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インタビュー

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ナクソス・ジャパンが取材したアーティストへのインタビュー記事です。
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#クラシック

「世の中の人が思う“クラシック”と、業界の人が思う“クラシック”の架け橋になりたい」──カルテットフレスコヴェッセル 新アルバム『アニソン・オン・クラシック!』リリース記念インタビュー

「世の中の人が思う“クラシック”と、業界の人が思う“クラシック”の架け橋になりたい」──カルテットフレスコヴェッセル 新アルバム『アニソン・オン・クラシック!』リリース記念インタビュー

 弦楽四重奏でアニメやポップスのアレンジ作品を演奏している「カルテットフレスコヴェッセル」。長らく楽譜の参考音源の収録をメインとした活動を行ってきましたが、このたび新レーベル「Luminote」から、自主制作のアルバム『アニソン・オン・クラシック!』をリリース。ナクソス・ジャパンが配信流通を行う運びになりました。

 そもそもの結成のきっかけは? アニメ曲の弦楽四重奏アレンジの極意は? カルテット

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「ブラームスは特別な、同時にとても畏れ多い作曲家」──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』黒川侑 & 久末航 インタビュー

「ブラームスは特別な、同時にとても畏れ多い作曲家」──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』黒川侑 & 久末航 インタビュー

新進気鋭のアーティスト2人の挑戦──『ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集』
 2018年以降、世界で活躍する才能あるアーティストの作品を次々と配信解禁。
 DSDレコーディングをポリシーとし、高品位な録音を世に送り出し続けているアールアンフィニ・レーベルから、待望の新譜が7月19日にリリース。10月20日からは全世界配信がスタートしました。
 日本音楽コンクール第1位受賞の新進気鋭のヴァイオリ

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レコーディングで一番大事なのは「●●●」──チェンバロとハープを操る二刀流プレイヤー・西山まりえが語る「録音活動」の極意と現在地

レコーディングで一番大事なのは「●●●」──チェンバロとハープを操る二刀流プレイヤー・西山まりえが語る「録音活動」の極意と現在地

 チェンバロとヒストリカル・ハープ、2種の古楽器を自在に操る稀有なプレイヤーとして活動し、たくさんの音楽ファンから愛され続けている西山まりえさん。
 2023年10月13日、OMFレーベルより、待望のニューアルバム『ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』『バロック・ハープの真髄』がデジタルリリースされました。

『ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集

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【全文公開】『ヴォーン・ウィリアムズは“ノブレス・オブリージュ”の精神の持ち主でした』──ヴァイオリニスト・小町碧 アルバム発売記念インタビュー

【全文公開】『ヴォーン・ウィリアムズは“ノブレス・オブリージュ”の精神の持ち主でした』──ヴァイオリニスト・小町碧 アルバム発売記念インタビュー

10代の頃よりロンドンを活動拠点とし、ヴァイオリニスト、作曲家、研究者、翻訳家、ライターとして、イギリス音楽の探究を中心に幅広い活動を続ける小町碧(こまちみどり)さん。

2017年に、イギリスの作曲家フレデリック・ディーリアスをフィーチャーする「ディーリアス・プロジェクト」を実施。翻訳書の出版、アルバムのリリース、演奏会の開催など多彩な活動で日本の音楽ファンを驚かせた小町さんが、2022年に新た

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NHK交響楽団首席トランペット奏者長谷川智之さん、待望のソロ・デビュー!

NHK交響楽団首席トランペット奏者長谷川智之さん、待望のソロ・デビュー!

※記事中のアンダーラインの語句をクリックすると関連作品の一覧にジャンプします

NHK交響楽団首席トランペット奏者、ソリストとして活躍する長谷川智之さんの待望のデビューアルバムがリリースされました。

トランペットの定番レパートリーであるオネゲルやエネスク、高い技術を要求されるビッチュやベーメ、そして独特の色彩感が美しい珍しいヴァイオリンとの三重奏曲。定番から珍しい曲まで非常に中身の濃いアルバムと

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ジョスカン・デ・プレ没後500年──ヴォーカル・アンサンブル カペラ全集一挙配信開始

ジョスカン・デ・プレ没後500年──ヴォーカル・アンサンブル カペラ全集一挙配信開始

古楽演奏家・花井哲郎により1997年に結成された中世・ルネサンス専門の古楽声楽グループ「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」。

つねに古楽の世界で注目と尊敬を集め続けている彼らが、2009年より10年以上をかけて取り組んでいるのが、ルネサンスを代表する天才作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲全曲録音プロジェクト。
ジョスカン・デ・プレ没後500年にあたる本年、ついに配信が解禁となりました。2021年

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クラシック・ピアニストが自力でアルバムを企画して録音して編集してリリースしてみた話

クラシック・ピアニストが自力でアルバムを企画して録音して編集してリリースしてみた話

アーティストがオリジナル・レーベルを立ち上げ、自分でレコーディングからマスタリングまで全行程をDIYしてアルバムを制作するのは、イマドキ決して珍しいことではありません。

けれど「クラシック音楽」……しかもベートーヴェンのピアノ・ソナタに取り組むようなオーセンティックな「クラシック・ピアニスト」となると、録音から音源の編集までひとりでやる人は相当レア。……というより「皆無」なのではないでしょうか。

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【インタビュー】ドイツ・バイエルン放送が仕掛ける「デジタル・オンリー」という新たな試み

【インタビュー】ドイツ・バイエルン放送が仕掛ける「デジタル・オンリー」という新たな試み

ドイツ・バイエルン放送(Bayerischer Rundfunk、通称:BR)がクラシック音楽レーベル「BR-KLASSIK」を設立したのは2009年のこと。以降10年に渡り、放送局傘下のオーケストラのライブ録音を中心に100を超えるアルバムをCDとしてリリースしてきました。音楽監督マリス・ヤンソンス指揮によるバイエルン放送交響楽団の「ベートーヴェン:交響曲全集」は、今でも同レーベルのベストセラー

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「チャイコフスキーコンクールを経て自信がつきました」───藤田真央、凱旋帰国レポート!「岩谷時子賞」授賞式&コメント(写真7枚)

「チャイコフスキーコンクールを経て自信がつきました」───藤田真央、凱旋帰国レポート!「岩谷時子賞」授賞式&コメント(写真7枚)

7月1日。空港から藤田真央が向かった場所は……?第16回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で2位に輝いたピアニスト・藤田真央(20)。
第1次、セミファイナル、ファイナル、それからモスクワとサンクト・ペテルブルクでの2回のガラ・コンサートという超ハードスケジュールをこなし、日本に帰国した当日の7月1日……。

東京・丸の内で行われた第10回「岩谷時子賞」授賞式に、藤田真央の姿がありました。

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指揮者・秋山和慶に聞く、ブラームスの「聴き逃してはならない秘密」──中部フィル「ブラームス・ツィクルス」完結

指揮者・秋山和慶に聞く、ブラームスの「聴き逃してはならない秘密」──中部フィル「ブラームス・ツィクルス」完結

日本を代表する名指揮者・秋山和慶が率いる中部フィルハーモニー交響楽団のブラームス・ツィクルス。

昨年リリースされた第1弾(交響曲第1番&大学祝典序曲)、第2弾(交響曲第2番&悲劇的序曲)に続いて、待望の第3弾(交響曲第3番)&第4弾(交響曲第4番&ハイドンの主題による変奏曲)が配信スタート。

中部フィルが約1年をかけて取り組んだ「ブラームス・ツィクルス」が、ついに完結しました。

●試聴(Sp

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【インタビュー】ピアノ+リコーダー+鍵盤ハーモニカの個性派ユニット「おんがくしつトリオ」──結成4年目の“トリオ”と“ごもく”を語る

【インタビュー】ピアノ+リコーダー+鍵盤ハーモニカの個性派ユニット「おんがくしつトリオ」──結成4年目の“トリオ”と“ごもく”を語る

ピアノ + リコーダー + 鍵盤ハーモニカ。子どもの頃に一度はさわったことのある3つの楽器で、ときにレトロなオモチャのようにかわいく、ときにハッとするほど色っぽいオトナのサウンドを聴かせてくれる、摩訶不思議な三重奏団……

それが「おんがくしつトリオ」。

おんがくしつトリオ
ピアニスト内藤晃の呼びかけで結成され、2015年1月始動。「音楽室で使ったあの楽器、実はこんなに面白い!」をコンセプトに、

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