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523.人って誰でも物語があって、そこには必ず魂のドラマがあるんだね~

coucouさんのイベント論②



※「522.泣いて、泣いて、笑って、怒って、
【coucouさんのイベント論】だよ~」続編


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吉田拓郎の「祭りのあと」の歌が聞こえた…。
(作詞:岡本おさみ  作曲:吉田拓郎)

後祭りのあとの 淋しさが♪

(略)

日々を慰安が 吹き荒れて
帰ってゆける 場所がない
日々を慰安が 吹きぬけて
死んでしまうに 早すぎる

(略)

もう笑おう もう笑ってしまおう
昨日の夢は 冗談だったんだと♪


ここで、coucouさんはね、祭りのあとの寂しさはわかるんだけれど、長い間「日々を慰安が…」の言葉の意味が分からなかった~
言葉の天才、岡本おさみさんの深い情愛を感じていたから、ずうっと不思議に感じていた…。

そしたらね、こんな言葉に出合ったんだ~

「日々を慰安が」   
詩 吉野弘

さみしい心の人に風が吹く
さみしい心の人が枯れる W.B.イエーツ

日々を慰安が
吹き荒れる。

慰安が
さみしい心の人に吹く。
さみしい心の人が枯れる。

明るい
機知に富んだ
クイズを
さみしい心の人が作る。
明るい
機知に富んだ
クイズを
さみしい心の人が解く。

慰安が笑い
ささやき
うたうとき
さみしい心の人が枯れる。

枯れる。

なやみが枯れる。

ねがいが枯れる。

言葉が枯れる。


そうか~
慰安って魂~
祭の魂のことだったんだね…。

そう勝手に理解してみた…

そう祭りはね、祀るんだもの~
銀杏の木はね、かみさま~

そう、人って誰にでも物語があって、そこには必ず魂のドラマがあるんだね。

今回のイベントを通したドラマの紹介編

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1.coucouさんのつぶやき


①あれから43年


あれから43年過ぎた~振り返ればあっというなんだけれど、たくさんの人たちとお別れが続く…。
そうだよね、43年前の先輩たちはみんな40歳から50歳代…。
もう何百人の人とお別れしてきたんだろう…。

でもね、全部覚えているんだよ~

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②老夫婦


毎年11月になると、銀杏並木の下で手を合わせる老夫婦がいた…。
でも今年はもういない…
すると、小学生の子どもたちが同じ場所で手を合わせていた。
ああ、あのときの老夫婦の曾孫さんたちだったんだね…。

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③季節外れの七夕


当時、同世代だったあの若者たちと再会~
毎年一年に一回だけの彦星みたい。
彼ら彼女たちは口を揃えて、同じことをいう…。
「coucouさんがいてくれるだけで私たちの存在証明になるもんね…」とお孫さんたちを自慢しながら訪れる。

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④同窓会


「coucouさんがきっといる、と思ったわ~」と顔見せに来る。
まるで同窓会みたい、ほんの瞬間のわずかなひと時がそこに在る…。

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⑤警備員


誰が見てもcoucouさんはただの警備員~
どっから見ても警備員~怒鳴って怒るやつもいる。
そんなときは怒鳴り返してやる。

その相手は「お前らは税金で食っているんだろ~」という。
ああ、そうなんだ、行政がやっているように見えるんだね。
それぐらいしっかりしとしているってことなんだ~


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⑥ふざけんじゃあねえ


仮設トイレにスマホを落とした女性がいた~とても慌てふためく。
そうだよね、大切な個人情報のかたまりだもの。
coucouさんは目の前で手を突っ込んだけどなかなか取れない。
仲間たちに連絡を入れて便器の蓋を外して、やっとこさ取ることに成功した。
「わあ~良かった…」、coucouさんたちもほっとした…。
でも差し渡すとき「あ~汚い~何か入れ物は、水で流せないの~」。
coucouさんたちは素手で取ったんだよ~

「ありがとうございますじゃあねえのかよ!」仲間が怒った…。

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⑦子ども預り所


迷子の子どもたちがたくさんいる。
大きな声で泣いて子、静かな子、笑顔の子、怯えている子。
管内放送を繰り返す。
自分の名前の言えない子もいる。
だから、年齢と服装、洋服の色、靴の色でごアナウンスする。
一応にお母さんたちが訪ねてくれる。
まるで、この場所は保育所と化す。
お母さんもお子さんも泣きじゃくる…。

でもね、小さな子どもたちを目を離してはいけないよ、お母さんたち~

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⑧パニック


coucouさんたちスタッフ全員で無線機20台設置、責任者は全員。さらに警察署、消防署でも無線機を共有しているため、すべての会話が筒抜けなんだ~
特に酷いのが初日、朝からパニック続出~お店の電源が付かない、トイレの水が出ない、椅子が足りない、追加が欲しい、電源が欲しい、看板が落ちた。A、B、C会場の誘導の手が足りない、警察から怒られた、お年寄りが転んだ、駐車場に知らない人の車が止まっていて困っている。
車がぬかるみにはまって動かない、手が欲しい…。
現場のスタッフたち全員の手が足りない…。

coucouさんは今までならすべての場所に飛び込んでいたけれど、今回は動けない~なんと悲しく、苦しいことなのか~

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⑨筒抜け


警察、消防関係者、本部のみんなにもこの内容は筒抜け~
あ~あまりの酷さにみんな呆れているんだろうな…、馬鹿にしているんだろうな、と落ち込んでいたら警察さん、消防さんたちは「凄い…。凄いチームだね~」と褒めてくれた。
慌てふためき、驚き、苦戦の状態を聞いていてまるで生のライブのような緊急無線だらけ。
「面白かった…」なんていう不届きな奴もいる。coucouさんたちチームは誰も面白くない、とても過酷な緊急事態宣言なんだ…。

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⑩認知症


イベントの始まる朝5時にcoucouさんのそばに必ず顔を出すお爺ちゃんがいた。そして温かい缶コーヒーを届けてくれる。
そのお爺ちゃんはね、少しばかり認知症。でもね、必ずcoucouさんの前で同じ言葉をいうんだ…。
そのたびにcoucouさんはね、ドキってするんだ…。
その言葉はね「死なないでほしい…」「生きていて良かったなあ…」っていうんだ。
そのたびにcoucouさんも同じ言葉を繰り返すんだ。
だから、「うん、ありがとう…」ってね。
なんだか、この言葉はcoucouさんの父が生前に言い続けていた言葉だったんだもの。なんかね、父がこのお爺ちゃんの口を借りて語り続けているような気がした。

だけど、今回はもういない…。
でもね、爺ちゃん。あなたの言葉は聞こえているよ…。

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⑪母の命日


19日は母の命日だった。生きていれば毎年この会場に訪れて手を振る母がいた。coucouさんにしてみればなんとお馬鹿な母親なんだ、と邪気にしていた。だってね、もう親父だよ~coucouさんは…。
ああ、みっともない…。

だけど、いつもの参道にはもういない~

わずかに60分のお昼時間を脱出してお墓に出向いた…。
今度はね、来てもらうんじゃあなくて、coucouさんがね、手を振る番だもんね…。ただ、以前のように自由に動けまわれない自分に悔しかった…。

母は2年前のこのイベントの終了後の夜にこの世を去った…

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⑳動けるって素晴らしい


94歳の父がいつも言っていた…
「自由に動けるっていいなあ~素晴らしいなあ…」と介護をするcoucouさんは言われ続けていた…。
当時はその意味がまるで分からなかったけれど、たった今、わかった…。
自由に自分の意思でどこにでも出向くことができる。
会いたいと思う人に会いに行ける。
何万歩でも歩ける、走れる。
何かあれば人さまのところに駆けつけることができる。

それができない今、全部意味が分かったよ…。

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㉑膨大な写真さんたち

残念ながら、これ以上の写真掲載は不可能~
あれから約8,000枚以上集まった写真さんたちを編集して来年、記録誌として発行する。それは参加者の方々のすべてを記録として残すんだ。

人が集まる、人が楽しむ、人が喜ぶ~
演者さんたちもうれしい~
みんな微笑む~

それがcoucouさんたちの裏方の喜び~
このイベントの世界からたくさんの人たちが世の中に出て行ってほしいし、自分の置かれた人生の幸せを感じて、その幸せを世の中に広め続けてほしい~それがイベンターとしての喜びなんだ。

現在の事務局、最強女性たちは、最高女子~
日常に帰り、子どもたちのお世話、ご主人様のお世話、趣味や楽しみ、家事洗濯、お買い物、そして、喜びと幸せを感じてほしい…。

だってね、あなたたちがいなければこのイベントはできないのだからね~
ありがとう~みんな~
ありがとう、ご主人さまたち~
ありがとう、ご家族の人たち~

わずか、5人の家族を入れれば15人となり、15人が150人となり、150人が1500人、1500人が10,000人を超える応援の方々でこのイベントは成り立っているんだね。

そして、やがて10万人、30万人、50万人のみんなの力でこのイベントは続いていく…。

何よりもメインは、あまりにも美しい金色のいちょうの木さんたち~
もうすぐ、100年、100歳になるんだね。

君たちは、みんなの幸せを祈り続けているんだね、きっと。

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coucouさんです~
みなさん~
ごきげんよう~

さて、12月から日常生活に戻るんだ~
日常っていっても今まで通り~
これからは商店街の歳末セール開催。
そして、同時にクリスマスツリーの飾りつけ~
ここのツリーはね、七夕様のように願いをこめた短冊を付けるのさ~
丸や三角、星形の厚い色紙を切って、お客たちに参加してもらって飾りつけをするんだ。みんな楽しそう~

そしてね、暗くなるとね光り輝き、目の前に小さな星屑のようにキラキラと輝く。まるでお空のお星さまに願いを託しているかのように短冊がお話しているような感じ。

でもね、そんな短冊なんだけれど、書いてある内容はとても真剣なんだ。
「神さま567がなくなりますように…」
「お父さん、あんまり無理しないでね…」
「天国のおかあさん、ありがとう…」
「素敵なクリスマスになりますように…」
「彼氏ができますように…」
「赤ちゃんが欲しい…」
「お金が欲しい…」
「年末ジャンボが当たりますように…(これ、coucouさん)」

みんなが好き勝手に書いてくれるんだ。

でも読んでいるだけで面白い~

そう、人って誰でも物語があって、そこには必ず魂のドラマがあるんだね~


銀杏の木は、また4月ごろから赤ちゃんの芽が息吹き、やがて青葉に変わり、そして暑い夏の日差しからたくさんの人を守りながら、11月の黄葉となり、見事に美しく、散り、舞い、踊る~

そう、いのちって、繰り返すんだね…。


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もう一度、チャップリンの映像とスマイルを聞いてくださいね~
そしてね、みんな、笑って~
微笑んで~
また、始まるんだからね~


coucouさんのホームページだよ~みてね~

 
Production / copyright©NPО japan copyright coucou associationphotograph©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru







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