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7歳息子との夏休み:親子留学体験

今年の夏休みは8月末まで、息子とオーストラリアで過ごす予定になっている。

オーストラリアに来て半月以上が経つけれど、こちらはさわやかで涼しい気候。わたしも息子も日本から引きずってきた夏バテと疲労を回復し、毎日のなにもかもを新鮮に感じて心地よく過ごしてる。


わたしは前に来たときも同じことを思ったのだけど、これが初海外の息子も生き生きとしてる気がする。水が合うって、こういうことを言うんだろうか。

今回、息子が2週間のジュニアキャンプに通うあいだ自分も語学学校の大人のコースを受講してみることにしたのだけど、これが本当に面白かった。

大人になっても学生に戻れるうれしさ、喜び。
知らない人と話す楽しみ。英語を勉強するなんて、実に大学生ぶり。あの頃のワクワクが蘇り、気分まで若返ってしまう。

今のクラスはブラジル、コロンビア、アルゼンチンなど南米から来ている人が多くて、国籍も年齢も関係なくわいわいやっている。

先生も生徒も授業やディスカッションの間仲良くジョークを飛ばし合い、いつでも笑い声が響いているような賑やかなクラス。いろんな人がいて楽しい。

わたしは過去に留学もワーホリもしたことがない。今回息子のついでで気まぐれに通ってみたのだけど、本当に楽しくて私自身がもっともっと英語を勉強したくなってしまった。

当の息子のほうも初日から学校で早速友達をつくり、楽しく通っている。心配していたスクールバスももっと長い時間乗ってたいとか言い出す始末で、学校の残りがあと2日になってしまったことをとても寂しそうにしている。

こちらにきてからの小さな変化として、偏食息子が生野菜やフルーツを好んで食べるようになった。
体にビタミンが足りない時は、体が欲しているものを分かるのだと少し感心してしまった。
切ってから色が変わったフルーツも気持ち悪いと食べられなかったのに気にしなくなった。

Googleレンズで食材を調べる息子

さらに、マーケットで食べたことない食材を見ると「Tryしてみようよ、食べてみないとわからないから」なんて言ってくる。

こちら側であまり神経質な偏食ボーイという型にはめすぎてもいけない。
こどもって、思ってる以上にやわらかいのかもしれないなぁ。

わたしとふたりでいると面倒な「もんくたれぞう」に変貌する彼なのでどうなることかと思っていたけれど、この海外においては驚きの役立ちレベルである。

荷物を持ったりトイレの場所をみつけたり、探し物を果敢に店員さんに聞きに行ったり、気付けば毎日のように彼に「ありがとう!!」と言っている。  

本当に頼れる相棒なのだ。
 
今週は2度、知り合ったオージー家族が家に招いてくれて、美しい夕暮れの中で日が沈むまで目の前の森にドローンを飛ばして過ごし、夜は焚き火でバーベキューをしたり、みんなでピザを焼いたりした。

ドローンで森の上空から夕暮れを眺める
Homemade Pizza!!

夕食後にそこのおうちのパパと息子はふたりで、懐中電灯を持って夜の森に探検に行った。 英語しか話せないパパと英語がよくわからない息子は、とっても仲良しになって帰ってきた。

こちらの人は17時くらいには仕事を切り上げてのんびり過ごしている。

なにもない日は学校帰りに近くのビーチや公園で、貝殻や見たことのない木の実を集めてたくさん歩く。 ただ歩くだけで、気持ち良いのだ。

集めた貝殻はもう500個以上。


こんな平日の夕方を、わたしは知らない。
日本のわたし達の忙しない夕方の裏側では、こんなふうな時間が流れていたなんて。

ベッドで眠るまえ、「大きくなっても、この夏休みのなかのひとつの思い出でも、覚えててくれたらいいなぁ」と言ったら、息子が泣いた。

「ぜったいにわすれないよ、ぼくぜんぶおぼえてる。もしぼくが中学生とか大きくなって思い出せなかったとしても、それは思い出せないだけで、おぼえてるからね」

たぶん彼は、覚えていたくたってきっと忘れてしまうことをわかってる。
だけど一生懸命、そんなふうに言うので、わたしも思わず泣いてしまった。

もう少ししたら夫もこちらへ来る。
わたしたちはどう生きるか、なんてことを話し合った末に
家族の経験にこそお金と時間を使おう。
そう決めたのだ。

旅も半分が過ぎた。残りも、たくさんのはじめての経験を集めて大切な日常に帰りたい。

息子が撮影したペリカンと、野良カンガルー


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