マガジンのカバー画像

潔癖症の美学

15
他人が嫌いで、自分が好きで、何が悪い。潔癖症≠キレイ好き!
運営しているクリエイター

記事一覧

叶姉妹のフィギュアを「エロくない」とほめる人の話

最近話題になった叶姉妹の1/4スケールフィギュア。その完成度から、Twitterなどで「ファビュラスすぎてもはやエロくない」「微塵もエロさを感じない、芸術品」「神々しくて性的に見えない」などといった"称賛の声"が相次いだ。
最近コスプレイヤー界隈などでもたまに見かける、この「芸術的なのでエロくない」という"ほめ言葉"が気になる。

本人に対して「エロい」などとコメントを送ることについて、その"本人

もっとみる

不幸を、だれかのせいにしない

最近タイムラインが政治批判のRTであふれかえっている。まあたしかに問題があるところもあるけど、なかには「それは自分の問題では」というもの、「それは上司に言うべきでは…」という会社の問題、政治の問題かもしれないけど「それは自治体の仕事だよ…」ってやつ、、なんでも国のせい。安倍総理のせい。敵を間違えると上手に闘えないから、見ていてつらい。同じく人の夫の愚痴や義実家の愚痴も見ていられない。なんでも人のせ

もっとみる

占いと家庭マネジメントの話

わたしは、しし座のAB型である。AB型だと知ったのは出産以降なので、基本的に占いは占星術をもっぱら見てきた。

しかし、これである。しし座はとにかくナオト・インティライミ的に書かれがちで、超内向的でインドアでネガティブなわたしには、ほとんど響いてくるものがない。

ところが最近、十二星座を「活動宮、不動宮、柔軟宮」の3つに分類する見方があると聞いて、ひさびさにグっときた。しし座の字面的に、「活動宮

もっとみる

意識的な悪意と道徳の話

インドネシアで暮らすようになり、インドネシア系のアカウントをたくさんフォローするなかで、「『ネシア』を使う人とは友だちになれない」とか、「『ネシア』を使うアカウントはフォローする価値がない」とかいった辛辣なツイートが定期的にTLに流れてくるようになった。

わたしの周りだけでいうと、「『ネシア』は差別的表現である」というのを知らないでつかっている悪意がない場合がほとんど。わたし自身も恥ずかしながら

もっとみる

母と父とONE OK ROCK

恥ずかしながら、うちの実家は家庭崩壊しています。

ありがちですが、祖母の介護問題で親夫婦は分裂しました。わたしには弟がおり親と同居していますが、まあいい歳だし交流はないようで、3人とも家庭内別居みたいなものです。わたしは介護問題が発生する前に結婚して家を出ていますが、家を離れてからは家族がちょっと苦手になってしまい、結婚してから実家へ行ったのは2回ほど。先日祖母の49日に訪問した際(これが2回目

もっとみる

ミスチルファンが嫌い

わたしはミスチルが好き。だけど、ミスチルファンが大嫌い。

はじめて行ったライブは、「Mr.Children Concert Tour Q」。中学生のときだった。横浜アリーナと武道館に行ったような気がする。それからだいたいツアーは全部行ってる。「DEAR WONDERFUL WORLD IT'S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」だって行った。

高校生になって、ほかのミュー

もっとみる

「チーズ・イン・ザ・トラップ」と「普通の恋」

韓国のWebtoon「チーズ・イン・ザ・トラップ」にドはまりした。何回も読みなおして、そのたびに感化されてふるえる毎日だ。

~下記ネタバレ注意~

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「チーズ・イン・ザ・トラップ」はドラ

もっとみる

高学歴BBAの行く末

テレビからは豊田議員の録音された罵声が流れ、夫は仕事先のエリート女性の扱いに悩まされ、わたしはエリート女性から出された子会社への罵倒メール(なぜかCCに自分が入っていた)を読んで凍っていた。

べつに自分が高学歴とも思っていないし、誇れる資格もないんだけど、じつはこういう女性たちの気持ちがなんだかちょっとわかってしまう。豊田議員を他人と思えなかった。

たいせつな支持者への手紙で宛名を大量に間違え

もっとみる

「好き」という気持ちとインターネット

「好き」という気持ちは、たぶん、ほんの少しばかりの恥ずかしさを持ち合わせるべきなのだと思う。

インターネットの出現により、「好き」でたくさんの人とつながれるようになって、世界は少し傲慢になっているのではないかと思うことがある。

一応自分はライターなので、さまざまな人にインタビューする機会があるのだが、インタビュイーが一般人(なにかの開発者とかね)の場合、かならず「好きなもの」を聞く。さんざんビ

もっとみる

気を遣われているのか、嫌われてるのか

人の結婚したとか出産したとかキャリアアップしたとかそういうハッピーな話が好きで、その報告をちゃんともらえればめちゃくちゃはしゃいでプレゼントを選んだりするんだけど、なぜかそういう話はSNS経由で知る。

自分が誰にとってもハッピーな話をいのいちばんに伝えたい相手じゃないっていうのはちょっと悲しい。

この話をしたら、彼は真面目な顔で「気を遣われてるだけだよ」と言った。なぐさめてくれたのだろうか。

もっとみる

わたしの心の介護問題

『「待つ」ということ 』のなかで介護問題に関する文献をいくつか目にして、なんだか妙に共感した。たぶん、わたしは自分のなかに被介護者と介護者を内包しているのだと思う。わたしは痴呆老人であり、どこかそれを必死に他人事にしながら最期のときを待つ介護者でもある。

被介護者のその一見非常識な言動は、コーピングの表出である。呆けによってゆらいだ自分のなかで本人なりの理屈を通した結果であり、自己同一性を保とう

もっとみる

他人への無自覚で無意識的な悪意の話

みんなは「そんなことないよ」って言うかもしれないけど、人間というのは、他人に対して無自覚で無意識的に悪意を持っていると思う。道を歩いていれば、わかるでしょ。身内にはやさしいけど、道ですれ違うだけの他人には冷たい。

(例外がちょっとあって、熱心な仏教圏とかキリスト教圏っていうのは、その他人が弱者であれば、他人にもわりとやさしい、と思う)

どいつもこいつも、本人は悪意だと思っていない、だから無自覚

もっとみる

女のコミュ障と老後の話

わたしは友だちが少ない。生き物全般苦手で、もちろん人間もあまり得意でないため、あまり積極的に人付き合いをしてこなかった。しかも非リアどころじゃない。twitterやnoteのフォロワーも全然いないしfacebookの友だちも少ないし、ときどきふと自分生きてる意味あるのかな?と思ってしまうほど。

女のコミュ障とは不思議なもので、結婚はできるのである。コミュニケーションが得意かどうかっていうのは、男

もっとみる

社長と聞いて安全日を偽る女の話

「新婚さんいらっしゃい」をよく観るんだけど、結構いるのが、男が金持ち(社長や医者)と聞いて、安全日を偽る女だ。

先に言っておくけど、揶揄はしていない。

彼女たちは、幸せだと思う。自分にとっての幸せが何かをとてもよくわかっている。幸せっていうのは、人それぞれで、さまざまな形があるんだけど、なかなか自分にとってのそれが何かわからなくて、人間とは悩むものなのである。

彼女たちは鋭い。男がいないと生

もっとみる