Noraneko⁠

おいしいものと、ワインと旅が好き。 すこし繊細な息子との日々、書籍編集の仕事のことなど。

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おいしいものと、ワインと旅が好き。 すこし繊細な息子との日々、書籍編集の仕事のことなど。

記事一覧

人は死んだらどうなるの?怖がる7歳に伝えたこと。

先日テレビを見ていたら、ドキュメンタリーのような番組で一家のお母さんが涙を流しているシーンがあった。 それを見た息子は驚いたように、「大人でも、泣くことってある…

Noraneko⁠
10日前
35

最高の夏休み、旅先3週目の変化。

※※夏休みの1ヶ月半、7歳の息子とオーストラリアで過ごしています。春に退職しフリーランスになったことで実現した、はじめての長い夏休みの話。 ※※ 現在オーストラリ…

Noraneko⁠
1か月前
23

7歳息子との夏休み:親子留学体験

今年の夏休みは8月末まで、息子とオーストラリアで過ごす予定になっている。 オーストラリアに来て半月以上が経つけれど、こちらはさわやかで涼しい気候。わたしも息子も…

Noraneko⁠
1か月前
49

青いセーターと、父の話。

「あのさ。こんどお義父さんに、セーターを贈るのはどうかなあ?」 息子と手をつないで休日のショッピングモールを歩いていたら、思い出したように夫が言った。 もうすぐ…

Noraneko⁠
2か月前
49

旅の準備を、少しずつ。

仕事が立て込んでた日々がようやく終わり、 気づくと7月になっていた。 新しいスマホをネットで買ったものの、なんやかんやでその開封すらできずに2週間。 はじめからこう…

Noraneko⁠
2か月前
43

息子と冒険するため、会社員をやめてフリーランスになった。

1月に、今年の抱負についてこんな記事を書いたのです。 「生き方を少しずつ、変えてみる。」 実は春をすぎて、その一歩をおそるおそる踏み出してみました。  わたしはも…

Noraneko⁠
3か月前
91

こどもは余白の時間で、世界を旅する。

ママ!これ見て! 去年うめジュース作ったの6月13日だってー! 納戸から息子が、まるで大発見のテンションで 大きな保存瓶を抱えて走り出てきた。 うめじゅース つくった…

Noraneko⁠
3か月前
42

note1年記念日に、思うこと。

noteをはじめて書いた日から、ちょうど1年が経ったみたい。 そういえば、1年前は宿題をやるのにも毎日ひと苦労だったんだなぁと、これを見て思いだした。 【はじめてのnot…

Noraneko⁠
4か月前
88

そうじ係をエンジョイするわが子が、ただ尊い。

夕方、帰宅した息子がランドセルをほうり投げるなり言ったのです。 「帰りの会で、あしたゴミを10コひろった人にプレゼントをあげるって言ったから、シュリケンつくるの手…

Noraneko⁠
4か月前
59

はじめての4人家族体験。

我が家は3人家族なのだけど、先日のゴールデンウィークに1日、妹宅の2歳児(男の子)を預からせてもらった。 その前の2日間はみんなで遊んだりしてたから、もうお互いに慣…

Noraneko⁠
4か月前
49

7歳の子が習い事で得たもの。

息子はいま、習いごとをいくつかしているのだけど、最近改めて思う。 習い事って、やっぱり素晴らしい!!と。 習い事って、なんか少し親のエゴみたいなイメージがあって…

Noraneko⁠
5か月前
96

こんな日には、「だいじょうぶだよの歌」を歌う。

大人になったって、わたしはやっぱり新年度が苦手なんだなぁと改めて思う今週。心がざわざわとしていて、なんだか落ち着かない。 息子は2年生に進級して、クラス替えがあ…

Noraneko⁠
5か月前
45

【結論】偏食っ子には一品弁当でよい。

明日から小学校の新年度がはじまる。ということで、春休みのお弁当生活は一旦ひと区切り。 我が家の偏食ボーイ、色々と食べるものも量も増えたとはいえ、これが弁当となる…

Noraneko⁠
5か月前
72

一年生の自由帳は、一生の宝物。

小学校もあと数日で一年生が終わる。 この一年、ほぼ毎日のように息子は家に「おみやげ」を持って帰ってきた。 ドアをあけるとたいてい「今日はすっごいいいものがあるよ…

Noraneko⁠
6か月前
303

結婚10年目、夫婦に「病めるとき」がやってきた。

3月って、なんだかそわそわ、不安で心が落ち着かない季節。もうすぐ子どもは新学年になり、仕事は新しい期がはじまる。 寒さがやわらぎ、春の嵐といわれるような風がふい…

Noraneko⁠
6か月前
130

7歳の誕生日と、ドレミの歌。

我が家の、甘えんぼう時々ジャックナイフな息子が7歳になりました。 感慨深い。赤ちゃんの頃から喘息、眠りの浅さ、偏食など次々と心配ばかりしてきたけれど、とりあえず…

Noraneko⁠
7か月前
62
人は死んだらどうなるの?怖がる7歳に伝えたこと。

人は死んだらどうなるの?怖がる7歳に伝えたこと。

先日テレビを見ていたら、ドキュメンタリーのような番組で一家のお母さんが涙を流しているシーンがあった。

それを見た息子は驚いたように、「大人でも、泣くことってあるんだね」といった。

「ぼく、パパが泣いたの見たことない。でも、ママは1回あるよ」

「えっ」

どきっ、とした。
いつだろう。子どもの前で泣くようなことが、あっただろうか。

「ぼくが、お誕生日にお手紙あげたとき」

ああ、……そうだ。

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最高の夏休み、旅先3週目の変化。

最高の夏休み、旅先3週目の変化。

※※夏休みの1ヶ月半、7歳の息子とオーストラリアで過ごしています。春に退職しフリーランスになったことで実現した、はじめての長い夏休みの話。 ※※

現在オーストラリアのQLD州では、この8月から半年間、トラムや電車、バスなどの公共交通機関がどこまで乗っても片道50セント。しかも子どもは無料!

旅行者にとっても大変ありがたい制度。

というわけでサマースクールが終わった後半は、連日電車やらトラムに

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7歳息子との夏休み:親子留学体験

7歳息子との夏休み:親子留学体験

今年の夏休みは8月末まで、息子とオーストラリアで過ごす予定になっている。

オーストラリアに来て半月以上が経つけれど、こちらはさわやかで涼しい気候。わたしも息子も日本から引きずってきた夏バテと疲労を回復し、毎日のなにもかもを新鮮に感じて心地よく過ごしてる。

わたしは前に来たときも同じことを思ったのだけど、これが初海外の息子も生き生きとしてる気がする。水が合うって、こういうことを言うんだろうか。

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青いセーターと、父の話。

青いセーターと、父の話。

「あのさ。こんどお義父さんに、セーターを贈るのはどうかなあ?」

息子と手をつないで休日のショッピングモールを歩いていたら、思い出したように夫が言った。
もうすぐわたしの父の誕生日なのだ。

そういえば、誕生日も父の日も夏の時期だからか、これまで父に贈るものは半袖のシャツやハーフパンツのような夏物ばかりだった。

「セーターかぁ。いいんだけど、あれがあるよ。ほら、あの青いセーター。」

「うん。で

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旅の準備を、少しずつ。

旅の準備を、少しずつ。

仕事が立て込んでた日々がようやく終わり、
気づくと7月になっていた。
新しいスマホをネットで買ったものの、なんやかんやでその開封すらできずに2週間。

はじめからこうなることは分かっていたのだ。
締切が重なっていたし、そもそも「厳しいと思うから、気にせず断ってほしい」という依頼だった。

でも、ひと晩悩んでから、受けてみることに決めた。

まだこのフリーランスとしては駆け出しでどのくらいの量をこな

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息子と冒険するため、会社員をやめてフリーランスになった。

息子と冒険するため、会社員をやめてフリーランスになった。

1月に、今年の抱負についてこんな記事を書いたのです。

「生き方を少しずつ、変えてみる。」
実は春をすぎて、その一歩をおそるおそる踏み出してみました。 

わたしはもう会社員じゃなくなった。
フリーランス、ということになるんだろう。

会社をやめても、仕事はありがたいことに引き続き以前の編集部から案件ごとの外注という形でいただいている。
コロナ禍に思い切って買ったiPadproがようやく陽の目をみ

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こどもは余白の時間で、世界を旅する。

こどもは余白の時間で、世界を旅する。

ママ!これ見て!
去年うめジュース作ったの6月13日だってー!

納戸から息子が、まるで大発見のテンションで
大きな保存瓶を抱えて走り出てきた。

うめじゅース
つくったひ
6がつ13にち

去年のラベルがそのままになっている。

今年もやりたい!ぼくやる!
ぼくが、ぜーんぶやるからね!!

わ、そういえば、そんなものが。
今年はすっかり忘れていたなあ。

そして思ったのだ。
こどもというのはどう

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note1年記念日に、思うこと。

note1年記念日に、思うこと。

noteをはじめて書いた日から、ちょうど1年が経ったみたい。
そういえば、1年前は宿題をやるのにも毎日ひと苦労だったんだなぁと、これを見て思いだした。

【はじめてのnote】

「やりたくなくても、やらなきゃいけないことをする」ということと、いつのまにか彼は彼なりに折り合いをつけて、受け入れてきたのだなあと、この一年の成長を振り返った。

宿題もときどき文句を言うことはあるけど、当たり前のように

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そうじ係をエンジョイするわが子が、ただ尊い。

そうじ係をエンジョイするわが子が、ただ尊い。

夕方、帰宅した息子がランドセルをほうり投げるなり言ったのです。

「帰りの会で、あしたゴミを10コひろった人にプレゼントをあげるって言ったから、シュリケンつくるの手伝って!30コはひつようです」

な、なんですか急に?
手裏剣?! って、折り紙?
あげるの?誰が?誰に?

寝耳に水すぎて状況把握に3分ほどかかった。

どうやら息子はクラスで教室をきれいにする
おそうじ係になってるらしいのだけど、

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はじめての4人家族体験。

はじめての4人家族体験。

我が家は3人家族なのだけど、先日のゴールデンウィークに1日、妹宅の2歳児(男の子)を預からせてもらった。

その前の2日間はみんなで遊んだりしてたから、もうお互いに慣れたもの。

昔あげた息子とお揃いの帽子をかぶってきてくれて、誰がどこから見ても兄弟のふたり。我が家にとってはわくわくの4人家族体験である。

「ちょっと今イヤイヤがすごくてすぐ爆発するから、大丈夫かなぁ」
妹は心配していたが、これが

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7歳の子が習い事で得たもの。

7歳の子が習い事で得たもの。

息子はいま、習いごとをいくつかしているのだけど、最近改めて思う。
習い事って、やっぱり素晴らしい!!と。

習い事って、なんか少し親のエゴみたいなイメージがあって、実際我が家も最初のスタートはそうだった。

みんなやってる公文や英語系のお勉強ではなく、運動系ばかりになったのは、実は運動のほうが苦手そうだからという理由にすぎない。

こどもの得意を伸ばそうという昨今の風潮にあって、この後ろ向きな理由

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こんな日には、「だいじょうぶだよの歌」を歌う。

こんな日には、「だいじょうぶだよの歌」を歌う。

大人になったって、わたしはやっぱり新年度が苦手なんだなぁと改めて思う今週。心がざわざわとしていて、なんだか落ち着かない。

息子は2年生に進級して、クラス替えがあった。
保育園から仲良しの子と、一年で仲良くなった子達とは別のクラスになり、息子によれば何より先生がとっても厳しい人になったのだそうで、あまり人としゃべることなく帰宅したという、3日め。

「2年生って、厳しすぎる」と帰るなり言っていた。

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【結論】偏食っ子には一品弁当でよい。

【結論】偏食っ子には一品弁当でよい。

明日から小学校の新年度がはじまる。ということで、春休みのお弁当生活は一旦ひと区切り。

我が家の偏食ボーイ、色々と食べるものも量も増えたとはいえ、これが弁当となるとそのハードルは途端に高い。

「あんたには人の心ってもんがないんかね!!」と叫びたくなるくらい、容赦なく残してくる。
喉もと過ぎてすっかり忘れてたけど、去年の夏休みに、そういえば一旦心が折れたんである。

いつも半分くらいは生ゴミいき。

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一年生の自由帳は、一生の宝物。

一年生の自由帳は、一生の宝物。

小学校もあと数日で一年生が終わる。

この一年、ほぼ毎日のように息子は家に「おみやげ」を持って帰ってきた。

ドアをあけるとたいてい「今日はすっごいいいものがあるよ!なんでしょう?」と言って、待ちきれないようにランドセルを放り投げ、ガサゴソとなにか出してくる。

最近のブームは肉らしい。
ギャートルズを彷彿とさせるでっかいハリボテの肉。

この肉はある日学童から持ち帰ってきて以来、捨てても捨てても

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結婚10年目、夫婦に「病めるとき」がやってきた。

結婚10年目、夫婦に「病めるとき」がやってきた。

3月って、なんだかそわそわ、不安で心が落ち着かない季節。もうすぐ子どもは新学年になり、仕事は新しい期がはじまる。

寒さがやわらぎ、春の嵐といわれるような風がふいて、陽射しにもこれまでにない強さを感じると、ああ、今年も春がくるのだと思う。

タイトルにした下の記事は、昨年9月に書いたもの。書いたけれど、これだけは結局公開しなかった。
だけど我が家にも不安な冬を越えて春が訪れ、ふたたび穏やかな日々が

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7歳の誕生日と、ドレミの歌。

7歳の誕生日と、ドレミの歌。

我が家の、甘えんぼう時々ジャックナイフな息子が7歳になりました。

感慨深い。赤ちゃんの頃から喘息、眠りの浅さ、偏食など次々と心配ばかりしてきたけれど、とりあえず元気で明るく育っている。ちゃんとこんな日が来るとは…。
ありがたや、ありがたや。

五感をめぐる繊細な感性と、やさしい心。
この小さな人が見ている世界は、わたしと同じ場所のはずだけど、違って見える。
あなたはたしかにこんな子どもだったのだ

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