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看護実習対策

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ADLとQOL

ADLとQOL

 リハビリテーション総論でADLとQOLについて発表を行った。発表でとり挙げたADLとQOLについて自分なりにまとめてみた。

まずADLとは、日常生活動作の略で、食事・排泄・着脱衣・入浴・移動・寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作すべてをさす。ADLは、患者・障害者・高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかるための重要な指標であり、健康指標の代表的な一つである。従来からADLは医療や福

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温罨法(温熱効果)

温罨法(温熱効果)

筋肉疲労に効果がある根拠
Q 筋肉の疲労はどうして起きるの?
A 筋肉の中に乳酸が蓄積して起こります。
疲労を取り除くためには十分な酸素の供給と血液の循環をよくすることが必要となり、ぬるめの温度の入浴や温罨法により疲労を回復させることができます。

筋肉疲労の根拠
食物に含まれる炭水化物(でんぷんや糖)は消化管で消化されブドウ糖に変わり、小腸で吸収されて血液に溶け込み全身の筋肉に送られます。
筋肉

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留置カテーテル

留置カテーテル

留置カテーテル法というのは、膀胱にカテーテルを入れっぱなしにして尿を出す方法のことです。
尿道を通して管を入れる方法と、膀胱瘻といって、お腹から直接膀胱に穴を開けて、管を留置する方法があります。長期留置になると膀胱瘻の選択が勧められます。

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便意・排便のメカニズム

便意・排便のメカニズム

S状結腸にたまっている便は,結腸の総嬬動によって直腸に移動する。
結腸が動くのは,結腸壁にある平滑筋の運動の結果である。平滑筋(内臓筋)の運動は横紋筋(骨格筋)の運動と異なり,自分で動かそうと思って動かせるものではない。結腸壁の平滑筋の間に筋層間神経叢(アウエルバッハAuerbach神経叢)がある。アウエルバッハ神経叢は,内輪筋・外縦筋の2層の筋の動きを支配する。結腸の自律神経支配域は大きく2分さ

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脳の機能~部分別~

脳の機能~部分別~

大脳に近い部分から,間脳,中脳,橋,延髄と続き,延髄の下部で脊髄に連結している。

間脳は大脳と中脳をつなぐ位置にある。第三脳室を囲むように視床があり,その腹側には視床下部,その背側には視床上部がある。また,この部位の障害で,除皮質硬直を呈する。

視床
全身からの感覚を伝えるすべての上行性神経線維や,小脳からの神経線維を受け、大脳皮質へ刺激を伝える役割を果たす。
そのため,感覚と密に関係し、意識

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皮膚の変化

皮膚の変化

保護作用の変化……加齢に伴い皮下組織の脂肪,真皮の弾力繊維の数は減少し,しわ,たるみがあらわれる。脂腺や汗腺は,加齢とともに減少するので皮膚を保護する作用のある弱酸性の脂肪膜も減少することになる。そのため,皮膚は乾燥し,艶を失う。皮膚の表面はカサカサになり,皮膚は傷つきやすく,日光に対する抵抗力も低下する。

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口腔ケア

口腔ケア

日的……口腔内を清浄に保つことで口臭を軽減させ、爽快感を持たせると同時に、自浄作用の活性化を促して2次感染の予防を図る。
適応……
①自力で口腔内を清潔にするための行動がとれない患者
②セルフケアのみでは口腔内の清潔が保てない患者、
③障害などにより口腔内の清潔行動の準備が自力で整えられない患者

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尿路感染

尿路感染

上行性感染
陰部・・起炎菌としては会陰部に存在する腸内常在杆菌
便・・・腸内細菌

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創傷処置を受けている患者の看護

創傷処置を受けている患者の看護

創傷処置を受けている患者の看護の目標と.して以下の4つがある。
(1)創傷の治癒を促進する。
(2)創傷の感染を予防する。
(3)創傷処置を受けている患者の身体的安楽をはかる。
(4)患者の精神面への援助を行う。

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洗髪の目的

洗髪の目的

Oさんに洗髪の援助を行う際に期待される効果として次の3点を挙げた。
① 頭髪のべたつきといった不快症状を取り除き、清潔にする
② 清潔によって審美感を持つことで、リハビリや人との関わりに引き続き意欲的になれる
③ 頭皮のマッサージにもなり血行促進による爽快感を得る

①について
今後はOさんはリハビリも進むにつれ、活動量も増え、ADLがどんどん上昇していくことが考えられる。活動の増加で汗などをかき

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清拭時の観察項目

清拭時の観察項目

IVH
穿刺部位の皮膚の観察
静脈に沿って発赤、腫脹の有無、疼痛、灼熱感の有無(炎症反応)
ドレッシング材による皮膚かぶれなどの有無
出血などの浸出液の有無
カテーテルの長さ、縫合固定糸の緩みの有無
カテーテル固定の状態

留置カテーテル
外尿道口のびらん・発赤・浮腫の有無
カテーテルの固定状態
尿漏れの有無

胃瘻栄養法
部位
カテーテルによる圧迫
外部ストッパーによる圧迫
テープの貼付
栄養剤

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食欲を促すケアを探ろう

食欲を促すケアを探ろう

人間の基本的ニードの一つである食べること、なかでも食べたいという欲求(食欲)を取り上げたい。
食行為は健康者の成長や活動に欠かせないだけでなく,療養中の患者さんにとっても病気の治癒を早める重要な要素です。身体の自然治癒力とは、創傷や炎症の修復過程や免疫力を指す。
それらに必要な細胞の増員は体外から取り入れる栄養によって可能になります。
食事は副作用のまったくない最良の薬といってもよいでしょう。

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障害受容のプロセス

障害受容のプロセス

 排泄障害をもつ人の心理的ケアとして、身体的喪失、ならびに身体的な自己像の自己イメージの喪失をどう受け止めているか。また、自分の受けた障害を知的、情緒的にどう理解して、生活にどのように適応しようとしている段階なのかを理解する。
フインク、コーンの段階理論(モデル)を用いると、障害受容のプロセスは、
「ショック」→「回復への期待」→「悲嘆」→「現実認識」→「適応(順応)」と整理される。
 心理的ケア

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障害をもちながら生活する人々の心理的回復過程(障害の受容過程)

障害をもちながら生活する人々の心理的回復過程(障害の受容過程)

(1)ショック期:障害の発生直後で,肉体的には苦痛があっても現実におきている事態に実感がもてない状態。

(2)回復への期待期(障害否認期:救急的な医療ののち,身体的状況の安定とともに出てくる反応で,「傷(病気)さえなおれば」と回復への期待をもつ。もとの状態に回復するという望み以外の情報には耳を貸さず,「自分の努力で,他の病院で治療を受ければなんとかなるに違いない」と信じて疑わない。

(3)混乱

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