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18時以降に考えていること(煙草を一本)
寒くなると
僕の仕事は辛くなる
厳密に言うと僕が辛くなる
まず、僕は重度の末端冷え症であり(これは時々夏場でも起こる)
夕方になり、気温が低くなると手や足の指先が動かなくなる
体の自由が中途半端に効かないという状況に若干逃げ出したくなりながら
僕が考えるのは
お風呂に入る事
程よい温度のお湯で満たされた湯船につかり
手足の指先が徐々に動きやすくなるのはたまらなく快感だと思う
な
恋について思うとき僕らが思うこと
できればこの文章を読むときにMiles Davisの枯葉を聴いていただきたい
それはとても重要なことだから
僕は先日ある女性とデートをした
彼女と会うのは二回目だ
僕は1回しか会っていない女性と
しかもその1回目であまり言葉を交わさなかった女性とデートをするのは
とても久しぶりだった
僕は年甲斐もなくドキドキし、家では時間をかけて服を選び
髪や眉などの身だしなみをいつもよりも念入りに
真夜中の植物園 蜜子 1
太一と出会ったのはその植物園だった。中華街で地下鉄を降りると、海の近くにあるガラス張りの小さなドームが『横浜中華植物園』だ。
そこは誰も見向きもしない街の端っこでいつ行っても中はがらんとしている。私は半年くらい前に仕事でそこを通りがかった時から気になり入ってみた。そこはドームの天井を境に、小さなジャングルができているようで、見たこともない形の木やカラフルな花たちが小さいドームの中にところ狭し
Sang comme paris Chapitre5
最後に喪主であるミッキーの挨拶になった。ミッキーは大柄で前に立つとなんだか迫力があった。「父は。」話し始めたミッキーの声は絶対に聞けないであろうとてもしおらしい声で、ミッキーは挨拶を始めた。
「父は本当に素晴らしい人でした。そして同時に私にとってあこがれの存在でした。穏やかで博識でそれでいて力強い父が大好きでありました。最後の任地から日本に戻ってきた父は痩せていてかつての力強さこそ無くなっていた
Sang comme paris Chapitre4
式が始まった。喪主のミッキーが入ってくると、ひそひそ声がたくさん聞こえる。ミッキーは少し控えめなカツラに、シンプルな喪服。店で見たどのミッキーよりも化粧が薄く、ほとんど素顔に近い感じがした。しかし目だけは泣いた後を隠そうとするのか少し派手なように見えた。ゆっくりと参列者に向かいお辞儀をするミッキーの厳かさに、ひそひそ声もいったんやんだように感じた。
するとケイちゃんは「ちょっとトイレ」といいバッ
Sang comme paris Chapitre 3
列が進むと「あっケイチャン。」と中年太りしたおじさんがケイチャンを見つけて前から歩いてきた。「誰ですか?」僕が小さな声でケイちゃんに聞くとケイちゃんは笑って「わからないのかお前、カナコだよ。」汗をハンカチで近づいてきたのはよく見るとたしかにang comme parisのホステスの中でおじさん人気No1のカナコ、彼女だった。お店にいるときはかかわいらしい服装で、ころころとよく笑うひとだけどこうして
もっとみるサンドイッチと紅い口紅
「サンドイッチほど冷遇された食べ物ないはずだろ」
「そう?」
「だって映画でよくルームサービスなんかで頼むだろ」
「そうかしら」
「その時に大体、いらないとか、だべたくない、とか言われているよ」
「そんな映画観たことないわ」
「君は映画をあまり観ないからね」
「あなたが観すぎるのよ」
「他に何もすることがないからね」
「無趣味な人」
「君だって」
「私は
「きょうの晩御飯:さんま」
さんまが安い。最近特にそう感じる。
スーパーに行っても、商店街の魚屋を見ても大量にあるのはさんまのみ。
彼は魚好きで、特に焼き魚が大好き。
そして魚好きにありがちない「骨をとるのが」めちゃめちゃ上手い人。
しかし僕は魚が好きじゃなく、特に焼き魚が苦手だ。
そしてそういう人にありがちな「骨をとるのが」めちゃめちゃ下手な人だ。
そんな理由があるから僕はめったに魚を食卓に出さない。
ある日