マガジンのカバー画像

月と私とゆれるカーテン

460
月が満ち欠けするように、ゆらいで詩と自然と生きる日々を綴ります。
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

【エッセイ】母ということ

【エッセイ】母ということ

こんにちは。長尾早苗です。
ここのところ、よく友人や先輩や、一緒に活動をしている仲間のことなど、まあよく人に会っていた日々を過ごしていました。

その友人や先輩や先生や、色々な人たちの思う「母」ということについて、今日はゆっくりとお話ししていけたらと思います。

角田光代さんの存在わたしにとって母を想起させる今一番重要な作家は、角田光代さんです。
源氏物語に触れてきて、「女」の色々な顔を書ける方だ

もっとみる
【エッセイ】大人になってからの学習について~詩を学ぶことって?~

【エッセイ】大人になってからの学習について~詩を学ぶことって?~

こんにちは、長尾早苗です。
どうやら誕生日から三日も過ぎると、新生活を送りたくなるのがわたしという生き物のようです。去年はとにかく新刊を出版社から作るということに重きを置いていましたが(第二詩集『フレア』七月堂、七月堂のみなさまありがとうございました!!)、今年は詩集をZINEという形でライトに出そうと思っていて、詩誌の活動も相まって、ひたすら学習をしてみようと思いました。
普段はまとめて家事をし

もっとみる
【お知らせ】30歳の詩人としての抱負

【お知らせ】30歳の詩人としての抱負

こんにちは。長尾早苗です。
本日をもちまして、30歳になりました! 自分としては節目の年なので、色々ご報告させていただきますね。

29歳に思う大人女子像29歳の幕開け、豪徳寺に七月堂さんのお引越しが終わり、お祝いにお花を持っていった日でした。その日に誕生日を夫に祝ってもらい、中原中也賞の発表があり、とものすごい一日だったので、「それじゃあ29歳はとことんドラマチックに過ごす!」と決めて、新刊「フ

もっとみる
【エッセイ】詩を読むこと・書くことをもっと楽しくするために~詩人になりたい皆さんへ~

【エッセイ】詩を読むこと・書くことをもっと楽しくするために~詩人になりたい皆さんへ~

こんにちは。長尾早苗です。
わたしは小説からスタートしたので、将来詩人になって詩を書き続けていくことなど思いもよらなかったのですが、今こうして機会をもらって詩を書いていることを誇りに思います。

わたしの話より説得力があると思うので、ぜひ参考にしてほしいのが、松下育男さんの『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』(思潮社)です。わたしもサイン入りで持っています。ぜひ!

それでは、詩歴15年

もっとみる
【短編小説】名前

【短編小説】名前

 あ、そうか私、三十代になるんだ。梨花は唐突にそう思った。食洗機の回らない金曜日の夜は、梨花にとって不思議な時間だった。夫の雅明が仕事部屋に入り込んで仕事をこなしているうち、梨花はコワーキングスペースから帰ってきて早めの夕食をファストフードで済ませ、保湿をしながら動画サイトで懐かしい曲のミュージックビデオを見ていた。それは立春少し前の日で、エアコンの暖房もよく効いていた。何かと不安は多いものの、梨

もっとみる
【エッセイ】詩人として、表現者として作品を発信していくこと(同人誌編)

【エッセイ】詩人として、表現者として作品を発信していくこと(同人誌編)

こんにちは。長尾早苗です。
先日書いた個人詩誌や冊子についてのエッセイも読んでくださる方が多くてとてもうれしいです!!
今回は長尾のホームともいえる「同人誌」について!
今わたしは二つの同人誌に携わっていますが、今月からまた新たに告知できることがあるかもよ~なんて。さっそく行ってみましょう!

主宰を決める一番最初に、主宰者を決めないといけません。
二人でも同人誌はできますが、同人誌は「長く細く継

もっとみる