都市経営プロフェッショナルスクール

コミュニティと商業のポリシーミックスで地域という”ため池”を再生する

コミュニティと商業のポリシーミックスで地域という”ため池”を再生する

都市経営プロスク読書部の取組も今回で最終回、課題本は小熊英二氏の「日本社会のしくみ」です。 現代社会の「しくみ」が歴史的にどのように形成されてきたかということを、外国の事例を補助線としながら、かなり広い範囲から見渡すことのできる一冊となっています。 どのように日本社会が形成されてきたのか?まずは本書の内容から、現在の日本社会が形成されるまでのおおまかな経緯を時系列でまとめておきたいと思います。 ①明治維新に際しまず政府セクターに「官僚制」が欧米列強から輸入された。当時は

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都市経営とお金のこと(読書部)

都市経営とお金のこと(読書部)

人口をテーマにした、都市経営プロフェッショナルスクール読書部の今回の課題図書として自分が選んだのは、「人口減少時代の都市」(諸富徹・中公新書)。(5月の課題図書でした) 課題図書「人口減少時代の都市」「人口」をテーマにした本を3冊読みましたが、今回の本は日本の都市開発の経緯や政策についても丁寧に説明されており、戦前・戦後の都市経営の歴史や振り返りがわかりやすく、3冊目として読むことで理解しやすかったです。戦前に市営事業の重要性を説いた大阪市の関一市長の話や、戦後の成長期に社

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都会の暮らし・未来を変える都市農業のポテンシャル(前編)

都会の暮らし・未来を変える都市農業のポテンシャル(前編)

前回は、人口減少に合わせたアプローチの必要性をご紹介しました。 東京圏はまだまだ人口が増えてますが、減少時代を想定した都市経営が重要だと感じています。 今回は前編として都市農業を「都市経営の視点」で紹介したいと思います。 1. 都市圏における人口増加の代償繰り返しですが、高度経済成長期以降は、地方から都市圏への上京(特に東京)が進みました。 「always三丁目の夕日」みたいな。 ※国交省2020白書より すると宅地の需要が高くなり、宅地価格が高騰。住む場所を増やすた

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読んだ本6 人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ

読んだ本6 人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ

5月の課題図書 『人口減少の都市 成熟型のまちづくりへ』 人口が減るという現実を捉え、拡大してきた都市を意志を持ってポジティブに戦略的に縮め、成熟した都市になるための資本を育てるための投資をしていきましょうという本。(ざっくりしすぎ?!) 2章にあった、戦前のことではあるが、(当時は儲けた)交通や電気を市営事業によって自主財源をつくり収益性の低い事業の財源に充てていたところは、とても興味深いところだった。 戦後の東京都や神戸市のやり方は違えど「国に依存しない」という考え方や

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【起業奮闘記】不安を解消するための学びは止めよう

【起業奮闘記】不安を解消するための学びは止めよう

【都市経営プロフェッショナルスクール始動】公と民の異なる手法から、発見する力・地域を動かす方法を学び、都市経営の課題を解決するプロフェショナルを要請するスクールである都市経営プロフェッショナルスクールがいよいよ始動した。 熱海にUターンして地域課題(特に健康づくり)に取組んでいる中で、まだまだ知識やスキルが足りない部分が多くあり、学ばなければならないと受講を決意した。 知識・スキルが付くことで説得力もできるし、なりより自信となり、それが行動力にもつながってくる。直近のサラ

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「地方消滅」を読んで(読書部)

「地方消滅」を読んで(読書部)

プロスクール読書部の課題図書2冊目!(実は4月の課題…) 前回は「未来の年表」を読みながら、データをまとめてみました。  今回は「地方消滅(増田寛也・中公新書)」を選びました。まちづくりに関わった人でなくても、読んだことある方は多いかと思うのですが、恥ずかしながら自分は初めてだったので、新鮮な気持ちで読みました。  発売当時は地方消滅という言葉のインパクトや消滅可能性都市など、話題になっていたと思います。この本が発売されたのは2014年で、2020年のオリンピック・パラ

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人口減少時代の都市はインフラ中心の投資から脱却しよう

人口減少時代の都市はインフラ中心の投資から脱却しよう

都市経営プロスク読書部の活動もそろそろ終盤になってきました。今回は諸富徹氏の「人口減少時代の都市」を課題本として、これからの都市の投資のあり方について考えてみます。 インフラ整備で稼げた過去の都市著者はまず過去の都市経営の成功事例として、戦前の大阪市長である関一(在任1923~1935)の取組をあげています。当時の自治体は財源をほぼ国に握られている中でいかに都市経営を行うかが課題でしたが、主にエネルギー事業(電力供給)を自前で行うことによってお金を稼ぎ、市政の運営に回してい

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読んだ本5 地方消滅 東京一極集中が招く人口集中…違和感を並べてみた

読んだ本5 地方消滅 東京一極集中が招く人口集中…違和感を並べてみた

4月の課題図書『地方消滅 東京一極集中が招く人口集中』 2040年の若年女性の増減に着目して、都市が存在するかどうかを消滅可能性都市として自治体を評価した。出版された時はものすごくセンセーショナルに取り上げられていたが、初めて読んだ。 少子化と高齢化が同時に進む日本で、こどもを持ちたいけど持てない人の阻害要因を取り除くために、地方には雇用を、東京には子育てしやすい環境を作ること、人口のブラックホールである東京に一極集中させないために地方中核都市を若者にとって魅力のある都市

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「結婚」という都市における少子化のボトルネック

「結婚」という都市における少子化のボトルネック

今回も都市経営プロスク読書部のテーマ「人口と財政」ということで、以下の記事の続きです。 今月は課題図書として「人口減少×デザイン」を読み解きながら、川崎市における少子化のポイントを考えていきたいと思います。 「結婚」は少子化の最大要因さて本書によれば日本の人口減少の要因として、①既婚率の低下②夫婦あたりの出生数の減少③若年女性の絶対数の減少、この3つが挙げられています。 詳細は本をお読みいただくとして割愛しますが、このうち②の「夫婦あたりの出生数の減少」については、20

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人口減少を生き抜くための幻想に囚われないアプローチとは

人口減少を生き抜くための幻想に囚われないアプローチとは

2014年、日本に衝撃を与えた「地方消滅」が刊行され「地方創生」が浸透してきた今日この頃。 これからの時代に、地方を活性化するなら どちらの方が支持されるのでしょう Aさん ・商業や住居が一体の大きな施設を駅前に再開発 ・完成後に東京の有名店も呼んで雇用を増やす ・図書館など公共施設も新しく建て替える ・補助金を活用して開発費の市民負担は一切なし Bさん ・街は縮小を想定して、無闇な開発はしない ・東京より地域にある伝統産業を強くする ・古い公共施設は民間主導に切り替え

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