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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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2020年9月の記事一覧

クオリティ・オブ・ライフ。

クオリティ・オブ・ライフ。

休みのたびに、奥さんと南畑(福岡県那珂川市)を散策している。
うちには車がない上にバスは30分に一本。なので、移動は基本的に徒歩だ。

いろんなところを歩きまわりながら、心が動いたことを逐一SNSにアップしている。記者になったみたいに撮りまくり、書きまくるので「まるで ”MINAMIHATA WALKER” だね」なんて言いながら、この週末もかなりの距離を歩いた。そして、たくさんの驚きがあった。

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うれしい宿題。

うれしい宿題。

宿題といえば、逃げ回るものだと相場が決まっている。
僕の小さい頃からそうだし、ほら、のび太だって、あのアニメの主人公だって、必死になって逃げているじゃあないか。

なのに、今日の僕は宿題がうれしい。夜おそくまで取り組んでいて、このままだと夜通しできちゃいそうだ(ま、寝るけど)。宿題がこんなにうれしいものだなんて思わなかった。

今日は、名古屋から南畑に引っ越してはじめての編曲レッスンだった。
うれ

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しっぱいした。

昨日「会社ってはかどる!」なんてことを書いたけれど、きょうはそれでいい気になってしっぱいした。はかどるのをいいことに、疲れているからだを無視してギュウギュウ作業を詰めこんでしまったのだ。

おまけに運悪く、きょうは遅くまで仕事の予定があった。雨降りだし、ついでにいろんな香りや冷房なんかでもやられる羽目に。こういう連鎖ってありますよね。あーあ。

いま、ヘロヘロになって帰宅し、風呂でゆっくりからだを

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過去のわたしへ。

過去のわたしへ。

前略、過去のわたしへ。

僕はいま、車の運転の練習をしています。
「まさか」と驚くでしょうが、本当です。

今日は家のまわりの駐車の練習をしました。
どんな場所より自宅の出入りが大変だと知りました。
なにをどうしたらそうなるのかわかりませんが、左脚の付け根が筋肉痛です。

思えば、あなたは常日頃から「車はきらいだ」とか「車はこわい」とか言っていましたね。そして、なんとかして車の運転から逃れようとし

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雷に打たれるようにして。

雷に打たれるようにして。

今日、南畑に住む芸術家さんたちの話を聞く機会に恵まれた。
細々とだが音楽の自営業をやっていた経験から「芸術で生きていく」なんてどんなにか大変だろうと思っていたが、どなたも飄々として穏やかで健やかだった。「ちっとも不安を感じなかった」という方さえいた。

そして、共通して「雷に打たれるような感じ」で決断した経験をもっておられた。

ある方は「染色をしたい!」と郡上八幡の師匠の下に弟子入りして東京から

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肩書きがものを言う。

肩書きがものを言う。

新しい職場で仕事をしていると、時々ふっと「もし僕が違う肩書きをもっていたら、出会い方ってぜんぜん違うんだろうな」と思うことがある。

たとえば、課長や係長なら?
あるいは、どこかの会社やNPOの代表なら?
僕は僕のままなのに、きっとぜんぜん違う僕として見られるだろうし、僕自身もちょっと違った感じで話をすると思う。

名刺に書かれているような肩書きでなくても、人には見えない肩書きがあるように感じる。

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じょうずなキャッチボール。

じょうずなキャッチボール。

自営業から勤め人に戻って、普通にしてたら出会わない職業の人に出会うようになった。

きのうはカメラマン、きょうは林業。
そこでは専門用語が飛び交っていて、それを使って会話のキャッチボールができる人とできない人(僕ら)に分かれた。

もしかしたら仕事というのは、野球と同じかもしれない。
キャッチボールのじょうずな人がプロになるという意味で。

専門用語で会話できている人は、英語がペラペラのバイリンガ

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ある日山の中

ある日山の中

「ここがじぶんちだ」という自覚はいつから生まれるのだろう。
少なくとも、僕と奥さんにはまだない。

福岡県那珂川市の南畑地区に住みはじめて、もうすぐ二週間になる。
ある日突然、都会から山の中に引っ越して、いまだかつてない暮らしがはじまった。

新しい土地、新しい家、新しい職場。なにもかもが新しく、ついでに台風が二つ、大きな落雷が二晩にわたりやってきたので、落ち着くヒマがない。

それにこの町はなん

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夢みたいだった。

夢みたいだった。

きょう、ご近所にあるウェーブGグラス工房さんで、ステンドグラスの制作体験をさせてもらった。

ここは前々から奥さんが行きたいと言っていたお店だった。
小雨が降る中、けっこうな上り坂をえっちらおっちら歩いて登る。
扉を開けると、先生やスタッフさんが温かく迎えてくれた。ついでに二匹のワンちゃんもさかんに吠えて出迎えてくれた。

作れるものがいくつかあるらしいので、奥さんはフォトフレームを、僕はトレイを

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人々の勾配。

人々の勾配。

新しい仕事の二週目がはじまった。
今日もまたいろんな人に会う、会う。

勤め人も自営もどちらもやった僕だが、面白いもので誰が目上の人をすぐ判断して、配慮しているのがわかる。年齢や肩書きにかかわらず、目上の人は周りからそういう扱われ方をされている。

リーダー的存在。そんな人たちに何人も会った。
それにふさわしい経歴と実力があって、すごいなあと思いつつ、同時に不思議だなあとも思う。

同じ時間、時に

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最大級の警戒。

最大級の警戒。

台風10号が昨夜から今朝にかけて、ウチのそばを通っていった。
強い風雨にさらされたものの、幸いわが家に被害はなかった。

これまでも台風や大雨を迎えたことはあったけれど、今回ほど備えが必要だと思ったことはなかった。県内の店や交通機関は早々に休業を決め、ニュースでもネットでも「最大級の警戒を」とひっきりなしに呼びかけられていた。

なにをどこまですれば「最大級」なのか。
「経験したことのない雨と風」

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斬新な経験。

斬新な経験。

台風10号が近づく今日、近所に住む協力隊の同期がひとりでは心細いということでウチに来ている。

さっきまで僕がファミコンミニをつかって、アイスクライマーとか、スーパーじゃないほうのマリオだとか、昔なつかしのゲームの解説をして遊び、いまは奥さんと二人で手分けしてイノシシの肉を調理しながらおしゃべりしている。

斬新だ。

前に住んでいた名古屋では、ウチに人が来たことはなかった。奥さんの手料理を僕以外

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安全運転のありがたさ。

安全運転のありがたさ。

時を戻そう。

今週行った名古屋から福岡への引っ越しには、手続きがたくさんあった。
電気・ガス・水道・郵便や転出届あたりは慣れていたけれど、長距離の引っ越しを頼むことも、前日に飛行機で移動することも現地のホテルに泊まることもはじめてだった。

さらに新しい家の手配を赴任先の方でしてくれるのもはじめてで、これはこれでいくつか調整ごとがあった。

僕は一泊二日の短い旅行を手配するときでさえ「電車の時間

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「役にたちたい」

「役にたちたい」

こないだ台風が来たと思ったら、また次の台風が近づいている。かなり強い台風らしい。

それで、越してきたばかりの新居でどう備えるかについて考えているのだけれど、その中に「まわりの木が折れたりしたら後始末を手伝おう」という考えが混ざっていることに気づく。

おれ、そんなこと考える人だったっけ?と思う。

若かりしサラリーマン時代、僕は手の空いたときに「なにか手伝いましょうか?」と声をかけるのが苦手だっ

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