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353.「優しい嘘」なんてないわ!嘘は嘘、嘘に種類などない、そんなものは詭弁よ!

(6)人生に奇跡を呼ぶ方法


1.嘘つきの達人


coucouさんはね、は嘘つき。

嘘つきどころか「嘘つきの達人」なんだ。
 
でもね、coucouさんは、
どうしてこんなに嘘つきになってしまったの?

coucouさんが、嘘つきになったのは子どもの頃からなんだ。
それはね、coucouさんが特殊なのか?
偏った生き方をしてきたのか?
それとも精神が病んでいたのか?
実際は、このようなことの全部当てはまる気がするんだ。

 
coucouさんの母も嘘つきだった。
この世を去るときまでも嘘つきだった…。

だからといって、母はそれほどの達人ではないけれど、母の影響を受けたのも原因の一つだと思う。
でも、自覚がない、残念ながら何十年も自分が嘘つきだと感じたことがなかった。

つまり、自覚のない嘘つきもある。

coucouさんにはね、嘘が身体全体に沁みついているものだから、それが当然で、当たり前で自覚がないんだ。

だけどね、どうして子どもの頃から嘘つきなのかな?

人からみれば信じられないことかもしれないけど、本当のことをいうと怖い、正直になると苦しい、怒られる、嫌われる、疑われる、愛されなくなる、そして、死んでしまう、と信じていたからなんだ。

また、coucouさん自身にも嘘を付き続けなければ、
自分が崩壊してしまう恐れを感じていたのさ。

つまりね、真実を認めたら終わり、
真実を認めてはならない、と信じることだけで生きていた…。
 
不思議だよね。
 
今思えば、嘘は唯一のcoucouさんの味方で、現実逃避のための救いだったんだ。あり得ないことだけど、その嘘で自分の心のバランスを保つんだ。

coucouさんは、このように子どもの頃からの訓練によって嘘の達人へと変身するんだ。これが普通の人ならば、嘘をいえば自らが苦しくなるはずなんだけど、coucouさんの場合は、正直になることの方が苦痛となるのだから、おかしいと思う。

 
coucouさんは自分を「いい子である」と嘘を付き続けた。
「悪い子」になれば人を傷つける恐れがあるからね。

©NPО japan copyright association Hiroaki

昨今のはやり言葉ではないけれど、
「ありのまま」の姿など人に見せる訳にはいかない。
coucouさんが「ありのまま」の姿でいたら、coucouさんはね、とっくの昔に死んでしまっていたかもしれない。


一人ぼっちのcoucouさんができること、
それは、何をも認めない、
信じない、それに嘘をつくことだった。
 
嘘というのは「思い込み」の一種。
思い込むことによってその嘘を信じる、
でも、真実は変わらないのだけど、
変わったのだと嘘をつき、さらに思い込み信じるんだ。
 
coucouさんの場合、精神崩壊をその嘘で保ってきた気がする。
 
今思えば幼稚なことだけれど、ものを食べることができなってもそれを食べたことにして捨てる。熱が出ても注射を打たれるのが嫌だから体温計を調整する。尿の検査のために尿に水を入れる…。

医師や看護師さんのいうことを聞いたふりをする。
父や母の前で元気を振る舞う。
寂しくても寂しい顔を見せない、
悲しくとも悲しい姿は見せない。
息が苦しくとも苦しそうにしない、
というような闘病生活だった。

どうやら、そこから、嘘つきになったようだ。
 
やがて、病院の治療方法にも限界となり、打つ手がなくこのまま病院で死んでいくと思うときも、もうすぐ退院するのだと、何の根拠もないまま周りに嘘を付き続けた。

当時のcoucouさんの一番大きな嘘だった。

その嘘はcoucouさんを信じ込ませ、言い聞かせ続けたのだけど、魔法のように回復することはできなかった…。

©NPО japan copyright association Hiroaki

2. 思い込みという嘘


coucouさんの母は嘘つきだった。
まったくの回復の見込みなどないのに、もうすぐ退院だと、家に帰れると面会のたびに嘘を付く。

coucouさんにしてみれば、それが嘘だとわからずに信じ続けていた。
でもね、それが嘘だとわかっていても信じていただろうね。

だってね、嘘つき親子だもの。

coucouさんの両腕には点滴だらけ、苦い不味い薬づけ、身動きできずに身体が床擦れ、傷口の可能、歯茎からの出血、院内感染、薬の副作用、身体全体の皮膚が剥ける…。最後には自分に嘘をつく余裕がなくなった…。
 
でもね、coucouさんにとっては、嘘は命、嘘は希望、嘘は救い、嘘は神さまから与えられた想像力だと信じていたのさ。
 
こうして、数年後、父ととともに病院を脱出した。


©NPО japan copyright association Hiroaki

◇       ◇      ◇      ◇      ◇     
 
 
coucouさんは、この嘘という技術を小学校、中学校、高校、社会で磨き綴けた。でも、実際は、知識や知恵のついた自分に嘘を付くことは難しくなる。


大人になればなるほど簡単には、その嘘を信じることができなくなるからね。その理由は、嘘によって現実が何も変わらないからのだもの。
そして、嘘は嘘、真実ではないため、やがて、自分を騙し続けるのか不可能となるんだ。
 
今までのcoucouさんって、嘘が救いだった。

それは、coucouさんのの支えでもあり、希望でもあり、coucouさんの唯一の味方が大きな敵に変わってしまうんだ。
その反動は、嘘をつけばつくほど胸は苦しくなり、恐怖心が生まれ、心のバランスを失ってしまう。
 
でも、社会に出るとcoucouさんだけではなく、ほとんどの人が嘘を付いているのがわかるようになった。

それは当然だよね。

だけど、それを見ていて、coucouさんの方がどんな人の嘘よりも、coucouさん嘘の方が達人だと思うんだ。


coucouさんは、ある女性にね、
「嘘にも色々な種類がある。その嘘には〈優しい嘘〉や〈愛するための嘘〉〈思いやりの嘘〉がある…」と言ったら、

「嘘は嘘よ!そんなのは詭弁よ!」と言われたことを想い出す。

coucouさんは、その女性にはそれ以上のことは言わないけど、
「正直は人を傷つける場合がある」と信じていたからね。

それに、簡単に人にばれるような、嘘は嘘ではないとも思っていたからさ。
 
人は誰もが言いたくないことや知られたくないことがあるよね。

何でも正直であればいい、というのはあまりにも独善的だと思うんだよ。
嘘にはね「善き嘘」と「悪しき嘘」があると思っている。

 
だけど、こんな人もたくさんいる。
それは、自分には嘘がない、嘘をついたことがないという人たち。
世の中に嘘を付いたことがない、という人がいたらそれこそ嘘つきだと思う。

だって、嘘のない人などいるわけがない。

また、嘘の自覚のない人もいるよね。
嘘を嘘だと信じていない人もいる。

たとえ、嘘を言葉で出さなくとも、黙っている「無言の嘘」もある。

このように、人は知らず知らずに嘘をついている場合があるからさ。

 
赤ちゃんがうそ泣き出したり、1歳、2歳で物を隠したり、5歳ぐらいすると親をおだてることもある。(coucouさんの家の3人の猫もそう)

「嘘は悪いこと」

嘘などつかれたくない、
嘘を言う人など信じる事ができない。
誠実な人は嘘などつかない…。
人間は正直でいるから信頼がある…。

でもね~
人は嘘を隠すか?
ウソをつく。

先程の女性の言葉ではないけれど、「互いの関係には嘘は必要ない…」という考えも正しい事だけど、現実は嘘のない人などいないに等しいものだと思うよ。
 
嘘には「悪しき嘘」がある。
人を騙したり、事実をごまかすための隠ぺい工作であったり、人を傷つける嘘がある。
また、騙されたことを後で知った場合のショックや怒りなど内容によって人間関係にひびが入る場合もあったり、反面、その嘘で互いが赦しあうようになったり、事が有利に運ぶ場合もある。

できることなら、誰もがその「悪しき嘘」には巻き込まれたくはないよね。

©NPО japan copyright association Hiroaki

3. 嘘の種類


coucouさんはね、「嘘は嘘、嘘に種類などない、そんなものは詭弁…」だと言われたことを想い出す。
でも、嘘には様々な嘘があることが分かるはず。

だから、その「嘘」を10つに分類してみたんだ。
 

(1)「優しい嘘」


何でも正直に真実を伝えれば良いものではないよね。本当のことを言って傷つく人もいるもの。良かれと思って話したことを裏目に取ってしまう人、誤解する人がいるからね。また、信じない人もいる。
 

(2)「その場の嘘」


逃避、ごまかし、言い訳、逃げ、口実、自分の正当化などだね。文句を言われたくない、怒られたくない、自分のせいにされたくない、面倒くさいなど。恐怖や怖れから逃れるための嘘がある。
でも、その場だけの嘘は、その嘘がさらに嘘を呼び、その嘘から逃れられなくなってしまう恐れあり。
 

(3)「無自覚の嘘」


嘘なのに嘘だという自覚がない。
「嘘も100回唱えれば真実となる」などという考え方を教えている団体があるけれど、100回、1000回唱えても嘘は嘘として心の中には残り続けるよ。嘘の自己暗示(思い込み)って、不可能に近いものだからさ。
ただし、本人が正しいと信じ、思い込んでいる嘘は、自分で嘘だという自覚がないから、結果、本人には実体がわからぬまま時を過ごしていくようになる。精神医学では異常な「演技性人格障害者」や「境界性人格障害者」など病的な嘘(虚言癖)なんて言葉があった。
 

(4)「結果の嘘」


決して嘘をついているわけではないのだけど、結果は嘘となる。
例えば何かの約束をする。その約束に対して嘘などないけど、結果はその約束を守れなかった…、という場合。
願望だけの約束、単なる目標的な約束なども同じだよね。
つまり、相手を騙すつもりはないが、結果、騙したことになるといったケース。よくあるパターンだね。
 

(5)「楽しい嘘」


嘘は何もかも悪ではない。
嘘の中には楽しい嘘もある。友だちや仲間を脅かすために、笑いを取るために嘘をつく、「(笑い)嘘ですよ~」と、騙した人も騙された人も互いが面白く楽しい嘘。ただ、嘘だと言わずに放置しておけば、度が過ぎた「酷い嘘」になってしまう。
 

(6)「自分を良く見せる嘘」


自分を良く見せたい、良く思われたい、自慢、見栄を張る、威張る、相手より自分が優位だと思わせる。真実よりも大きく話す。このような場合は大概がいつかバレるよね。
その理由はね、相手から嫌われてしまうからさ。
「自分は人よりお金がある」というお金自慢、「私は人より幸せだ、恵まれている」という幸せ自慢、「地位や名声がある」という優位自慢などのこと。
 
また、「自分を悪く見せる嘘」もある。
これはね、他人からの同情や甘えを求めている不幸自慢だと思う。
「自分は不幸である」「自分は何をやっても駄目だ」「仕事がうまくいかない」「人間関係が下手だ」「社内で邪魔者扱いされている、苛められている、嫌がらせされている…」といった被害者自慢のことさ。
 

(7)「社交的な嘘」


嫌いな相手でも、笑顔で挨拶をする。仕事だから、取引先だからお世辞を言い相手の機嫌取りをする。太鼓持ちなんて言葉もあるよね。
建前も同じ、自分の意と反してお世辞をいう、社交辞令として相手を信頼している振りをする。女性の場合だと、気がない相手に気があるように振る舞う。(相手は自分のことに好意をもっているのだと勘違い、誤解させる)その場合ほとんどの男性は騙されちゃう。
 

(8)「合理化という嘘」


本当の真実、情報を相手に知らせない。わざと遠まわしに話す。相手にわからないように話し、それ以上、その真実に介入させない。相手に興味や関係を持たせないための嘘のこと。いるよね~嫌な奴~
       

(9)「悪しき嘘」


最初から、人を騙す嘘。相手を陥れたり、利用したり、支配(コントロール)する。金品目当てで嘘をつく、自分の利益のために嘘をつく、不正事実の隠蔽、悪徳商法、詐欺などの法的な犯罪にまつわる嘘。大概は、お金欲しさのために我慢してそれが嘘となる。
 
「罪を隠すための嘘」の嘘も悪しき嘘ですね。
罪を犯すくらいなら、そんなお金を求めなければ、不安や恐怖心など起らないはずだけど、お金欲しさの欲望が強く、その罪を隠すための嘘となる。または、黙秘、黙って隠し続ける事も同じ嘘だよね。つまり「ごまかし」の何ものでもないからね。詐欺師だね、このような嘘つきは。
 

(10)「その他の嘘」 


「嘘」にはまだまだたくさんの嘘があるけれど、あえて分ければ「悪しき嘘」「善き嘘」の2つの嘘に分ける事ができる。
 
 
このように嘘は、日常と非日常に誰もが当たり前のように使っていることがわかる。
「愛のある嘘」
「優しい嘘」
「思いやりの嘘」
「あたたかな嘘」
「楽しい嘘」
「笑いのある嘘」
、と〈善き嘘〉もたくさんあることがわかると思う。

©NPО japan copyright association Hiroaki
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coucouさんです。
みなさん、ごきげんよう!

今回の「(6)人生に奇跡を呼ぶ方法」の記事は、coucouさんの講演会で利用したもので、一部修正して再まとめしたもの。


この記事が、やがて独り歩きして本文に書いてある女性の元に届いた。
彼女は、すぐさまcoucouさんに連絡してきて、
「これって、私のことでしょ~」と怒った。

だから、coucouさんはね、
「え~そんなこと、あなたが言ったの?」と、とぼけながら嘘を言った。

すると、彼女は、
「coucouさんの前でこんなことを言う人なんていないでしよ~あの時の二人のセリフじゃあない~」

「あ、そうかな。coucouさんがこの話をすると、みんな『優しい嘘なんて嘘よ』と答えていたよ!」と、また嘘を言った…。

「…」

彼女は押し黙ってしまった…。

そして、
「coucouさん、それって噓でしょ!他の人でこんなこという人ってあんまりいないんじゃあない…」という。

「でもね、あなたは優しい人だし、この『優しい嘘』のことはわかるよね…」と答えた。

すると、「まあね~」と彼女は、お腹を抱えて笑いこけていた。

今度、このcoucouさんのnote記事を読まれたら、
本当のことがバレるかもしれない。


でも、また怒られたいcoucouさんでした。


みんな~
読んでくれて~
ありがとう~

うれしき~

またあしたね~


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