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2019年12月の記事一覧
わたしがサンタの正体を知った日
その年のクリスマス、私は、キャンディ・キャンディの「かんごふさんバッグ」が欲しかった。
それはもう、とても欲しかった。赤と白で彩られたフォルム。あらゆるお手当てごっこができるグッズの数々。ああ素敵。欲しい。とても欲しいと私は思っていた。
クリスマスイブの午後。おかあさんと遊んでいると、電話が鳴った。「たぶんおとうさんだよ」っておかあさんが言うので、わーーっと私が電話をとった。
ほんとに、おと
20年来のメアドを捨てた夜。
このたまご焼きと焼酎ロックを、うきうきと摂取していた頃は、まだ、知るよしもなかったのだ。
戦いの火蓋が切って落とされたのは、昨日の20時27分。このとてつもなく半端な時間帯から一晩中、私あてのメールが、1分に15本、つまり4秒に1本、それはもうエンドレスで押し寄せた。
ちょっと目を離したら、未読数が「300」とか「400」とかを軽く超える。送り主はどれもまるで身に覚えのない相手だ。だって、みん
履歴書が、おもしろかったよ。
生まれた時点で、過酷な人生は決まっていた。第二次ベビーブームのピーク世代。ありとあらゆる試験が、試練が、とんでもない競争率とともに襲い来る。クラスの人数もめちゃ多い。だから大人の目はすみずみまで行き届かない。だいたいのことについて、「その他大勢」として生きていく。そんな術を、折々に握りしめながら生きてきた。
そんなふうだから、そもそも高望みをしない。飛び抜けたことをして褒めてもらおうとか、抜きん