見出し画像

約60社落ちた私による「就活体験記」⑦ /面接対策

前回の話はこちら▼

⑦面接対策について

今回からは、実際の面接の形態についてと、私自身が行ってきた、具体的な面接対策の方法について述べていこうと思う。




●面接の形態について
面接は、一次面接から最終面接まであり、1社につき、合計で約2回〜4回だった。

面接の形態は、集団面接の会社もあったが、面接官と1対1や、就活生1人に面接官が複数人、といった個人面接の方が多かった

また、一次面接はオンライン二次面接以降は対面、といった会社が比較的多かった。
(会社によっては一次面接から対面のところもある。)



オンライン面接では、
・オンラインは(バレないように)カンペを貼ることもできる
会社までわざわざ行かなくても良いので楽
スーツも上だけ着ていればバレない
などの利点はあるが、
個人的には、オンライン面接がすごく苦手で、どちらかというと対面の方が好きだし得意だった。

オンラインだと、面接官や会社の雰囲気が直接伝わってこないし、自分自身のことも最大限相手に伝えることができない。
直接話す方が、面接官とのコミュニケーションがとりやすいと感じた。

個人的には「カメラに向かって話す」のがなんとなく嫌で、ぎこちなくなってしまうが、
対面で「人に向かって話す」と、相手と向き合おうという姿勢が無意識に生まれるので、話し方や表情なども自然と意識できる。ような気がする。

また、対面だと、しっかり着替えて身だしなみも整えた上で、片道1時間近くかけて面接会場に赴くので、覚悟や気持ちの切り替えがつきやすく、面接へのモチベーションも高くなる

しかし、対面だと、細かい礼儀や作法(挨拶、待っている時間、部屋に入る時、など)まで見られているような気がして、気を遣わないといけなかったり、気を抜けない感覚がずっとあった。
そういった部分で落とされるのではないか、という怖さが、対面の難点の1つではある。

また、一次面接ではその人の人柄会社への志望度会社とその人が合っているか、など基本的なところを見られて、
二次面接以降では、志望度の高さ入社後にやりたいことなどを深掘りされていく。らしい。




●面接対策
私が面接対策として行ってきたこととしては、主に
①企業分析
②想定質問を書き出す、答える内容を考える
③実際に話す練習
の3つだ。




①企業分析
その企業のホームページ全てに一旦目を通す。
就活サイトを使って応募している場合は、そのサイトに載っている、その企業の情報についてもすべて目を通す。

そこから、具体的に興味を持った事業内容事例入ったら何をやりたいのか、などを考え、面接で聞かれた時に答えられるようにしておく。




②想定質問を書き出す、答える内容を考える
面接で聞かれそうな「想定質問」を書き出し、一問一答形式で答えられるようにしておく。



面接では、1つのことについて1回聞いてそれで終わりではなく、細かく深掘りされていくイメージだ。
・これが好き→なぜ好きなの?
・学生時代にこれに力を入れました→なぜやろうと思った?何に力を入れた?
・就活の軸は〇〇です→なぜそれを大切にしている?そう思うきっかけとなった過去の経験は?
など。

1つ1つのことについて深掘りされた時に答えられるようにするためにも、自己分析は大切だと思う。
普段自分が何をモチベーションにしているのか、自分の長所は何か、過去の経験から学んだことは何か、自分は何が理由でコンテンツやアーティスト等を好きになるのか、など、就活に関係ない部分も含め、普段から考えるクセをつけておくことが何よりも大切だと思う。



また、その会社のESに書いた内容は、最低限答えられるようにしておくべきだ。
ESの内容は、そのまま同じ質問の仕方で聞かれることもあれば、ESを踏まえた上でそこから深掘りされることもある。
同じ質問の仕方で聞かれた際には、ESに書いたものと同じ内容を答える必要がある。(丸暗記する必要はなく、多少ニュアンスは変わっても大丈夫だが)
ESで書いた内容と辻褄が合っているか、という部分も確認されるらしい。

そこからさらに、内容を深掘りされた時にも答えられるように対策しておけば、完璧だと思う。



具体的に、聞かれて答えられるように対策していた内容としては、

⚫︎自己紹介
〇〇大学、〇〇学部、〇〇学科4年の〇〇と申します。
本日はよろしくお願いいたします。
(余裕があれば、大学で学んできたこと、学生時代に力を入れたこと、趣味、面接への熱意、なども伝えられると◎)

⚫︎趣味、特技

⚫︎自己PR
(ESに書いたものと同じような答え方でOK)
私の長所は〇〇です。
大学時代は、〇〇を行いました。(〇〇についての簡単な説明、自分が担った役割、特に力を入れた部分、乗り越えた困難、結果どうなったか、その経験から何を学んだか)
入社後は、この経験や私の〇〇という長所を活かし、〇〇をすることで御社に貢献していきたいです。

⚫︎ガクチカ
(これもESと同じ答え方でOK)
大学〇年次に行った、〇〇です。(〇〇についての簡単な説明、自分が担った役割、特に力を入れた部分、乗り越えた困難、結果どうなったか、その経験から何を学んだか)
入社後は、この経験を活かし、〇〇をすることで御社に貢献していきたいです。

→自己PRやガクチカは特に、深掘りされた時にも答えられるように考えておく。
深掘りの例としては、
・なぜそれをやろうと思った?
・何がモチベーションになった?
・それを行う上で特に気をつけたことは?
・1番大変だったのは?
・大変だったことをどう乗り越えた?
・(複数人で行った場合)その中でのあなたの役割は?
・その活動にはどのくらいの期間かけた?
・かかった費用は?売り上げは?
・その経験から学んだことは?
・学んだことをそれ以降の生活で活かせている?(活かせている場合、その具体例は?)
などだ。
特に、「学んだことをそれ以降の生活で活かせているか」といった質問には、具体的に答えることができずに撃沈してしまった記憶がある。

また、自己PRやガクチカは、ただの経験談として話すのではなく、あくまで「自分はこういう人間だ」ということをアピールするためのツールであることを忘れないようにする!

⚫︎失敗した経験、挫折した経験、挫折して乗り越えた経験
(ガクチカとして答えようと思っているエピソードの中で、特に挫折したと思うポイントと、その乗り越え方やそこから学んだことなどを言えればOK)

⚫︎短所
短所は〇〇です。(裏返したら長所とも言えるものだと◎)
〇〇な時に、〇〇をしすぎてしまいます。
その対策として、〇〇を心がけるようにしています。(対策も言うことで、直そうとしているという向上心を見せる)

⚫︎周りからどんな人だと言われるか
(普段、周りの人にわざわざ「私の長所って何?」とか聞くこともなければ、友達とそんなに普段から褒め合っているわけでもないので、この聞かれ方は結構難しいなと思った。自分自身で長所だと思っているものの中で、周りからもそう思われているだろうな、みたいなことがあれば、直接言われたわけではなくても使ってしまってOK!)

⚫︎周りにどんな友達が多いか
(周りの人との関わり方を見ているんだと思う。私は「人に対して寛容な人や、行動力のある人が多いです」みたいな答え方をしていた。)

⚫︎複数人の友達やグループ活動において、あなたはどんな役割か
(この質問は結構難しいなと思った。友達と遊ぶ時なのか、グループワークなどちゃんとした活動を行う上でなのか、によっても異なる。私は、「意見を出す“アイデアマン”やチームの意見をまとめる“まとめ役”になることが多いです。」みたいな言い方をしていた。)

⚫︎憧れるのはどんな人?苦手なのはどんな人?

⚫︎苦手な人と関わる時は何を気をつけているか
(これも難しい。仕事上で苦手な人がいた時にどうするのかを見られていると思うので、「相手を完全に避けるのではなく、そういう考え方の人もいるんだなと受け入れた上で関わります」みたいな答え方が良いんだと思う。)

⚫︎その大学・学科に入った理由
元々〇〇が好きで、この大学では〇〇を学べると感じたので入学しました。

⚫︎大学で学んできたこと
〇〇と言われる分野を学んできました。
(具体的に授業でやった内容なども入れながら、その分野を全く知らない人にとってもわかりやすく説明できると◎)

⚫︎特に力を入れた授業や科目は?

⚫︎ゼミや卒業制作(卒業論文)は?

⚫︎アルバイト経験
(どこでアルバイトをしているのかと、普段の仕事内容を軽く答えられれば〇。なぜそのアルバイトを選んだのか、どのくらい続けているのか、やりがい、など細かく聞かれることもある)

⚫︎志望動機
(私が受けていた広告業界での例)
私の就職活動の軸である「人の心を動かす」こと、「人と人を繋げる」ことを叶えられると感じたからです。
広告業界では、見た人の心を動かすことで、“新しい出会い”のきっかけを生み出せると考えています。
その中でも御社の、〇〇、〇〇、〇〇といった点で魅力を感じ、志望いたしました。
入社後は、人と商品、人と企業、人と人などを繋ぐ「架け橋」となるような広告を制作していきたいです。
また、御社での幅広い業務を通し、自分自身を成長させることで、御社への貢献や社会貢献へと繋げていきたいです。

⚫︎なぜ同業他社ではなくうちの会社なのか
(同じ業界内で比較した時のその会社の特徴を言う。なぜそれが魅力的に感じたのか、自分の経験と繋げて答えられると◎)

⚫︎やりたい職種
〇〇職です。
(簡単な志望理由も話す)

⚫︎入社後どういうことをしたいか
(具体的に入社後にどんなことに携わりたいのかを答えられるようにしておく。)

⚫︎将来(3年後など)のキャリアプラン
(これを聞かれた時にはすごく焦った。ちゃんと興味を持ってその会社を選んでいることには間違いはないが、入社前の時点でそんなに将来のことを考えられるわけがないじゃんか!と思った。
とりあえず、入ったら何に携わりたいのか、どういう風に自分を成長させたいのか、数年後にはどういう役割を担って、後輩にどういう風にそれを教えていきたいのか、などを言えると良いんだと思う。)

⚫︎就職活動の軸は?
(私は、「人の心を動かすこと、人と人を繋げることを軸に就職活動を行っています。その中でも、企画から制作・実施まで一貫して行っている会社を特に志望しています。」みたいな答え方をしていた。)

⚫︎会社のホームページは見たか、どう感じたか
(ただの、ホームページを見ているかどうかの確認だが、見ていないことがバレたり何も答えられなかったりするとあまりにも気まずいので、ちゃんと見て、感じたことや特に興味を持った事例などを答えられるようにしておく。)

⚫︎気になった事例
(色々な事例を持っている会社だと、聞かれることもある。1つだけでも良いので、興味を持った事例や、こういった分野のことをやってみたい!というのを答えられるようにしておく。)

⚫︎(業界ごとに)好きな〇〇は?
(好きなエンタメは?好きな本は?好きな音楽は?好きな映画は?好きなテレビ番組は?好きな広告は?好きなブランドは?など、その業界ならではの質問をされることがある。好きな理由も答えられるようにしておくと◎)

⚫︎説明会、前回の面接を受けてどう感じた?
(たまに聞かれることがある。感想程度で良いのかもしれないが、咄嗟にうまく言葉にできなくて焦ったので、なんとなく答え方を考えておくと良い)

⚫︎他社の選考状況
〇〇業界を中心に見ています。
現在は、書類選考の結果待ちが〇社、一次面接の結果待ち〇社、最終面接の結果待ちが〇社です。
(すでに内定が出ている場合はそれも言う)

・その中でのうちの志望度は?
(これを直接的に聞かれることは少ないが、たまに聞いてくる会社もある。
私は最初嘘つくのが嫌で、第一志望じゃない会社に「第一志望です」って言えないんじゃないかと思っていたが、そんなこと言ってられる余裕もなくなってくる。
「(今選考に進んでる会社の中では)第一志望です」「(この業界の中だと)第一志望です」みたいな感じで、心の中で枕詞をつければ嘘ではなくなるので、とにかく何がなんでも「第一志望です」とは言うようにしていた。
また、何が理由で、選考に進んでいる他の会社以上にその会社の志望度が高いのか、具体的に答えられるようにしておくとさらに◎!)

⚫︎逆質問
(「最後に、質問はありますか?」という聞かれ方をする。ここで「ありません」と言うのはNGらしい!!とりあえず、他の会社にもしているような質問でも良いので、何か聞いておくべき!!!
仕事を行う上で1番やりがいに感じることは何か、1番大変だと感じることは何か、どんな社員さんが多いか、その仕事に向いているのはどんな人か、仕事を行う上で特に意識しているのはどんなことか、などの質問はどの会社にも共通してすることができる。
どの会社にもしている質問をするよりも、その会社ならではのことを聞けると、さらに会社への志望度の高さをアピールできる!気がする。
また、質問は1つだけではなく、2.3個くらいするとさらに良い。)


私は、これらの内容を一旦ノートに書き出して、それを覚えることで話せるようにしていた。

文章ごと丸暗記するのではなく、「これだけは必ず伝えたい!」という、重要なワードのみ暗記して、それを繋げたり言い回しを考えたりするのはその場で行う、というのが1番良いらしい。
なので私は、一旦文章としてノートに書き出した後、「これだけは必ず伝えたい!」というワードにのみ赤線を引き、その部分だけを覚えるようにしていった。


また、就活サイトによっては、過去の就活生が、面接の体験談された質問などを載せてくれていたりする。
自分が受ける会社名で検索するとヒットする場合もあるので、それも活用しながら対策をしていった。



過去に聞かれてあまりにも答えられなかった質問としては、
・あなたの地元をPRしてください
・うちの会社以外で受けている(受けていた)会社を1つ選び、その会社の魅力を教えてください
・うちの会社の事例で特に興味を持ったのは?
(ちゃんと答えられるようにしてなかった時にこの質問をされた時はすごく焦った)
・うちの会社の社長の名前は覚えていますか?
(覚えていない前提で聞かれているのかもしれないが、覚えていないですって言うのがものすごく気まずかった)
・最近見た映画は?
(その付近であまり映画を見ていなかった)
こんな感じだ。

こういった質問をされることはあまりないのかもしれないが、質問された時はすごく焦ったので、一応それも想定しておく必要があるのかもしれない。



また、過去の面接で聞かれて答えられなかった質問は、ノートに書き出して答え方を考え、次に同じことを聞かれた時に答えられるようにしておくと良い。
私は新卒の時から、このことの大切さをキャリアカウンセラーさんから聞いていたが、面接が終わる度に、答えられなかったことについて病んで振り返りどころじゃなくなったり、面接が終わったこと解放感やストレス発散として遊びに行ったりしてしまっていたので、なかなかそれどころではなかった。
(答えられなかった質問への対策をしっかりできるようになったのは2年目の就活から。)
自分の「弱さ」と向き合うのはなかなか難しいな、と思った。

この記事が参加している募集

就活体験記

振り返りnote

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?