時報が信用できない

仕事中、ネットラジオをよく聞く。パソコンのアプリを使う場合もあるし、スマートスピーカーから音を流す場合もある。かつてはステレオデッキのラジオを聞いていたのだが、室内では電波状態がどうも良くないようで、放送が途切れる。音質も悪い。だからネットラジオに乗り換えた。

BGM代わりなのでやはり音楽の多いFM局をよく聞く。しかしこのネットラジオで番組中に流れる時報がまったく信用できない。ひどい場合には2分近く遅れている。つまり放送されている番組自体がずれている。

興味深いことに、機器によってずれの大きさがずいぶん違う。おそらく通信速度やパケットの処理容量などの差が効いてくるのだろう。パソコン、スマホ、タブレット、スマートスピーカーで同じ番組を聞いてみるとどれも微妙にずれている。いうまでもなく、電波を直接受けるステレオデッキの番組はずれない。

昔は、例えばNHKのテレビでは一日3回ほど大きな時計を画面に映し出して時報を知らせていた。テレビの衛星放送が始まったころにこの時報放送がなくなったと聞いたことがある。光と同じ秒速30万kmを誇る電波といえども地上から宇宙空間まで行って地上に戻るのに時間がかかるから時報が微妙にずれるらしい。といってもたかだか1、2秒程度の話ではないかと思うが。

では一体どうやって家にある時計の時刻を合わせればよいのだ?

電話の117のサービスはまだやっているはず。傍らの電話を見て気づいた。あれ?我が家の電話はインターネット回線を使ったIP電話だった。ひょっとしてこの電話から流れてくる時報も遅れているのかな?

結局、信用できるのはアナログ時代のラジオの時報ということか。

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