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日常雑感

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日常生活の中でふと頭に浮かんだことを雑記としてまとめています。
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2020年11月の記事一覧

チケットショップの年賀状

毎年年末が近づいてくると年賀状をどうしようかと考える。虚礼ということは言われなくてもわかっている。メールやLINE、Skypeなどで日頃連絡を取り合っている人には今更という気持ちもある。でも、年1回の年賀状のやり取りでしかつながっていない人もいる。少し大げさな言い方をすれば、互いの生存確認という意味もあると思っている。

ということで今年も年賀状を手配することになる。

郵便局に行くと、年賀状特別

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「勝者と思われる」か「明白な勝者」か

米国の大統領選の結果に関する報道を見ていると、記事によって微妙なニュアンスの違いがあることに気づいた。

政権移行の予算執行にかかわる一般調達局がバイデン氏を "apparent winner" と認定したことを受けた記事だ。報道では、バイデン氏を「勝者と思われると判断」というという記事から、同氏の「勝利を正式に認定」や同氏が「明白な勝者」とまで書いた記事もある。かなり受ける感じが違う。

これは

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大阪万博から50年経って見えてくること

実家の本棚で埃をかぶっていた本を引っ張り出してきた。それが今、手元にある。1970年の大阪万博のときの雑誌の特集号。読むと、実に興味深い。

当時、会場内では電気自転車と電気自動車が走っていた。自動車の方は最高時速20キロらしい。自転車については、「一回の充電で50キロ走れる」とある。写真を見ても、今の電動アシスト自転車とあまり形は変わらない。自転車というより電動バイクのような気もするが、今の電動

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時報が信用できない

仕事中、ネットラジオをよく聞く。パソコンのアプリを使う場合もあるし、スマートスピーカーから音を流す場合もある。かつてはステレオデッキのラジオを聞いていたのだが、室内では電波状態がどうも良くないようで、放送が途切れる。音質も悪い。だからネットラジオに乗り換えた。

BGM代わりなのでやはり音楽の多いFM局をよく聞く。しかしこのネットラジオで番組中に流れる時報がまったく信用できない。ひどい場合には2分

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動物病院で感じたこと

先日ペットのフェレットを看取った。最期に至る一月弱の間、かなり頻繁に動物病院を訪れることになった。犬猫専門の病院ではなく、いわゆるエキゾチックアニマルもしっかり診てもらえるところだ。看病中、その存在をどれほど心強く思ったことか。

動物病院ではいろいろな風景が見られた。

小学生ぐらいの子どもが弱った小鳥を連れてきている。その母親が、「あなたがちゃんと面倒を見ないからよ」と小声でしかりつけている。

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地球儀を見て考える

国際宇宙ステーション(ISS)のニュースを見た。地表からはるか400km上空を回り続けているらしい。

飛行機に乗ると、機長が運行状況についてアナウンスをしてくれることがある。それによると、定常飛行中の高度は8000~10000メートル(約10km)あたりになるようだ。つまり、ISSは飛行機の40倍以上も上空を飛んでいることになる。こう聞くと、ISSは地上からはるか離れた宇宙空間を漂っているように

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ずっとレトロな扇風機

扇風機を先日ようやく片づけた。涼しくなってからずいぶん日が経つ。さすがにそろそろ片付けないとまずいだろう。入れ替わりにストーブを引っ張り出す。まだ使うまでにはだいぶかかりそうだけど。

扇風機を分解しながらしみじみ思った。自分が子どものころ見ていた扇風機と基本的なデザインがほとんど変わっていない。なんという名前か知らないが、首振りをさせたり止めたりする頭の上、いや首の後ろにあるボタンも、昔からまっ

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Playにはご注意

「遊ぶ」を意味する英語でまず頭に浮かぶのは "play" だろう。しかしこの単語は使い方が要注意だと思う。大人が遊ぶという場面で "play" を使うと別の意味にとられる恐れがあるからだ。日本語でも、大人が誰かと遊ぶという場面で、「〇〇とプレイする」とか言われると、ドキッとして変な想像をしてしまう人がいるだろう。英語にもそれに近い語感がある。

子どもが遊ぶのに "play" を使うのは全く問題は

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LCCの不思議

LCCの飛行機をたまに利用する。何と言っても安い。サービスを極力カットしているとのことだが、特に不便さは感じないし、スタッフの対応もおおむね丁寧だ。機内で飲み物サービスがないといっても、寝ていることが多いからそもそも別になくてもかまわない。国際便を使ったときに事前予約の必要な食事を一度頼んだことがある。申し訳ないが、コンビニ弁当のほうがよっぽどうまいと思った。機内でほしいものがあれば、乗る前に売店

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「百害あって一利なし」と「いいことずくめ」

「百害あって一利なし」ということばを聞くと警戒心が沸いてしまう。逆に「いいことずくめ」と聞くと本当かなと疑ってしまう。へそ曲がりなのかな?

百害はあるかもしれない。しかし利がまったくないことなんて世の中にまず存在しないと思っている。そもそもこのことばが発せられるような状況になった時点で、一利か二利か三利か知らないが何らかの利点があって物事が動き出しているということだろう。その動きを封じ込めたいと

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デジタル・ミニマリスト

電車に乗る。車両内を見回す。99%の人が無表情でスマホ画面をにらみつけている。ごくまれに本を手に持って読んでいるような学生を見かけると正直ホッとした気分になる。

人のスマホ画面を勝手に覗き込むわけにいかないから想像する。仕事関係者とのやり取りや仕事の準備・フォローをしている人はいるだろう。デジタル書籍を読む人も増えているはずだ。最新のニュースも読める。普段忙しいのだから、電車に乗っているときぐら

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蜂蜜

テレビの情報番組で、一匹の蜜蜂が一生かかって集める蜜の量が小さじいっぱいにも満たないというのがあった。それからは、やたら蜂蜜が貴重品に見えてきた。

何百匹もの蜜蜂が生涯をささげて集めた蜂蜜がスーパーマーケットで一瓶数百円という冗談みたいな値段で売られている。まぁ、安いのはありがたいけれど、パンに蜂蜜を塗るたびに「蜜蜂さんありがとう」と言いたくなる。

さらに、蜂蜜は決して腐らないという話もあった

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「夜には晴れるでしょう」と言われても...

天気予報でたまに耳にする表現、「夜には晴れるでしょう」には微妙な引っ掛かりを覚える。

天気用語には厳密な定義があるようだ。そのうえで公式の予報でアナウンスしているのだから、正しい言い方なのだろう。

「晴れ」ということばでほとんどの人が頭に描くのは、青空だろう。日も差しているはずだ。そもそもこの漢字の中には「日」も「青」も入っている。

だから引っ掛かる。

澄み切った夜空を表すのに「晴れ」以外

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