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【目印を見つけるノート】127. 福山城の8月8日

ライブ配信のチケットを買うのは、まだまだ緊張しますね。SIONさん(with藤井一彦さん)の8月15日のライブ、視聴します。

福島の桃が届きました。おいしそう。

きのうは日付が変わる前に小説を更新できました。ほっ。最近ずーっと1533年を書いているのです。でも、きのう11月になったので先に進めそうです。ほっ。

主人公の末裔にもベタな地元で出会ってしまいましたので(いまだに不思議です。フィレンツェとフランスの人なのに)、ハチマキ巻き巻きです。

きのうの夕方、資料が2冊届きました。
パラパラと見て、「ああ、これがあれば新しいお話が書ける」と安心しました。

説明するとたいへん長くなるので大雑把に書きますが、書く対象とたどればつながりがある人が1冊の著者だったからです。

内容もそうですが、そのような感覚的な部分でピンときた資料は間違いがないように思っています。

資料選びにセンスというのも不思議なのですが。

1633年あたりを書くことになるのでしょう。


⚫福山城が焼け落ちた日

いま、アルファポリスというポータルサイトで『天下無双の居候 六左衛門疾る 水野勝成報恩記』という小説を載せています。

水野勝成という、戦国時代の武将でのちに備後福山藩を興した人物について書いています。広く彼を知ってもらいたいので、公開してずっと置いています。

タイトルは剣豪小説っぽいですが、多少アイキャッチですね。斬りあいは頻繁にはないです。

破天荒な人なのです。
年長者の大将に食ってかかって追い越して攻め入ってしまったり、
でも信長に誉められたり、
ひとり兜をしないで攻め入ってしまったり、
一番鑓でないと気が済まない。

告げ口した家臣を卑怯だと斬ってしまって、
それで勘当されて、15年も放浪する羽目になりました。放浪中もいろいろ。

その無茶さ加減にぞっこん惚れ込んでしまいました。今もぞっこん惚れ込んでいます。

心を入れ替えて家康に付くようになって以降は活躍めざましく、備後に新しい藩を興すことになりました。「福山」と名付けます。もともと近隣にあった地名でしたが、ドカンとメインにしたのです。

私の福山びいきの理由です。
『歴史秘話ヒストリア』で扱われたときには嬉しくてもう。

福山城は彼が3年かけて築きました。それが完成したのは1622年のことでした。さ来年で400年です。
▼ご城印です。

でも、
福山城は一度、焼け落ちました。いま見られる天守は1966年に再建されたものです。

1945年8月8日の福山空襲で焼け落ちたのです。

1945年8月8日午後10時25分、91機のB29爆撃機が襲来し、約1時間にわたって焼夷弾約556トン、5,700発を投下しました。
福山城の天守など市街地の約8割が焼失し、犠牲者354人、重軽傷者864人、焼失家屋1万179戸という大きな被害が出ました
(データは産経新聞
https://www.sankei.com/smp/west/news/150224/wst1502240008-s.html
より)。

夜です。
当時は灯火管制(灯りをつけない)をしていたと思われますから、逃げるのにもたいへんな思いをしたでしょう。福山は勝成の時代から大規模干拓をしてつくられた街です。市街地に山などは少なく、絨毯爆撃をされたら逃げる場所はとても少なかったーーと想像するのは難しいことではありません。

当時尾道に住んでいた方は、「福山の空は真っ赤だった」とおっしゃっていました。福山に行ったときお寺巡りで乗ったタクシーの運転手さん、その節はありがとうございました。この前お手紙を出したのですが、届いたかな。

1945年8月の空襲爆撃地についてはきのう書きました。

B29を主にした爆撃機は、1944年11月から翌年8月まで、全国の主要都市113か所に約17,500機来襲し、爆弾11万個、焼夷弾476万個以上を投下しました。正確な犠牲者数は分かっていません(おおよその数もまちまちです)。数十万人、という言い方しかできません。

福山の空襲は広島原爆投下の翌々日で、長崎の前日です。

広島で原爆にあって、命からがら福山に逃げた人もいたでしょう。福山は県内第二の都市ですから。そこでまた夜間の空襲にあったのだとしたら……そのようなこともあっただろうと思います。

そして、福山が爆撃された翌日、昼前に長崎に原爆が投下されました。


小説にも書きましたが、福山城は水野勝成の夢のかたちでした。
幕府から西国の要衝を任されて、意気軒昂で、「泰平の世」の礎として、自分の生涯をかけた仕事として福山の街を作ったのです。
 
それは焼かれました。城も街も焼かれていくさまを見たら、彼はどう思ったでしょう。
私は勝成を書いたので、そのようにも考えます。

それは、戦争で被災した土地、人々すべてに通じるものだと思います。

※この項目は別にも公開していますが、文章は改めています。

⚫お籠りクラフトとばら

きのう、峰不二子を思い出したので、きょうは次元と五ェ門のイメージです(『ルパン三世』より)。次元はお酒のイメージなので、ウィスキー色のビーズを付けました。五ェ門はひし形の純和風です。

ルパンですか? 追って考えます。

ばらは葉にポツポツがついているのが1枚。病気ではなさそうですが……。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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