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2023ケンチョウマルシェについて

 noteを久々に見ていたらケンチョウマルシェの初回をやりました報告がありました。
あれからnoteでは何も発信していなかったなーと思ったので、筆が乗るうちに書いておこうと思います。
 あれから一年で自分と関わってくれる人も増えたので、半分自分たちの自己紹介としても…
なお、マルシェメンバーの総意でなくあくまっで浜屋の考え方であること、ご理解ください。

 お陰様でケンチョウマルシェの名前がじわりじわりと広まってきており、それに連れてメンバーも「マルシェの人」で自己紹介出来る場面が増えてきたようです。一方で、エリアの外に出ればマルシェの存在は認知されていない事が多く、まだ身内と局地的なスポットだけのイベントに留まっているなと思うことがあります。

1.マルシェの目指す先って?

 そもそもマルシェをやる意味ってなんでしょうか?取り敢えず走りながら考えていたり、メンバーの経験不足もあったりで、なかなかずっと同じ信念のもとにやっているものでもありませんが、今のところの僕らの考えを書いておきます。

①公有空間を民間に開放する兆しを作る

 そもそもの始まりはここにありました。富山県庁には「県庁前公園」という噴水の付いた立派な公園があるのですが、遊具やおしゃれなベンチもなく、イベント等不定期のコンテンツも特になかったので、県職員の出退勤経路、或いは喫煙所としてしか役割を果たしていませんでした。県でも有効活用しようとトライアルサウンディング(民間事業者を募集して、行政施設を期間限定で使ってもらう制度)を実施したけれど誰も集まらない。

 そんな県庁前公園ですが、きれいな噴水はあるし都市部の割にスペースが有る、実は活用ポテンシャルの高い公園では?と僕らは考えました。そこで、まずは持ち主である行政側の僕らで公園が使えることを対外的に示そうとなり、マルシェを開催することになりました。

 実際やってみて、「使いたかったけどどう使えばいいか分からなかった」とマルシェの売上でホクホクになったキッチンカーの店主がコメントしていたり、実は指定管理者も「イベントで活用しようと思っていたがどうしたら良いか分からなかった」と話したり、ついには民間側発でケンチョウマルシェがお昼に開催されたりと、この部分については着々と進展があります。

 確かに、イベントを企画して実行するのは本来行政のお仕事ではありません。、もっと面白い考えを持ってもっと稼ぐために全力を尽くせる民間事業者がやるべきです。これは様々な方面の方から指摘されます。しかし、だからといって民間が手を上げてくるのを行政は両手を広げて待っていれば良いのでしょうか?使ってほしいなら、まずは自分たちがこう使えますよを示してやること、民間のファーストペンギンが飛び込まないならまず自分たちで飛び込んでやることは行政マンだからこその動き方だと思います。内部での先行事例も作れますしね。

②駅前〜県庁・市役所〜総曲輪を一体的に楽しめる「懐の深い」まちなかへ変える

 これは今年度のマルシェの方向性です。富山のまちなかを歩いていただいた方はわかってもらえるかもしれませんが、駅前、県庁、総曲輪とエリアを南北に3分割したときに、県庁のエリアが圧倒的にコンテンツが少ないです。駅から早川に向けて歩いていくときに、県庁前公園〜城址公園付近で楽しいものを見つけられる方はなかなかいないのではないでしょうか(まちなかの大通り沿い自体がコンテンツ少ないのもありますが…)。
 富山市役所と県庁が隣り合い、官公庁街といった雰囲気を醸し出すエリアです。そんなエリアから、県庁前公園等、エリアでポテンシャルのある施設を焚き付けて多発的に面白い空間を展開してやる。そうすると、エリア内二店が密集して面的に面白い空間がエリアに出来るのでは?というのが仮説です。イメージは個性ある店舗がゴタゴタ集まることで魅力的な空間ができる、台湾の夜市です。
 県庁エリアが面白くなれば、駅前や総曲輪のエリアと絡めて、市内電車の環状線内がどこを歩いても面白い、「懐の深い」エリアになるはず!という明るい未来を妄想しながらマルシェを頑張っています。

僕らの目指す県庁エリア(dot studioさん作です!)

③メンバー個人のネームバリューを高め、ネットワークを作る

 私利私欲が出てきましたね。これは僕の考えです。
 「ケンチョウマルシェ」が注目されたことで、僕らは「ケンチョウマルシェチームの」という自己紹介を手に入れることができました。ただ「富山県庁〇〇課の…」と所属組織の紹介をするだけよりも、自分のアクションを紹介したほうが聞いた人の受けは何杯も良いという肌感覚があります。結局のところ、ファーストステップとしてやりたいことをやって、自分がどんな動き方をする人間なのか?を示す自己紹介のラベルを手に入れることは、どんな小さなアクションであれ大きな一歩になると思います。

2.2023マルシェの動き

 そんな感じの目的意識を持って、今年のマルシェがどう動いていくの?を、今の動き含めて書いておきます。

・滑川市で「ビアマルシェ」を開催

 早速自分たちのアクションではないのですが、4月に滑川市の職員の方から「滑川でもケンチョウマルシェをやりたい!」とお誘いいただき、滑川駅前の中央公園で7/29(土)の夜に「ビアマルシェ」をやることになりました。
 滑川のイケてる民間の方や市のトップ層の職員など、立場を問わず意欲と行動力のある人を着実に巻き込み、まちの課題を意識しながら着実に準備を進めています。人の巻き込み方や動き方は僕らも学ぶところが多いです。
 僕もいるので当日是非お越しください!

・民間事業者の企画参入

 これは僕ら側の動きです。以前からランチマルシェ等を発案いただいていた民間事業者の方をマルシェの企画側に巻き込もうとしています。まだ具体的に協力はできていませんが、8月のマルシェを通じてガッツリ企画に入っていただき、県職員→民間のバトンタッチを進めていきたいと思います。繰り返しになりますが、マルシェをすることは公務員のお仕事ではないので。とはいってもメインプレイヤーの立場を渡すだけで、なんだかんだ関わり続けるような気はしています。

・庁内での仲間づくり

 民間に渡すと言いながらも、この動きが自分たちで途切れないよう、庁内や富山市役所(せっかくお隣さんなので!)で趣旨を共有し、共に動ける仲間を作ることが僕ら(というより浜屋の)テーマとなっています。
 きっかけは群馬県庁のまちづくりチームや新潟県庁の自主勉強チームにお邪魔して、同じ志を持った仲間とともに動ける時間って遠ても楽しいなと実感したことです。根源に大学時代の部活動の経験が根付いているような気がします。
 今後のためにも、そして今楽しく動くためにも、学び、動ける仲間を欲しています。両手を広げて待っていても中々人は来ないし、自分たちとは合わない人たちが来る可能性もあります。地道に声がけをしながらまず巻き込んで見る動きが必要なのかなーと思っています。
 県と市をまたいだチーム作れたら面白いと思うのですがどうでしょうか!?笑

去年は自主ゼミやったりしました。

・8/25(金)、8/26(土)ケンチョウマルシェ連日開催(予定)

 肝心のマルシェの告知です。
 8/25(金)の夜に県庁前公園、8/26(土)に県民会館南側+県防災危機管理センターで2日間連日でマルシェを展開します。県庁前公園と県民会館をどちらも諦めきれなかった結果連日やることにしました。2日間続けてイベントをしたことがないメンバーはどうなるんだろう?と戦々恐々としています。
 これまで以上に、自分たちでなんでもやりきらないことが大切になってくると思います。仲間を作り、民間パートナーと繋がり、出来ることはやりつつ、もっと得意な人にどんどん任せることを大事にしていきます。
 マルシェのアカウントを是非フォローください!



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