記事一覧

いいなあ

おしゃれな人をみると、「いいなあ」って思う。 かわいい、とか、きれい、とかよりも、おしゃれにできる、時間と心とお金の余裕に、「いいなあ」。 肌や、髪、爪まできれ…

なあ
3日前
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ぷらいど

「自分の名前を、自信を持って書ける人になりたい」 これまで、数え切れないほど、自分の名前を書いてきた。 手紙、プリント、テスト、持ち物・・・ 名前を書くと、「あ〜私っ…

なあ
5日前
5

つかえごと

「将来の夢はなにかな?」 小さい子どもに、この類のことを聞くのは、やめた方がいいと思う。 小さい子は、将来なんて考えずに、今を全力で、可能な限り健康に、楽しく生き…

なあ
7日前
8

日陰をつないで

部屋に閉じこもって、やってもやっても、日に日に増えていく、やらなければならないことをこなし、「あ、も...行かなきゃ」___玄関ドアを開けた______世界が、眩しい。 自…

なあ
2週間前
4

証明写真

どうして、「顔写真」じゃなくて「証明写真」っていうんだろう、と、不思議に思ってきた。 エントリーシートに写真を添付しようとパソコンを操作していたら、後ろから妹に…

なあ
4週間前
9

エネルギー

「好きなことを好きでいるのって、難しいですよね」 先輩方と話をしている中で、自分の口をついて出てきた言葉に、自分で驚いた。 「すき」を「すき」でいること 「すき…

なあ
1か月前
8

各駅停車

「あ〜昔、‘’電車に乗って学校行ってみたい”って思ってたんだよなぁ〜」 朝、角席に座って、自分の心情とは裏腹に、のらりくらり流れていく景色を見遣りながら、ふと、…

なあ
1か月前
9

みんなぼっち

いろんな‘’縁”があって、いろんな‘’縁”に、時にまもられ、時に縛られながら生きている そして、そのすべての‘’縁”が今の自分をつくってる。 出会いと別れの繰り…

なあ
1か月前
7

irodori

たまに、‘’気がついたら自分がいない”、そう、思ってしまうことがある。 たとえば、 眠れない夜、2段ベッドの1階から見上げるアルミ格子。 たとえば、 何を食べても…

なあ
1か月前
5

ふれる

先生が、おすすめの作家を教えてくれた。 取り急ぎ青空文庫をスクロールしながら、文学史程度のことしか知らなかったその作家に、今になって初めて、“ふれた”な、そう思…

なあ
1か月前
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いいなあ

いいなあ

おしゃれな人をみると、「いいなあ」って思う。

かわいい、とか、きれい、とかよりも、おしゃれにできる、時間と心とお金の余裕に、「いいなあ」。

肌や、髪、爪まできれいな人を見ても、「いいなあ」って思う。

もうひと手間、ふた手間かけられる、時間と心とお金の余裕。
だけじゃなくて、
毎日ちゃんと眠れて、毎日ちゃんとバランスのとれた食事を食べて、毎日ストレスがかかりすぎない生活を、長年できているところ

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ぷらいど

ぷらいど

「自分の名前を、自信を持って書ける人になりたい」

これまで、数え切れないほど、自分の名前を書いてきた。
手紙、プリント、テスト、持ち物・・・

名前を書くと、「あ〜私って、こういう名前だったんだな」って思う。
いや、思う時がある。
大概、名前を書いている間、別のことを考えているか、虚無、だ。

飽きる、を通り越して、もはや何も感じないその名前。

でも、ある意味、自分を自分たらしめている、この世

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つかえごと

つかえごと

「将来の夢はなにかな?」
小さい子どもに、この類のことを聞くのは、やめた方がいいと思う。

小さい子は、将来なんて考えずに、今を全力で、可能な限り健康に、楽しく生きることがなにより大切だと思うから。
そして、何歳になっても、それが一番、難しいような。

じゃあ、いまは。
大学3年生の___「夢」なんて言葉が、暴力的にさえ思えてしまうような___いま、は。

「仕事」って、なんだろう。
そう考える毎

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日陰をつないで

日陰をつないで

部屋に閉じこもって、やってもやっても、日に日に増えていく、やらなければならないことをこなし、「あ、も...行かなきゃ」___玄関ドアを開けた______世界が、眩しい。

自分だけ今日に置いていかれたような
自分が自分に置いていかれたような

そんな感覚から逃げるようにして、近くにある影を求めて足早に歩く。

ふぅーーー

影って優しい。
私に居場所をくれる。
私を守ってくれる。

影そのものは、

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証明写真

どうして、「顔写真」じゃなくて「証明写真」っていうんだろう、と、不思議に思ってきた。

エントリーシートに写真を添付しようとパソコンを操作していたら、後ろから妹に声をかけられた。
「その顔にするの?今のお姉ちゃんの顔の方がいいのに。今の方がいい顔してる。」

少し驚いた。

撮るタイミングが違うだけで、自分の顔は自分の顔。
そこに、「どちらがいい」という尺度があるんだ、と。
私を他人と識別する分に

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エネルギー

「好きなことを好きでいるのって、難しいですよね」

先輩方と話をしている中で、自分の口をついて出てきた言葉に、自分で驚いた。

「すき」を「すき」でいること

「すき」は、自分を守ってくれる。
「すき」は、自分を生き返らせてくれる。
それでも時に、
「すき」は、自分を…苦しめる。

その「すき」が、自分にとって大切であればあるほど、それを「すき」でいられなくなったら、という恐怖も大きくなる。

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各駅停車

各駅停車

「あ〜昔、‘’電車に乗って学校行ってみたい”って思ってたんだよなぁ〜」

朝、角席に座って、自分の心情とは裏腹に、のらりくらり流れていく景色を見遣りながら、ふと、思い出した。

じゃあ、今、忘れかけてた、かつての憧れのなかにいるのか!

そう思ったら、マスクの下で、ちょっとだけ笑えた。

いつから、(電車を降りたら)こうして、あーして、あれやってこれやって……そんなことを考えながら、特に楽しむこと

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みんなぼっち

いろんな‘’縁”があって、いろんな‘’縁”に、時にまもられ、時に縛られながら生きている

そして、そのすべての‘’縁”が今の自分をつくってる。

出会いと別れの繰り返しだ___そういうこともあるけれども、そのイチゼロじゃなくて、0.nnn…の世界があって、今日も昨日も、その小数点の世界を歩いて__たまに走って__そしてきっと明日も、小数点の世界で、その相手/対象との、ちょうどいい温度感を探している

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irodori

たまに、‘’気がついたら自分がいない”、そう、思ってしまうことがある。

たとえば、
眠れない夜、2段ベッドの1階から見上げるアルミ格子。

たとえば、
何を食べても味がしないと気がついた時の、お皿の余白。

たとえば、
意図せず他のことを考えてしまっている、会話の途中。

心と身体が、別々になってしまったような、心が行方不明で、身体が自分のものではないような、そんな感覚。

笑いたいのに、笑顔に

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ふれる

先生が、おすすめの作家を教えてくれた。

取り急ぎ青空文庫をスクロールしながら、文学史程度のことしか知らなかったその作家に、今になって初めて、“ふれた”な、そう思った。

そう思った時、あぁ、“ふれる”って言葉、すきだなあ‥と思った。

作品を“よむ”じゃなくて、作品に“ふれる”。

どんなふうに“ふれる”の、どんな温度で“ふれる”の、どこで“ふれる”の。

“よむ”だと目と心で、って感じがするけ

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