシゴは喧嘩しないので複数頭飼い出来る」という情報をアクアリウムの雑誌で読んだ。タツノオトシゴは可愛いだけじゃなく偉いと思った。さらに、タツノオトシゴをネットで調べたところ「優しい、他の魚と一緒に水槽に入れても大丈夫、体が丈夫、みんなの食べ残しの餌を吸い込む」など可愛いポイントが多かった。七夕の日にアップする記事でタツノオトシゴ推しはどうかとも思ったが、別に良し。
2023年6月4日 17:09
季刊「コールサック」114号に参加させて頂きました。文芸雑誌で、短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・小説など内容は多岐に渡ります。私は、本名の岡田美幸で参加しました。短歌連作10首「わたしの正解」と俳句22句「花丸のかたち」を掲載して頂きました。ご覧頂ければ幸いです。ともあれ、色々と読み応えのある作品や記事が多いので、オススメします。リンク↓
2023年5月22日 12:00
小島なお氏の歌集『乱反射』を読んだ。本としての紹介『現代短歌クラシックス』のシリーズの歌集で、角川書店刊行の同名の歌集の新装版。表紙のポップな色使いが、収録されている短歌への期待感を高める。そんなわくわくする歌集から五首選で紹介。五首選鋼鉄と生物の対比や、文明と原生生物の対比など、対比が良い。「原生生物夜行虫」という漢字の並んだ字面もこの歌の雰囲気を作っている。
2023年4月6日 07:06
大切な日は雨が降る 雨の日は大切だって分かりやすい日
2023年4月9日 12:30
黒い装丁の中澤系歌集『uta0001.txt』。雁書館刊行の銀色の装丁の歌集はプレミアが付いていたり、所持している古本屋と都合がつかず買えなかった。そうして銀色の装丁の歌集を買えずにまごまごしていたら、黒い装丁の歌集が皓星社から刊行された。そんな入手に思い出のある歌集から五首紹介。食べるという行為は、食べ物に触れることでもあるのかもしれない。ティッシュ配りの短歌は身近
2023年4月7日 12:00
『蝶は地下鉄をぬけて』は、小野田光さんの第一歌集。好きな五首を紹介したいと思う。下句の「いつまでも歓びは選べる」が良い。その理由として「たてがみをそよがせている馬」が例なのも良い。博物館で化石を見る時に、新しい視点が得られる一首。確かに、同時にその場で化石になっただけで、本当はすれ違いとかかもしれない。赤と黒のコントラストが気になった一首。コンタクトで目が疲れて赤くなった
2023年3月26日 12:30
上澄眠氏の歌集『苺の心臓』。たくさん好きな短歌があったが紹介しすぎるとネタバレなので一部だけ紹介。春風の体温のような生ぬるさを絶妙な比喩で表現した一首。春の度に思い出しそう。景のきれいさと、ひかりに濡れるという表現も良い。おさなごの守られている感が、ひらがな表記と合っている。色々な思いを抱えつつ日々を過ごす青春、そんなイメージの一首。その上手く言葉に出来ないやりきれなさ