約60社落ちた私による「就活体験記」② /自己分析
前回の話はこちら▼
②ESを書くための自己分析
就職活動を行う上での1番最初の関門は、ES(エントリーシート)だった。
ESは、企業によって様々だった。
私が1番最初に見ていた大手の出版社などは、ものすごくESの内容が多く、それに割く時間もエネルギーも半端なものではなかった。
逆に、企業によっては、志望動機とガクチカ(学生時代に力を入れたこと)だけ、といった簡単なESもあったりした。
最初はESを書き慣れていなかったため、大学のキャリアカウンセラーさんに相談したり、先輩に添削してもらったり、とにかく色々な人に相談していった。
また、ESには決まった型があるらしく、インターネットで検索しながら、その型に当てはめて作成していった。
通ったES例を載せてくれている就活サイトがあったため、それも参考にしていった。
どの企業のESでも必要になってくる項目は、自己PR・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)・志望動機 の3つだった。
自己PRとガクチカは、まず書いてみて、色々な人に添削してもらって、直して、を繰り返していった。
しかし、それを何度繰り返しても訂正すべきポイントが次から次へと出てきて、どこまで行っても不完全なままで、一向に終わりが見えなかった。
自己PRとガクチカでは、基本的に「エピソード」がメインとなる。
特に自己PRでは、自分の長所を裏付けるため、説得力を持たせるためにエピソードを使うという形だ。
私が使っていた文章の型としては、
自己PRは、
①自分の長所は何か、結論を述べる
②それを証明できる具体例、エピソードを説明する
③その経験から何を学べたか
④それを入社後にどう活かしていきたいか
ガクチカは、
①学生時代に力を入れたことは何か、結論を述べる
②その内容を具体的に説明する
③その経験から何を学べたか
④それを入社後にどう活かしていきたいか
といった感じだ。
エピソードの説明には、
・なぜそれをやろうと思ったかの“きっかけ”
・どこでつまずいてそれをどう乗り越えたかの“挫折ポイント”
・それによってどういう結果が生まれたのかの“結果”
・その経験によって学んだことの“学び”
を入れるのが大事らしい。
また、合計で何名くらいの組織で活動をしてきたのか、それにかけたのは何ヶ月間か、など、具体的な数字を入れるとわかりやすくなるらしい。
こういった感じで、色々なポイントを押さえながらまとめていった。
また、ガクチカと自己PRの両方の項目があるESでは、せっかくなので別のエピソードを使っていった。
(私は、自己PRでは展示会の企画運営、ガクチカでは学園祭執行部での制作活動、を主にエピソードとして使った。)
また、就活では「自己分析」が大切だ、という話をよく耳にしていた。
私は元々、自己分析や性格診断系の心理テストのようなものが大好きで、就活に関係なく普段の生活で、ことあることに自己分析をしていた。
自分のことは完全に理解しているし、わざわざこれ以上、就活のための「自己分析」をする必要はない、と考えていた。
しかし、ESを書く上で、自分の“土台”となる部分をまだ言語化できる段階に達していないと感じ、改めて「自己分析」が必要だと感じたため、分析を行っていった。
私が行った「自己分析」の方法としては、
①自分の長所を、とにかく思いつく限り書き出す。
②自分の好きなもの・やりたいことを、思いつくだけ書き出す。
③自分が生きていく上でのモットーや「人生の軸」となるものを書き出す。
④仕事選びの軸を書き出す。
⑤ 自分がこれまでに行ってきた活動を書き出し、それらを1つのグラフにまとめる。
⑥自分がこれまでに行ってきた活動1つ1つを分析する。
こんな感じだ。
①自分の長所を、とにかく思いつく限り書き出していった。
実際に書き出した内容▼
②自分の好きなもの・やりたいことを、思いつくだけ書き出していった。
実際に書き出した内容▼
③自分が生きていく上で大切にしていること、モットーとしているもの、「人生の軸」となるものを書き出していった。
実際に書き出した内容▼
④自分が仕事を選ぶ上で重視している、「仕事選びの軸」となるものを書き出していった。
実際に書き出した内容▼
⑤自分がこれまでに行ってきた活動を書き出し、それらを
・モチベーションの高さ
・途中で挫折や困難があったかどうか
の2つの軸に沿って並べ、グラフで表していった。
実際のグラフ▼
⑥自分がこれまでに行ってきた代表的な活動において、
・活動の概要
・始めたきっかけ
・何がモチベーションとなったか
・途中で乗り越えた挫折や困難
・結果
・得たもの、学んだこと
・自分自身のPRポイント
などを書き出し、分析していった。
自己分析の内容は、大体こんな感じだ。
私はこれまで、本当に様々な活動を行ってきた。
大学では、
・学園祭執行部での制作活動
・軽音楽サークルでの楽器の演奏
・新店舗のバーの壁画の制作
・100名が参加する展示会の企画・運営
・友人と数人での企画展
高校では、
・体育祭の制作チームでの副リーダー
・美術部での制作活動
・ファッション部での衣装制作
こんな感じだ。
自己分析を通し、これらのすべてに共通して、
・始めるきっかけ
・モチベーション
・やりがい
共に、「人との関わり」という軸があるということに気がついた。
「沢山の人と関わりたい!」という理由でサークルに入ったり、
途中で挫折しそうになった際にも「一緒に頑張っている仲間がいるから」という理由で乗り越えることができたり、
「来場者を楽しませる」ことが1番のやりがいになったり。
このことに気がついてから、自分の“軸”を見出すことができ、ESや面接でのアピールポイントに変えることができた。
これが、自己分析をして本当に良かったな、と思う点の1つである。
また、私が大学2年生に上がる頃に、ちょうどコロナウイルスが流行り出し、サークル活動等にも制限がかかってしまった。
そんな状況から、大学1年生の時はサークルに対してのモチベーションも高く、全力で打ち込むことができていたものの、2年生以降はモチベーションが一気に消え、ダラダラと惰性で続けることとなってしまった。
そんなことがあったにも関わらず、ESの「ガクチカ」の内容を、最初は大学2年生以降のサークル活動について書こうとしてしまっていた。
(「コロナ禍でも後輩のためにできることを考え、色々と教え〜」みたいな内容)
しかし、今回の「自己分析」によって、私自身が1番モチベーションを高く保てていたのは、コロナ前のしっかり活動できていた時期だ、ということを再認識できた。
よって、その時期の活動をガクチカやアピールポイントにした方が絶対に良い!という気づきに繋がり、より自分の「良さ」をアピールすることができるようになった。
これも、自己分析をして本当に良かったな、と感じた点である。
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