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周防大島町議会あれこれ

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#周防大島

移住・二地域居住と地域の関係づくり(R6.6一般質問)

移住・二地域居住と地域の関係づくり(R6.6一般質問)

一般質問の内容を考えながらちょっと前に書いたNOTEはこちら。

完全なる移住・定住だけではなく、二拠点をもって行き来する生活は、コロナ禍を経て、めずらしくないライフスタイルになってきています。周防大島ですら、そういう生活を既に実践されている方々が拠点を持っておられます。

今の周防大島町は、果たして二地域居住のようなライフスタイルの方々をどう受け止めているのか。また町として率先して増やしていきた

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プールの温水化に伴う利用促進策は?(R6.6一般質問)

プールの温水化に伴う利用促進策は?(R6.6一般質問)

令和6年6月周防大島町議会、一般質問で、
「プールの改修に伴う利用促進策は?」
という質疑を行いました。
質問した背景と、執行部(教育委員会)からの回答、それを受けて考えたことなどを綴ります。

一般質問の背景プール改修工事の背景

本町には、昭和57年にオープンした、B&G海洋センタープールがあります。

周防大島町海洋センタープール

町内には、プールのほか、体育館、艇庫があります。
B&G財

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有志で避難所体験会をやりました

有志で避難所体験会をやりました

前にも書きましたが、能登半島地震は、うちの町(周防大島町)にとって、地震災害を我がごととして考える大きなインパクトをもっていました。

周防大島町は、近年幸い指定避難所(災害の危険性があり避難した住民等を災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在させ、または災害により家に戻れなくなった住民等を一時的に滞在させることを目的とした施設)が開設されるような大規模災害は起きていません。

毎年のように、豪雨

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いわきの記録・記憶(古滝屋旅館・原子力災害考証館)

いわきの記録・記憶(古滝屋旅館・原子力災害考証館)

3月21日、元原発技術者の今野寿美雄さんが、山口市での講演の前に周防大島にお立ち寄りくださり、急遽お話し会が催されました。

急遽だったにもかかわらず、30名を超える人たちが参加されました。
技術者だからわかる危険を、避難先でも啓発し、率先して除染すべき箇所を行政にも指摘して、子どもたちの遊び場などを守って行かれたそうです。

被災後何年かは、福島の子どもたちを夏休みに心置きなく屋外で遊ばせたいと

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地震津波災害、減災への備え(R6.3一般質問)

地震津波災害、減災への備え(R6.3一般質問)

能登半島地震の被災、復旧復興の状況をニュース等で拝見する中で、
辺境の高齢化率の高い過疎地(=我が町)
の災害への備え、減災の工夫について、考えさせられました。

今回の周防大島町議会一般質問では、
私も含め4名の議員が防災関連の質問を行いました。
それぞれの議員はそれぞれちょっとずつ違った視点で問い質があったと感じています。

YouTubeでの配信はもう少し後になりますが、
ぜひ町民の方々には

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高齢化率50%超え、本土と一本橋の島の防災減災考

高齢化率50%超え、本土と一本橋の島の防災減災考

私が住んでいるのは、自然災害の絶えない日本列島ですが、
世界中の様々なニュースが毎日流れてくる中で、
自分事としてとらえることができなくなっていた、と気づかされました。

それが、2024年の幕開け、能登半島地震でした。
2か月半が経つ今も、断水が続いたり、避難生活が続いたりと、大変な状況におられる方が多くらっしゃると聞きます。心からお見舞い申し上げます。

私が住む周防大島も、能登半島と似ている

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上関町の使用済核燃料中間貯蔵施設誘致に対する町長の考えは(R5.12一般質問その①)

上関町の使用済核燃料中間貯蔵施設誘致に対する町長の考えは(R5.12一般質問その①)

令和5年12月定例会の初日、「使用済核燃料 中間貯蔵施設の 上関町への設置に関する調査・検討に係る事業者からの説明」について、藤本町長から行政報告があ離ました。

12月定例会の前に、中国電力は上関町の周辺市町の首長に説明に回っておられ、周防大島町長には、11月29日に説明に来られました。

それがどうだったのか

中間貯蔵施設誘致について関心を寄せている町民は、気になっていたところと思います。

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空家対策の実績と次の一手(R5.12一般質問②)

空家対策の実績と次の一手(R5.12一般質問②)

以前、令和3年3月定例会で「今こそ空家対策に一歩踏み込む時!」というテーマで、一般質問をさせていただきました。

その後、政策企画課の中の一つの班であった「定住対策班」が組織改編により「空き家定住対策課」に拡充され、これまでの3年足らずで、“検討します“と言われたこと以上の空き家対策が進められてきました。

空家バンク事業の拡充(例えばウェブでの発信、売買物件取り扱いなど)

空家の実態調査の実施

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町立大島病院に産婦人科を開設 その背景と目的

町立大島病院に産婦人科を開設 その背景と目的

12月議会の議案で最も議論が巻き起こったのが、
議案第 17 号;周防大島町病院等事業の設置等に関する条例の一部改正について
だったと思います。
議案説明資料では、次のようにありました。

もう何年も前に、産婦人科が町内から消えてしまった周防大島。
10数年前には、近隣の柳井市のクリニックでも出産が扱われなくなって、1番近いのが周東総合病院になりました。
この議案、現在病院事業局では、「経営改革プ

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周防大島町病院事業局のこれから

周防大島町病院事業局のこれから

現在、2月2日までの期間で、パブリックコメント募集中の案件があります。

柳井広域医療圏での周防大島町立病院の立ち位置を見据えた、結構詳細な状況把握のためのデータが示され、将来どこを目指すのかということが、具体的に述べられていると思います。
膨大な量ですが、読んで行くと気になる点があるのも確か。
ぜひ、医療介護関係の方々、利用者の方々にも目を通していただき、周防大島超病院事業局がどういう医療提供体

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私の「公民連携議員宣言」

私の「公民連携議員宣言」

○ 稼ぐまちの実現に向けた、公民連携議員宣言令和4年度、思い詰めた私が受講した「都市経営プロフェッショナルスクール」(後述)で代表を務めておられる木下斉氏。彼が示した公民連携議員としての心得10か条。こちらを理解し納得できるようになったので、私のスタンスとして、ここに宣言します。

○ 「稼ぐまち」って??自治体のお財布の中身、いろいろな見方で分類できますが、その見方のひとつに「自主財源」と「依存

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対話で出てくる想い 8月お話し会

対話で出てくる想い 8月お話し会

8月30日、橘総合センターをお借りして開催したお話し会。
一人っきりでの自習時間も長かったのですが💦
通りがかった方が「え、何話してもいいの?」と、足を止めてくださいました。よかったー。

〇野良猫をへらすには、猫好きの人の理解が必要?

保護猫活動や地域ねこ活動(詳しくは↓)に取り組んでおられる方。

周防大島町では、行政の事業として「地域ねこ活動等推進事業」という事業があります。令和3年度新

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公共施設のマネジメントと民間活用の方向性(議会一般質問)

公共施設のマネジメントと民間活用の方向性(議会一般質問)

今回の一般質問は

公共施設のマネジメントができているか

公共施設の民間活用に向けた町の意思は

という2つの項目で行いました。
町が自ら策定している

周防大島町公共施設等総合管理計画

周防大島町公有財産適正管理基本方針

に定めてあることについて、実情を確認させていただきました。

問いに対する明確な回答をしっかり得られる再質問ができていない部分もあり反省至極ですが、次に繋げていきたいと思

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まだ使える廃止公共施設のその後をどう考えるか

まだ使える廃止公共施設のその後をどう考えるか

増え続ける周防大島町の空き家。全国トップクラス

国土交通省の調査によると、周防大島町は、空き家率が全国でも指折りで高く、36%。4410件。なんと3軒に1件が空き家だとか(全国平均は13.6% 、山口県平均は17.6%。平成30年住宅・土地統計調査)。

昨年度初めて町が実施した独自の空き家調査では、11813件中2371件、20%が空き家との結果が示されました(人口14000人に対して家屋が1

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