他人への無自覚で無意識的な悪意の話

みんなは「そんなことないよ」って言うかもしれないけど、人間というのは、他人に対して無自覚で無意識的に悪意を持っていると思う。道を歩いていれば、わかるでしょ。身内にはやさしいけど、道ですれ違うだけの他人には冷たい。

(例外がちょっとあって、熱心な仏教圏とかキリスト教圏っていうのは、その他人が弱者であれば、他人にもわりとやさしい、と思う)

どいつもこいつも、本人は悪意だと思っていない、だから無自覚で無意識的なんだけど、道でただすれ違うだけの他人に悪意をぶつけまくる。

たとえばそこのあなた。雨の日、地下鉄の出口、階段を上りきったところで傘を開きますよね。そこに急に他人があらわれたらどうしますか? 傘がぶつかりそうになって(もしくはぶつかって)「やべ」と思いつつ、むしろ「どうして急に出てくるんだよ、うぜえ」と思いませんか。もしふと相手の顔が見えて、知人だったらどうしますか? 「とんでもないことをしてしまった!」と平謝りしませんか。

わたしは自分に対して悪意をぶつけてくる人に敏感だし、そういう人が大嫌いである。だから、道でただすれ違うだけの人、みんなはなんとも思ってないかもしれないけど、わたしはいちいち大嫌いだ。だから、人間ってだいたい嫌い。生きづらいね。

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