温罨法(温熱効果)
筋肉疲労に効果がある根拠
Q 筋肉の疲労はどうして起きるの?
A 筋肉の中に乳酸が蓄積して起こります。
疲労を取り除くためには十分な酸素の供給と血液の循環をよくすることが必要となり、ぬるめの温度の入浴や温罨法により疲労を回復させることができます。
筋肉疲労の根拠
食物に含まれる炭水化物(でんぷんや糖)は消化管で消化されブドウ糖に変わり、小腸で吸収されて血液に溶け込み全身の筋肉に送られます。
筋肉ではブドウ糖が酸素と反応してエネルギー、水、炭酸ガスを作り出し、こうしたエネルギーによって筋肉が収縮し運動をしています。
運動を長時間行うとブドウ糖の消費によりブドウ糖が不足してきます。
ブドウ糖が不足すると肝臓や筋肉に蓄えてあるグリコーゲンをブドウ糖に変換して補給します。
この変換する時に乳酸という物質が作られ血液に混じって筋肉に運ばれます。乳酸が筋肉の疲労物質です。
乳酸が筋肉にたくさんたまると筋肉の疲労を起こし、運動を持続することができなくなります。
蓄積された乳酸は休息をとると、酸素により水と炭酸ガスに分解され、代謝され、疲労はなくなります。
疼痛緩和の根拠
痛みを感じたり、組織が損傷されると、セロトニンやプロスタグランジンといった発痛物質が増加する。これにより痛みは増強する。
温熱刺激によって、筋肉の弛緩や、血管の収縮によって循環血液量が増加することによって、代謝産物の運搬を促進することで、痛みの緩和を行なう。
また、副交感神経が優位になることで、リラックス効果があり、意識が分散されることも考えられる。
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